皇統廃絶問題 論点整理し纏めた専門家は誰だったのか?

本稿は、倉山満の下記記事に関する、疑問点をまとめたもの。



倉山満はかく述べている。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://office-kurayama.co.jp/?p=4147
雑誌「正論」見出し 「皇統廃絶させる気か」

雑誌『正論』に6年ぶりに登場になります。
この前出たのは、2013年10月だった。

内容は皇室に関し、江崎道朗先生、榊原智先生と座談会。
現在、皇室を語れる論者と言えば、他には、同じく産経新聞の川瀬弘至さんと高清水有子さん。5人中3人が集まったということか。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||



倉山満の肩書き、Wikipediaには、日本の歴史評論家、作家、皇室史学者、歴史エッセイストと書いてある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%89%E5%B1%B1%E6%BA%80
皇室史学者と言うのだから、学会向けの?論文くらいは書いているということになる。歴史学的には必須と言われる先行研究調査をしている?ということになる。

江崎道朗は、Wikipediaには、専門は「安全保障・インテリジェンス・近現代史研究」と書いてある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E5%B4%8E%E9%81%93%E6%9C%97

榊原智は、産経新聞論説副委員長だそうだ。

高清水有子は、Wikipediaによれば、「『皇室ジャーナリスト』として、主に皇室・皇族を取材対象としている。」そうだ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%B8%85%E6%B0%B4%E6%9C%89%E5%AD%90



さて、皇位継承など、皇室関係で読んだ本の中で、女性宮家問題、男系男子宮家創設関係の本で、論点整理するなど、きちんとまとまった、論文レベルの本を出したのは、中川八洋であった。

―― 参考情報 ――――――――――

一読する価値がある「皇室」関係本
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/465871795.html

―――――――――――――――――

理論的には中川八洋、系図情報的には水間政憲の本について、読む価値があることを私は認める。女性宮家問題、男系男子宮家創設関係は、中川八洋の数冊の本を以て、論点の抽出、学術的分析、検証は出尽くした気がする。(私見)

それだけではない。最近、皇統廃絶や儀式的なことまでも問題視する本を三冊出している。

・天皇「退位」式は皇統断絶 徳仁《新天皇》陛下は、新王朝初代 (2019)
・徳仁(なるひと)《新天皇》陛下は、最後の天皇 悠仁(ひさひと)親王殿下の践祚(せんそ)・即位は、国民の世襲(せしゅう)義務 (2018)
・天皇「退位」式は、〝廃帝〟と宣告する人民法廷: 〝譲位〟禁止の「四・三〇」は、憲法違反!(2019?)

この三冊は、まだ読んでいない。
書評は期待できる書きぶりである。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%B2%E3%81%A8-%E3%80%8A%E6%96%B0%E5%A4%A9%E7%9A%87%E3%80%8B%E9%99%9B%E4%B8%8B%E3%81%AF%E3%80%81%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E5%A4%A9%E7%9A%87-%E3%81%B2%E3%81%95%E3%81%B2%E3%81%A8-%E8%A6%AA%E7%8E%8B%E6%AE%BF%E4%B8%8B%E3%81%AE%E8%B7%B5%E7%A5%9A-%E3%83%BB%E5%8D%B3%E4%BD%8D%E3%81%AF%E3%80%81%E5%9B%BD%E6%B0%91%E3%81%AE%E4%B8%96%E8%A5%B2/dp/4864716862/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E5%85%AB%E6%B4%8B&qid=1562343659&s=gateway&sr=8-2

徳仁(なるひと)《新天皇》陛下は、最後の天皇 悠仁(ひさひと)親王殿下の践祚(せんそ)・即位は、国民の世襲(せしゅう)義務


マダム
5つ星のうち4.0
タイトルは過激、しかし内容は重厚 2019年4月5日
Amazonで購入
内容が重く、記述は論文のように難しい。おそらく多くの読者は途中で嫌になって読むのを止めてしまうのではないだろうか。しかしじっと我慢して最後まで読む価値はあると思う。皇室の御代代わりという節目に当たって、いくつものおかしなことが起きている。そのことをメディアも解説しないし、ただただ「おめでたい」というムードを盛り上げるだけだが、おめでたくないことも現実に起きている。今、皇室の危機であることを一人でも多くの人が知るための貴重な労作。ただ、この著者の欠点は表現が過激なこと。これで誤解されて、読者が離れていくのではないだろうか。


黒木源太郎
5つ星のうち5.0
後世に遺したい名著 2018年11月12日
 本書は中川八洋先生が日本人に与える渾身の名作である。現在の日本でこれ程の論文を書ける学者はまず居ないだろう。人気の保守派言論人による皇室関連書といえども、その内容は薄く値段に合わない。しかし、中川先生の知識は膨大で、本全体にそのエッセンスが凝縮されていて、しかも各章にわたって手抜きが一切無い。皇室に関する記述には難解な用語もあるが、一般人にも理解できるよう説明されており、論理明快なうえに刺戟的だ。咀嚼すれば必ずや知的武装に役立つ。
 いつもながら中川先生の舌鋒は鋭く、戦国武将の如く国賊を斬り倒す。皇室撲滅を狙う法学者の宮澤俊義や奥平康弘、上杉慎吉、横田喜三郎はもとより、共産主義者の近衛文麿から偽装保守の中曾根康弘、左翼に逆戻りした小林よしのり、女系天皇を画策する所功などを完膚なきまでに批判するから、読んでいて気持ちがいい。しかも、根拠を示す註にも資料や情報が満載だから、知的好奇心に富んだ読者なら大喜びだ。皇室論評で儲ける八木秀次や櫻井よしこの本などは、浅い知識を寄せ集めた駄文で二束三文の価値しかない。一方、中川先生の著書は桁が違うというより、質と品の点で次元が違う。保守思想の巨星エドマンド・バーク卿やエドワード・コーク卿にまで遡って君主政を論じる学者は日本に中川先生一人だけである。本書を読めば誰でも、先生が皇室伝統について如何に深く研究されていたかが分かるし、特にその内面からほとばしる純粋な愛国心を感じるはずだ。世間には営業保守や偽装愛国者が本当に多い。
 巷の書店には皇室問題を扱う本が山積みになっているが、凡庸な言論人と鋭い知性を持った碩学との格差は歴然だ。本書を手にした読者は、それを実感し、次の著書を期待するに違いない。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||




世の中には、初心者向け信者をターゲットとする言論人(学者)と玄人受けする言論人(学者)がいる。
中川八洋は、明らかに後者に属している。
中川八洋の本には、ある共通した特徴がある。上記書評のとおり、初心者向けではないこと、一部表現的に過激な箇所、難解な箇所はあるものの、保守系言論人の誰も達していないレベルでの記述が多い。きちんと読めば、渾身の努力を通じて、論点整理、分析、あるべき姿を模索していることが伝わってくる。

もちろん、信者向けの本は内容に深みがない。

Wikipediaでは、中川八洋の専門は、「外交史・戦史を含む国際政治学、英米系政治哲学および憲法思想、“皇位継承学”など」と書いてある。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E5%85%AB%E6%B4%8B

すなわち、中川八洋流に考えて、冒頭で紹介された方たちは、「皇位継承学」の専門家なのか、それとも皇室についての別の分野を扱う専門家なのか、それとも初心者受けする言論人なのか、という疑問が生じる。




皇位継承学の専門家でない人に、「皇統廃絶」について語る能力がそもそもあるのだろうか。




私は、倉山満が、「皇位継承学」の専門家である中川八洋の名前を出さないこと、中川八洋の最新刊の三冊に言及しないことについて、疑問と不満を持っている。

倉山満は水間政憲が書いたものをデマだとし、権威みたいなスタンスで批判した。ならば、学術論文レベルのものを書くべきだが、倉山満は書いたのか?
学者として批判するなら、学術的見地から説明したのか?していないのなら、学者の姿勢としていかがなものかということになる。

―― 参考情報 ――――――――――

◎超拡散宜しく《信者商法一掃月間:「デマ注意」男が「デマ」から資料をパクる厚顔無恥》
http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-3076.html

学者と在野の研究者の力関係
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/467393729.html

―――――――――――――――――

これに対し、水間政憲は、時間を置いて、倉山満の信者商法?を批判したようだ。
ちなみに、水間政憲が、過去に書いた論文集について、いくつか読んでみた。どれも精緻な書きぶりである。対して、ブログの方では、時折論理的にアバウトな記事が散見される。

こう書くと、水間政憲と倉山満の論争で水間政憲支持派と受け止められるかもしれない。




それは誤解である。私は、この二人のどちらの信者でもない。むしろ、保守政治哲学、地政学、皇室関係本について優れた「名著」を出し、共産党関係者も恐れていると噂される、中川八洋の信者に誓い。中川八洋は、言論活動実績として、皇位継承学に係わる論文レベルの著書を数冊、出している。
水間政憲は、一次史料として活用できそうな本を出しているので、その点を評価し何冊か購入した。倉山満については、「嘘だらけの日英近現代史」、「検証 財務省の近現代史 政治との闘い」は良い本だと思っている。




中川八洋の凄さは、「皇室消滅」という渡部昇一との対談本の中で、あの渡部昇一を圧倒した主張内容だったことにある。渡部昇一でさえも、中川八洋の知見の深さを認めざるを得なかったのである。この本の文脈から、中川八洋の毅然した語り口に、あの渡部昇一でさえもカーッとなったことが窺える。

そこで、保守陣営において、女性宮家問題、男系男子宮家創設関係の本で、中川八洋を超える内容の本は、出ていないのではないか、という疑問が生じる。
水間政憲が、自分の説がパクられたと怒ったように、中川八洋が、自説がパクられたと怒る可能性は十分にある。
なぜなら、中川八洋は、過去の著作において、女性宮家問題、男系男子宮家創設関係の論点整理を終えたと解するからなのである。
また、信者商法は、過去に優れた(埋もれつつある)名著があることを知っていて、信者にその本の存在を知らせずに、あたかも自分が編み出した新説であるかのように表明することで成り立つビジネスモデルである。(拙ブログの原稿丸ごと、信者商売好きな、有名ブロガーにパクられたことがあるのでわかるのである。)



専門として「皇位継承学」を掲げ、論文レベルの名著を数冊刊行し、「皇室を語れる最強の論者」である中川八洋を、倉山満はなぜ無視するのか?

中川八洋の皇室本数冊をきちんと読んでいる人なら、雑誌の対談記事の価値がどの程度のものなのか、ということになる。

また、中川八洋支持者の中に、倉山氏の素性、正体について疑念をお持ちの方がおられることを知っている。

中川八洋は、言論人では、西尾幹二、八木秀次批判が多いが、私自身は、保守政治哲学、地政学、皇室本について、中川八洋の本で学ばせていただいた。そういう経緯から、水間政憲、倉山満について、中川八洋がそれぞれどう評価しているのか、リクエストしたいと思っているところである。


以上

この記事へのコメント

web拍手 by FC2