声を出さないのは「いない」のと同じ

今回の内閣改造で河野大臣が防衛大臣に就任した。多くの保守層は、前任者よりはましな政治家が防衛大臣になったと思ったに違いない。
そういう評価となる背景に、改造前の閣僚の就任直後を振り返りたい。
レーダー照射等、韓国事案に対しきちんと声を出した閣僚は、河野大臣ただ一人だったことである。その最前線に、いつの間にか、世耕経済産業大臣が加わり、自民党もやればできるんだと誰もが思ったはずである。
その世耕大臣は、憲法改正の動きを睨み、参議院幹事長という裏方の要職に就任。憲法改正実現のため、三分の二の議席を確保、参議院を通過させることが期待されている。




新任の大臣はどうであろうか?
菅原一秀大臣は、早速一声を発した。

―― 参考情報 ――――――――――

菅原経産相、韓国に反論 「輸出管理の厳格化はWTO協定に整合的」
https://www.sankei.com/economy/news/190912/ecn1909120042-n1.html

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TPP交渉で勇名を馳せた、茂木大臣はどうであろうか?
記者会見の画像から察するに、早くも仁王立ち状態のようだ。

―― 参考情報 ――――――――――

徴用工判決に茂木外相「国際法違反の状態、一刻も早く是正を」
https://www.sankei.com/politics/news/190913/plt1909130015-n1.html

茂木.jpg

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政治家の姿として、良い写真と思う。この写真一枚で茂木大臣を見直した。茂木大臣からも覚悟の一声が聞けた。本当に心強い。




新任の萩生田文科相はどうだろう。

―― 参考情報 ――――――――――

英語民間試験、英検の予約金返金なしに萩生田文科相が懸念
https://www.sankei.com/life/news/190913/lif1909130024-n1.html

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就任後、早速、懸案?事項に介入する姿勢を見せた。前任の大臣は一体何をしていたのか。と思うほどだ。




再任となった高市総務大臣はどうか?
NHK会長発言を引用する形で、地方選で議席を得たNHKから国民を守る党の躍進を睨み、NHKの公共性に対する問題提起、NHKの実態と求められる公共性との乖離の是正に向けて、何かしら仕掛けそうな雰囲気。

―― 参考情報 ――――――――――

【高市総務相】NHKに注文「受信料は受益の対価でない」「これから国会で様々な議論がなされるんだろう」(動画)
http://www.honmotakeshi.com/archives/55829674.html#more

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話題先行の小泉進次郎大臣は、どうか?話題先行だが、暴走させないための歯止め人事があったようだ。副大臣に指名された、佐藤ゆかり議員に注目している。

―― 参考情報 ――――――――――

佐藤ゆかり
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E3%82%86%E3%81%8B%E3%82%8A
佐藤ゆかり.jpg

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佐藤ゆかり議員は何度か選挙区替えをさせられている。そして、今度は、小泉進次郎大臣の歯止め役である。面白いはずはない。
首相はすべてをわかっていて、佐藤ゆかり議員を副大臣に指名したのではないか、と思うほどだ。彼女はなかなかの実力者。河野や茂木かそれ以上の実力を有しているとみている。彼女の将来に期待したい。




では、注目の幹事長人事は、というと留任のまま。党内の派閥力学上の措置かもしれない。
産経は、ポスト安倍を見据え、岸田幹事長を菅官房長官が阻止したと報道した。

―― 参考情報 ――――――――――

「岸田幹事長」阻止した菅氏 「ポスト安倍」見据え権力争い激化
https://special.sankei.com/f/politics/article/20190913/0001.html

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皆様には菅官房長官がどう映るであろうか?
菅官房長官の演説を間近で聞いた、印象を述べると、極めて記憶力が良く、かつ数字に強く、論理で政治を動かすタイプ。設定された目標、目的に対して、忠実に行動する政治家である。こうと決めたら、下心などない清々しい感じの方である。

改造内閣人事が、憲法改正実現、トランプが日本政府に対して指示する「韓国の経済的焦土化」と併せ、長引く韓国との論争対応強化を目論んでいるとみれば、戦後内閣史上初の(武力を伴わない)有事想定内閣とみていいだろう。

では、第二次安倍政権で、外務大臣を長く務めた、岸田議員の処遇はどうして今のままなのか?

―― 参考情報 ――――――――――

【政界徒然草】古賀氏に「つくしの坊や」と言われた岸田氏「ポスト安倍」戦略の行方は
https://www.sankei.com/premium/news/190829/prm1908290008-n1.html

歴史は書き換えられない」河野氏 元徴用工で韓国批判 協定順守要求
https://www.bookservice.jp/2019/08/27/post-5912/

「国際法違反状態の解決、強く求める」菅官房長官、文大統領の批判に反論
https://www.sankei.com/politics/news/190829/plt1908290009-n1.html

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私の出した結論は、岸田議員は、政治家として「声を出す」意味が理解できていないのではないかとみている。




金融市場や証券市場で、日銀総裁、大臣が口先介入してきたのと同じ次元のことを、各所管分野にて各大臣が日常的にやり始めた。そうしなければならない理由は、(武力を伴わない)有事モードに突入したからである。

これに対し、岸田議員は、何もしなくても、望めば望むポストが与えられると勘違いしている。新任有力閣僚が仁王立ちし、覚悟しつつ口先介入している中で、自分だけすっとぼけ安全なポジションで漂っていることに、国民に対し政治家として申し訳ないという思いはあるのだろうか。
武力を伴わない有事モードに突入したのだから、「日常的な口先介入」は当然のこと。

「働かざる者食うべからず」という価値観に照らせば、「口先介入」する覚悟と意志がない政治家は
、有事モードの閣僚にふさわしくないし、安倍首相は菅官房長官の進言を受け入れ、岸田議員の格上げ人事を当面必要なしと判断したのではないか、と考えるのである。

以上

この記事へのコメント

  • カオル

    音喜多駿氏は、将来、日本国総理大臣になれるのか。

    カテゴリ(憲法改正)の記事をお借りしてコメントします。

    音喜多駿氏は、毀誉褒貶の激しい政治家。かつては、政界渡り鳥の側面がありました。2019年7月の参院選で、東京選挙区(定員7名)で6位当選されました。(落選したら都知事選立候補も予定に入れていた)。音喜多駿氏は、2019年9月21日に36歳になりました。同日、安部晋三総理は、59歳になりました。最大の注意は必要ですが、36歳の若い政治家であり、一概に無視することはできない存在です。若いということは資産です。ソ連邦時代、ミハイル・ゴルバチョフ氏は、断然若い政治局員に選出されています。もっとも、小泉進次郎環境大臣の政治家としての今後は未知数です。

    ―――――――――――――――――
    憲法9条、どう変える?3つの案「9条2項削除」「自衛隊明記(加憲)」「実力組織明記」 | 音喜多駿 公式サイト
    https://otokitashun.com/blog/daily/21695/
    ―――――――――――――――――
    2019年09月24日 03:20
  • 市井の人



    >カオルさん
    >
    >音喜多駿氏は、将来、日本国総理大臣になれるのか。
    >
    >カテゴリ(憲法改正)の記事をお借りしてコメントします。
    >
    >音喜多駿氏は、毀誉褒貶の激しい政治家。かつては、政界渡り鳥の側面がありました。2019年7月の参院選で、東京選挙区(定員7名)で6位当選されました。(落選したら都知事選立候補も予定に入れていた)。音喜多駿氏は、2019年9月21日に36歳になりました。同日、安部晋三総理は、59歳になりました。最大の注意は必要ですが、36歳の若い政治家であり、一概に無視することはできない存在です。若いということは資産です。ソ連邦時代、ミハイル・ゴルバチョフ氏は、断然若い政治局員に選出されています。もっとも、小泉進次郎環境大臣の政治家としての今後は未知数です。
    >
    >―――――――――――――――――
    >憲法9条、どう変える?3つの案「9条2項削除」「自衛隊明記(加憲)」「実力組織明記」 | 音喜多駿 公式サイト
    >https://otokitashun.com/blog/daily/21695/
    >―――――――――――――――――

    音喜多議員は変わり身が早い議員と認識しています。
    一見まともなことを主張しているようで、その主張は計算ずくの主張であることは自明です。これを悪いことだとは思いません。岸田のような鈍重さと比較すればまともな方だと思います。
    ただ、若さを売りにしている議員は、音喜多だけではなく、各地におります。統一地方選挙で初当選の保守系若手議員が激増している可能性があるように思っております。マスコミは音喜多だけを追いかけているような気がします。
    2019年09月24日 08:27
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