米朝首脳会談 トランプ・金正恩の密約の可能性
米朝首脳会談後の北朝鮮問題、保守系言論人たちの分析は、総じて悲観的である。
制裁強化の話がしぼみ、非核化について中途半端な結果に終わるだろうという予想が支配的である。
米韓軍事演習中止は、北朝鮮を利するとの見解である。
ただ、これらの指摘は、北朝鮮が中露陣営に留まる前提での分析である。
専門性を発揮し、いい線言っていると言いたいものもあるが、前提条件の設定が十分ではない気がする。
私は、トランプと金正恩の密約の可能性を疑っているため、シナリオ的視点から点検を行ってみた。
まず、公開され、誰もが知り得る、重要事項を並べてみる。
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・米朝開戦するのか?
・北朝鮮に対し更なる圧力をかけるのか?
・北朝鮮を寝返らせ、中共包囲網とするのか?
・朝鮮半島統一(平和的手段、武力)
・在韓米軍を引き揚げ(非核化と交換条件で引き揚げ、非核化なしに引き揚げ)
・非核化(平和的手段、武力)
・拉致問題解決(平和的手段、武力)
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このうち、米朝首脳会談によって、最初の二項目について、当面の動きがどうなるのか、確定した。
米朝開戦は遠のき、北朝鮮に対する更なる圧力は中断したということだ。
北朝鮮を中露陣営とみなした前提条件での、以下の指摘は至極尤もだ。
―― 参考情報 ――――――――――
【激変する安全保障】米朝会談で消えた「最大限の圧力」 中朝ロの思うつぼ、火消しにやっきの日米
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