当然の事であるが、空港警備マニュアルや職務遂行の手順等に係わる基本的なことを知らない傍観者である。
が、ある空港のある搭乗ゲートにて、どう見ても「珍事」と思われる事象を目撃した。その結果を以下に、文章化した。
本件、空港でのテロ対策強化が叫ばれている中で、テロリストに隙を見せ続ける一部航空会社の存在を容認できるであろうか?
以下に記述されるような事が、日常的に起きている可能性について、容認できようか?
■到着便ゲートが二度無人状態となった「珍事」?
・1回目の無人状態(5分間くらい?)
この空港では、通常到着便の乗客がゲートを到着する際、通常、航空会社係員(地上スタッフ)が到着便通過ゲート(出発便と兼用のゲート)に常駐している。が、私が居合わせた当日、何らかの急用が発生したらしく、5分間ほど、到着便通過ゲートが無人状態となった。到着便が駐機している状態で、航空会社係員A(丸顔おかっぱでスラッとした、少し勝気な印象はあるが、テキパキ仕事をこなす人)が、到着便から呼ばれたらしく、搭乗ゲートを離れざるを得ない状況が発生した。
・2回目の無人状態(15分間くらい?)
それから約5分後、航空会社係員Aが、車椅子の乗客のカートを押し、付き添いの人たちと一緒に搭乗ゲートを出た。その際、ゲート到着便の車椅子を使用する老女と付き添いの人に対し、車椅子を使用する乗客を空港出口まで送り届ける前に、航空会社の係員に助勢を求めるつもりで「1分間だけ待ってくれ」と語った。が、結局誰も来なかった。(この係員は、無線機を携行していなかった)
到着便通過ゲート係員が車椅子を使用する乗客を空港出口まで送り届けるために、ゲート前方のガラス扉に空港ロビー側から施錠をしてから、付き添いの人と一緒に車椅子を押してその場を離れた。
・その2分後くらいに、到着便の4名のスチュワーデスがゲートを通過しようとしたものの、ゲート前のガラス扉が鍵がかかっているため、やむを得ず、ガラス扉の横に設置された、非常用?開錠装置で扉を開け、ゲート通過。4人のスチュワーデスは施錠し直し、退去?ゲートは再び無人状態となる。
・その後、同じゲートを、出発便の機長、副機長が通過。出発便の4名のスチュワーデスが通過するも、ゲートの無人状態は解消せず。
・4名の出発便のスチュワーデスが飛行機内に入ってから5分くらい経過、出発便の出発時刻の30分くらい前に、2名くらいのスチュワーデスがゲートのガラス扉まで来て、搭乗ゲートの様子を見に戻って来ていた)
■出発便の出発時刻の25分前になっても搭乗ゲートに、マイクも無線機を携帯する航空会社係員がいない「珍事」?
・到着便の車椅子の乗客を送り届けたと思われる、航空会社係員A(地上スタッフ)が、ベビーキャリーを以て、戻ってきた。
ただし、この航空会社係員A、マイクも無線も携行しておらず、とりあえず手動で対応可能な作業を行うしかなかった。
・航空会社係員Aがとりあえずの準備完了後、別の(同じ航空会社の)係員B(首が太く、中国訛りのある日本語をしゃべる人)が、マイクと無線機を持って、汗だくで出発ゲートに到着。受付端末等の操作、マイクで空港ロビー内で案内開始したが、慌てていてまったく要領を得ない。
・しかし、航空会社係員Bが言うことが、状況を詳しく把握せず、単に(紋切型のアナウンス原稿を)形式的に読み上げているような感じであり、その時点での適格な乗客誘導となっていないことを、航空会社係員Aが把握、航空会社係員Aは、航空会社係員Bの空港ロビー向けアナウンスを無視、その場にてマイクなしで、周辺の人たちに呼びかけ、乗客は航空会社係員Aの指示に従って、搭乗開始した。
・この時、搭乗ゲートで搭乗券を認識される状況で、乗客が搭乗ゲートを通過した時、マイクと無線機を独占する地上係員は、端末等において、座席搭乗手続き等が確認できるようになっているはずだが、操作遅れ等により、搭乗手続き開始直後は、間に合っていなかった。
・原稿作成者である私は、この時点で、「航空会社係員Bが、何らかの事情(おそらくポカミス)によって、到着便の対応があることを失念した可能性がある」、「航空会社係員Aは、マイクも無線機も携行していないにもかかわらず、その時点で最良の行動を示し続けていた」、「航空会社係員Bが地上勤務の人たちの上司であり、マイクと無線機を独占したがっているように見えた」ことに気づいた。
■総括
以上に書いたことは、当日の搭乗ゲートに係わる録画ビデオで確認すればわかることである。
私は、一連の経緯を観察して、淡々と文章化したに過ぎない。
本件の結論となるが、地上勤務の上司(航空会社係員B)が、マイクと無線機を独占している状態で、離れてはいけないのに、持ち場を30分以上離れたために、発生した珍事ではないかと推定する。
航空会社係員Aは、その時点時点で、出来うる最低限の対応をしていたと、傍観者である私は、評価する。
「マイクと無線機を独占したがっているように見えた」航空会社係員Bの存在は、空港警備上の問題であると指摘せざるを得ない。また、この航空会社の他の地上勤務係員たちは、無線機を通常携行していないように見えた。
航空会社係員Bは、中国訛り?の日本語がうまいだけである。一連の推移を観察した判断となるが、彼女がテロリスト?の手引きをしないという保証はどこにもない。少なくとも、航空会社係員Bは、戦力になっていないという評価である。
私は、事態を問題視し、空港警察に場所(搭乗ゲート)、日時、航空会社名を通報した。テロ対策上、「マイクと無線機を独占したがっているように見えた」航空会社係員Bのマークが必要と判断したからである。
なお、この同じ日、中国語訛りの航空会社係員Bと思われる、空港ロビー向けアナウンスが私が空港ロビーに居た、15時30分~18時30分くらいまで続いた。
日本を代表する空港なのだから、中共の軍隊に占領されていないのであるから中国訛りの空港内アナウンスはやめさせるべきであろう。
本稿お読みの皆様、中国語訛りの日本語での空港ロビーアナウンス、納得できることであろうか?
なお、本件の起きた場所(搭乗ゲート)、日時、航空会社名は、本稿では書かない。空港ロビーから航空機侵入を狙うテロリストに知られては困るからである。
以上
この記事へのコメント
西
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公安庁レベルでは、「情報工作員」と「武装工作員」への対応は追いついているとは思っていますが、民間レベルでは、この辺りの対応がどうなっているのかが今一つよく分からず、後手に回っているようなところがありますね。
産業スパイや、防衛(技術)スパイへの対処はできていても、外部当局が軍事的オプションを選択する際の、「特殊工作員」への対処が甘いようなところがあります。
これは、公安庁だけでなく、民間企業の協力が不可欠な為、このあたりでどうも、当局による「民間への介入」が難しいのかよく分かりませんが、対策が後手に回ってしまい、民間レベルでの「特殊工作員対策」ができていないのではないかと思います。
少なくとも、現状、空港当局(空港警察を含む)、現場のグランドスタッフ(GS)、キャビンアテンダント(CA)らは、通常の暴力事件や恐喝、強要(数人程度)事件などへの対処は出来ると思いますが、専用の特殊訓練を受けた「軍人、特殊工作員」への対処方法などは、通常の警察官や空港職員程度では、まず知りませんし、知っていたとしても、長期間の訓練を受ていなけなければ実行し、対処できるとも思えません。
空港会社や航空会社に特殊工作員が「潜入」し、「情報収集」、「他の工作員(主に武装工作員)の誘導」、「武装工作員」による「軍事作戦(空港、管制塔、航空機の占拠)の実行」を行われる可能性がかなり高いのではないかと思います。
日本では、武器の持ち込みや携行などは、難しいと言われていますが、特殊工作員ならば、その辺りの当局の監視の目をかいくぐる手段を持っている可能性も高い(金属探知機やX線検査に引っかからない特殊素材、分解・組み立てが容易なもの等)為、やはり油断はするべきではありません。
この状態では、諸外国に比べて、警備が非常に甘いというか、当局の目が余り行き届いていない為、工作員側からすれば、軍事作戦を実行するのに最も容易かつリスクも小さいですね。
空港会社等に潜入した「内部工作員」に対しては、公安庁の調査だけでは対策が難しい(民間への介入が難しい)ので、空港会社側にも「工作員対策」、「通報、調査体制」を指導し、対応を徹底して貰わなければ、対処ができないと思います。
また、不測の事態に備えて、空港周辺部(もしくは内部)に「警察特殊部隊」および「自衛隊テロ対策部隊」の配置を検討するべきではないかと思います。
管理人
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> 公安庁レベルでは、「情報工作員」と「武装工作員」への対応は追いついているとは思っていますが、民間レベルでは、この辺りの対応がどうなっているのかが今一つよく分からず、後手に回っているようなところがありますね。
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> 産業スパイや、防衛(技術)スパイへの対処はできていても、外部当局が軍事的オプションを選択する際の、「特殊工作員」への対処が甘いようなところがあります。
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> これは、公安庁だけでなく、民間企業の協力が不可欠な為、このあたりでどうも、当局による「民間への介入」が難しいのかよく分かりませんが、対策が後手に回ってしまい、民間レベルでの「特殊工作員対策」ができていないのではないかと思います。
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> 少なくとも、現状、空港当局(空港警察を含む)、現場のグランドスタッフ(GS)、キャビンアテンダント(CA)らは、通常の暴力事件や恐喝、強要(数人程度)事件などへの対処は出来ると思いますが、専用の特殊訓練を受けた「軍人、特殊工作員」への対処方法などは、通常の警察官や空港職員程度では、まず知りませんし、知っていたとしても、長期間の訓練を受ていなけなければ実行し、対処できるとも思えません。
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> 空港会社や航空会社に特殊工作員が「潜入」し、「情報収集」、「他の工作員(主に武装工作員)の誘導」、「武装工作員」による「軍事作戦(空港、管制塔、航空機の占拠)の実行」を行われる可能性がかなり高いのではないかと思います。
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> 日本では、武器の持ち込みや携行などは、難しいと言われていますが、特殊工作員ならば、その辺りの当局の監視の目をかいくぐる手段を持っている可能性も高い(金属探知機やX線検査に引っかからない特殊素材、分解・組み立てが容易なもの等)為、やはり油断はするべきではありません。
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> この状態では、諸外国に比べて、警備が非常に甘いというか、当局の目が余り行き届いていない為、工作員側からすれば、軍事作戦を実行するのに最も容易かつリスクも小さいですね。
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> 空港会社等に潜入した「内部工作員」に対しては、公安庁の調査だけでは対策が難しい(民間への介入が難しい)ので、空港会社側にも「工作員対策」、「通報、調査体制」を指導し、対応を徹底して貰わなければ、対処ができないと思います。
>
> また、不測の事態に備えて、空港周辺部(もしくは内部)に「警察特殊部隊」および「自衛隊テロ対策部隊」の配置を検討するべきではないかと思います。
西さんは、用語の正確な使用などから、本件について、私以上に核心を認識されておられるとお見受けします。
ヒントを頂戴しましたので、本稿は問題提起が目的でしたが、民間空港警備のあり方について、提言の形で近くまとめてみたいと思っております。
ありがとうございました。