緻密であるということ

最近、目にした言論人たちの文章を比較、私なりの見解を述べさせていただく。




・弁護士 髙池勝彦の文書

―― 参考情報 ――――――――――

映画「主戦場」への抗議 上智学院理事長・上智大学学長あて通告書(8月28日付)
http://nadesiko-action.org/?p=13915

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文章的に隙がなく、論理的に精緻な文章である。
ただ、陳情文書等において、ここまで精緻である必要はない。




・藤岡信勝の文書

―― 参考情報 ――――――――――

慰安婦ドキュメント「主戦場」 デザキ監督の詐欺的手口 月刊Hanada 2019年8月号掲載
http://nadesiko-action.org/?p=13827

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こちらは次から次と文章が出てくる感じ。上記弁護士ほどではないが、文章的に隙がなく、論理的に精緻な文章。これだけ書ける人が、なぜか陳情活動、政治活動の第一線に立たない。不思議でしょうがない。ひょっとすると人望がない?ということなのだろうか。




・池田信夫の記事

池田信夫は玄人受けする言論人である。百田某のように、目立つことは決してしない。それでいて、書くべきことはきちんと書いている。関電役員が金品を押し付けられた事案、示現舎の情報を参照したことなど、潔い言論態度の人である。その前提で次の一文を熟読したい。

―― 参考情報 ――――――――――

弱小野党が強すぎる国会
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/52034512.html

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国会法改正請願、官界の稟議書にそのまま使えそうな、幹の太い論理で構成される簡潔な文章である。
同じ趣旨の文章を書いたとして、これだけ短い字数で纏める言論人はいるのであろうか。保守系団体代表を務めるなら、このレベルに達しなくてはならないが、残念ながらほとんどいないと言わざるを得ない。




・中川八洋の文章

理系出身、専攻が航空工学の中川八洋。言論界において、保守主義思想、皇位継承の第一任者のレベルにある。地政学の解説書も保存版レベル。何が凄いかというと、保守主義思想をベースに据えたあるべき論を重層的かつ論理的に展開していることだ。より狭い分野、より狭い視点であるべき論を語る学者は世の中にたくさんいる。しかし、西洋思想哲学の根源に遡って、論点・主張を整理、政治・安全保障・皇室についてあるべき論を語る学者は中川八洋くらいなものだ。
当該分野の文系学者たちをごぼう抜きにしてしまったとみていいだろう。各大学の文系学者の大半は劣化した学者だらけであろう。ネットで時々話題になる中島岳志あたりは、中川八洋は哲学思想のイロハも理解できていない、根無し草の学者と評するかもしれない。

―― 参考情報 ――――――――――

【朝日新聞】保守政治家こそ韓国の言い分聞き、打開策を 中島岳志氏
http://kimsoku.com/archives/10129750.html

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こんな程度の学者が大学の教官になれるのだから、文系学問の大半は独学で修得可能なはずである。私が学生時代からそう思ってきた。




・緻密な書きぶりの歴史書とそうでない歴史書

さて、緻密な書きぶりの本としては、「アメリカの鏡 日本」という本がある。この本には至るところ、参照箇所が注書きで示され、どの文献を参考として書いたが一目瞭然でわかるようになっている。

実は、拙ブログは、この本のパターンを意識している。
歴史書を書く際はこの本の構成をモデルにしようと思っている。

百田某が書いた通史本はどうであろうか?
参照箇所や参考文献を示すこともない。タイトルのつけ方からして、当時の歴史書の約束事に反している。平安時代末期なら、タイトルの付け方としてマナー違反の本として扱われるという意味である。歴史について何も知らない素人が読めば、全編オリジナルであると錯覚、有名人が書いたので売れただけの本ということ。内容実態は、池田信夫が指摘したとおり、(類書と比較すればわかることだが)明らかに劣化本。竹田恒泰が「語られなかった皇族たちの真実」の発刊に際し瀬島龍三に相談したように、(保守側の批判を回避しようとするなら)百田某もそれなりの著名人(田中英道、池田信夫)に事前相談すべきだった。
加えて、水間政憲は、その本は自説のパクリ本であると宣告した。よせばいいのに、ベストセラー作家気取りで皇室本まで発刊。言葉遣いが乱暴な人が皇室本を書くことで、私は皇室イメージ悪化を懸念する。
左翼陣営にとって、この種の言論人の存在はどう映るであろうか?
言うまでもなく、出典を記述せず、日常的に暴言を吐く保守側の言論人の存在は、左翼陣営にとって、マネ出来るという点で狙い目となる。左翼の有名言論人が、出典を記述しない歴史書、いい加減な皇室本を発刊できる根拠となってしまうのである。
言葉遣い含め、劣化した保守系言論人が出典不明確な歴史書を出して許されるなら、、、左翼側も、、、ということである。表現の不自由展で、保守側の追及が今一つ精彩を欠いているのは、そういうことなのではないか?
百田某は、事の本質がわかっているのか。言論界の頂点に劣化モデルの人がいることは、戦後レジーム脱却にマイナスに作用することを懸念する。




・緻密な書きぶりでなかった余命

他に、緻密でない政治本というと、余命本が該当する。立ち読みしただけだが、厳密に読み込んでいくと、根拠がはっきりせず、勢いで書いてしまった文章だらけである。勢いで書いてしまった文章なので、読んだ人は煽動されやすくなる。実際に、本を読んだ1000人もの人が、事実関係を確認せず、懲戒請求の呼びかけに参加してしまう事態となった。

西さんは、かく指摘する。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/470850631.html

西

余命ブログの件については、やはり「素人レベルの活動」だったと言わざるを得ないでしょう。少なくとも素人が出しゃばった真似をするものでは無いと思います。

相手側も法律の素人相手に「余命氏個人もしくは集団」ではなく、「個別請求」をするのもちょっとどうかと思いますが、そもそも懲戒請求された弁護士自身に当該行為の事実(朝鮮学校に対する支援要求)が無い以上は、懲戒請求自体が「無理筋」であったと言わざるを得ず、余命側の自滅行為としか言いようがない。

せめて他の弁護士(できれば保守系)に聞いた方が確実だったのにもかかわらず、何故勝手に突っ走ったのかが全く分からない。余命氏やその請求者達だけでなく、下手すればこちら側(保守側)全体の活動が委縮されかねない程のダメージを受ける可能性もあったわけで(今回はそこまでいかない可能性もあるが)、真面目に緻密な活動を行っていたこちら側からすれば、相手側に打撃を与える事も無く、身内を巻き込んで「自爆テロ」、「反逆行為」と受け取らざるを得ないとしか言いようがない。

せめて相手側に「朝鮮学校に対する支援行為」の事実が存在していれば「まだ可能性はあった(朝鮮学校自体が合法かどうかが怪しい為、支援行為が違法行為に当たる可能性はあるものの、行政責任が存在する為、有罪になるかどうかは微妙)」と思いますが、そもそも朝鮮学校の案件は、弁護士が仮に関わっていたとしても、勝ち目はない為、無視していても構わないような案件だったと思います(朝鮮学校を排除するためには、朝鮮総連、すなわち北朝鮮がらみの問題の解決を図らなければ難しい)。

結局、余命側(こちら側とは言いたくない)の行動の稚拙さが招いた事態だったと言わざるを得ませんね。

2019年10月13日 18:07

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||




政治活動するなら、文章的に上手下手にこだわらず、緻密かつ根拠が明らかな文章を目指すべきだ。緻密に書くことは、表現態度的に誠実であろうとすることに繋がり、読んだ人を煽動し騙すような結果になりにくい。




最近、部落差別解消目的で情報発信している「示現舎」なる組織の存在を知った。

―― 参考情報 ――――――――――

部落差別解消推進 神奈川県人権啓発センター 示現舎
https://jigensha.info/

部落解放.jpg
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取材分析能力は、朝日、毎日、中日、東京、信濃毎日、北海道、沖縄の二紙を凌駕している。「全国部落解放協議会加入」を呼びかけ始めた。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

https://twitter.com/tottoriloop

鳥取ループ@示現舎

@tottoriloop
フォローする @tottoriloopをフォローします
その他
全国部落解放協議会 加入申込書
https://docs.google.com/forms/d/1FsvWEW8yFpyvN2G9LLJ4H0Dt3oWv4Ychtiu3CQnlNvw/edit
部落の完全解放とえせ同和の撃滅を目指す団体です。世界を変えたい部落出身者はぜひ加入しましょう。行政職員、解放同盟内通者、同企連企業職員も大歓迎です。#部落

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

最近、被害が表面化した、関西電力役員、管理職に呼びかけたものであろう。


既存の保守系団体どれもがこれと言った成果を出せない中で、この組織は、その緻密な活動ゆえに意外に健闘、ひょっとすると目標達成するのではないか、とつい期待してしまいそうである。

以上

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