「国家的油断」に警告を発するべきだ

「政治ブログ」という言論ツールが社会的に認識されることで、拙ブログ管理人は、政治家となることは断念しつつも、たった一人でも「国家的油断」について指摘・要請できる「ネット言論界」の存在について、大変有り難いことだと思っている。

先日、大学の同期生で政治に関心を持っている、学力優秀な元官僚と政治論争になった。彼は民間人である私を見下し、お前たちは法律を知らない、官界を知らなすぎると強弁した。が、最高裁による「民法判断見直し」に際し私が最高裁判事宛てに「ちょっとした法律的見解に係わる文書」を手紙で送付したことを語った後、態度が一変した。

その元官僚は、私と政治について議論したかったようだが、私は避けた。
思っていることを正確に話すと、最低でも半日かかること、なぜそうするのか、どういう活動をしてきたのか、説明するのに骨がおれること、その元官僚が、たった一人であっても提言、行動する意義に気づいていないためであった。

さて、産経のコラムで、歴史上の大物官僚の一人、元通産官僚佐橋氏について書いてある記事を見つけた。

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http://www.sankei.com/column/news/170711/clm1707110003-n1.html

果たして前川喜平氏は佐橋滋氏なのか 加計学園問題より国家的油断 7月11日

 城山三郎さんの小説『官僚たちの夏』は、主人公の風越信吾が悠然と旧通産省の大臣室を出ていく場面から始まる。「おれたちは、国家に雇われている。大臣に雇われているわけじゃないんだ」。固い信念で、高度成長下の通産行政を推し進めていく。

 ▼モデルとなったのは、元事務次官の故・佐橋滋(さはししげる)さんである。「スジの通らんことは断じて許さない。どっちが正しいかマスコミを通じて国民に訴えるくらいに開き直れ。自信を持て」。佐橋さんは小紙のインタビューで、後輩の官僚にこんなエールを送っていた。

 ▼いくつかの新聞コラムは最近、文部科学省前次官の前川喜平氏を佐橋さんになぞらえている。前川氏が「加計(かけ)学園」の獣医学部新設計画をめぐって首相官邸批判を始めたのは、役所を退いてからである。官僚としてスジを通したといえるだろうか。

 ▼「万死に値する責任がある」。天下りの斡旋(あっせん)問題で今年2月に次官を辞任した際は、重い謝罪の言葉を口にしていた。その舌の根の乾かぬうちに、「私、座右の銘が『面従腹背』なんです」などと言い出す。左遷人事を恐れず、政治家や上司に直言を続けた佐橋さんが知ったら、「冗談じゃない」と怒り出すだろう。

 ▼昨日、衆参両院で閉会中審査が行われ、野党側の参考人として前川氏が出席していた。改めて発言を聞いても、大騒ぎするほどの問題とは思えない。それより同じ日の正論欄の内容が気にかかる。精神科医の和田秀樹氏は、「国家的油断」が学力低下を招く、と指摘していた。

 ▼日本の科学研究費は中国の半分にすぎず、子供の勉強時間も中国や韓国に比べてはるかに少ない。長年文部科学行政を担ってきた前川氏は果たして、深刻な危機を認識しているのだろうか。

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これを読んで、文科省違法天下り再発防止対策を提言の必要性を確信した。
大量の文部官僚がこれまでのように本省にいる必要はない!そういう結論となるだろう。

さて、上記原稿で紹介された、佐橋氏は熱き通産官僚として知られ、経済小説のモデルになっているほどの人物である。
お会いしたことはない。
私は、小説やエッセイなどに描かれる佐橋氏の存在を知り、(なれるのであれば自分も)気骨ある人物になろうとした時期がある。

「海賊と呼ばれた男」という映画がある。業種は異なるが、信ずる日本の未来のために仕事をしよう、そう志した時代が日本にはあった。結果、日本は復興、経済発展した。敗戦はしたがアメリカと正々堂々と渡り合い、欧米企業との競争で勝ち抜いた日本および日本人は、アジア諸国にとって「期待の星」だった時代が続いた。

歴史認識問題は、そういう日本を疎ましく思い、日本から金を強請ろうとする、口実に過ぎない。
一世代前の価値観では、「気骨ある海賊になる!」ことがカッコイイサラリーマンのイメージに近く、総合商社に勤めることが、そうなるための近道だったように思う。

ただし、その種の行為について、(石橋を叩いて渡る習性がある)社長が評価するかしないかは別次元のこととなる。なぜなら、社長というものは、石橋を叩いて渡るような人にふさわしいポストであるからだ。



その時代、出身地が私と同じ、ノンキャリア通産官僚の中に、一民間企業のために(普段はしない)法解釈を行い、我が社はそれによって窮地を救われたことがあった。そのノンキャリアの通産官僚は、現在、我が社の関係会社に天下っている。そういう天下りなら私は、否定しない。なぜなら、彼は、我が社の恩人だったからだ。
そういう意味で、そのノンキャリアの通産官僚も佐橋氏ほどではないにせよ、「海賊と呼ばれるにふさわしい官僚」だったと言えるかもしれない。

また、自治体のノンキャリアの官僚から同様の配慮を賜ったこともある。
私は、ただ、起きていることを丁寧かつ真摯に説明しただけである。何も期待せず、役所の判断を仰いだ。ただそれだけである。



話は変わるが、同じ通産官僚出身の評論家で並木信義氏がいた。並木氏は、現役時代、佐橋氏ほどの存在ではなかったが、評論家として話題の本を出した。本のタイトルは「通産官僚の破綻」だったと記憶する。当時高校生だった私は、本に書かれているあることについて心配・懸念し、並木氏に手紙を書いた、するとほどなく便箋2枚分の返事が来た。
母はびっくりした。ベストセラー本を書く評論家、テレビ出演する有名人から手紙が拙宅に来たからだ。

ただ、今になって思えば、政治に係わる最初のきっかけとなった。

もし佐橋氏や並木氏が当時の如く健在なら、昨今の文科省の省益最優先のスタンス、国家的油断の一形態として、問題表面化する前に、機会を捉えて警告を発していたかもしれない。

私の友人で大学の教官になっている人物がいる。彼曰く、全国の国立大学の総務は、文科省の植民地になっているそうだ。それくらい文科省は天下り利権を守ることを最優先とし、歴代文科省事務次官は、教育行政における「国家的油断」をもたらした人物ということになる。



同様に、人前にしゃしゃり出て、女性の社会進出について語ることに熱心な、ファーストレデイであることを強く意識する方は、元前川文科省事務次官と同様、政治的関心を以て国民各層から見られていることにお気づきであろうか?目立たないように振る舞うことが最も賢明な生き方であることにお気づきであろうか?全国各地の安倍自民党支持者から伝えられるメッセージについて、趣旨理解できる知能というか頭脳を備えているのか、という問題も発生している。認●障害レベルの可能性があるのだ。青山繁晴があの方のご自宅にて目撃した光景は、そのことを示唆している。
もはや、人前に出るべきではないのだ。放置することは、即「国家的油断」に直結する。ポマード総理大臣の時に、中共女スパイに付けこまれたことを忘れてはならない。



さらに同様に、自民党内に近隣諸国に付けこまれそうな人物が一人存在する。石破茂である。
石破茂は、自民党内に異論封じの体質があるとしているが、私の見解は異なる。石破茂が語っていることは、異論以前の次元のことを語っている。

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http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS10H2Q_Q7A710C1PP8000/?dg=1&nf=1

 異論封じの体質 改めよ 石破茂氏インタビュー
官邸に危機感乏しく
    2017/7/11 6:46

 自民党の石破茂前地方創生相は日本経済新聞のインタビューで、来月3日にも予定する内閣改造・党役員人事に関し「異論をすべて封じるとしたら何も変わらない」と適材適所の徹底を求めた。来年9月の党総裁選で、憲法改正が争点になる場合には安倍晋三首相との論戦に自信も示した。

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対案や建設的提言を示さず、議論が尽くされていないとか、議論の手順が問題だとか、何を言っているのか?と申しあげたい。
自身が自民党幹事長時代は、議論を尽くしたのか?議論の手順が果たして万全だったのか?舛添都知事が自民党公認になったタイミング、石破茂は、幹事長時代、安倍首相外遊のタイミングを狙って何かを画策したような印象がある。

私の記憶では、石破茂が国家的危機を救うための提言をしたことはなく、後ろから鉄砲を打つのが得意な印象しかない。

石破茂は、無任所の立場であるにもかかわらず、内閣支持率に言及している。

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http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170710-OYT1T50124.html?from=ycont_top_txt

支持率「理由があるから下がっている」…石破氏

2017年07月10日 23時20分

特集 深層NEWS
 
 石破茂・元防衛相と玄葉光一郎・前外相が10日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、報道各社の世論調査で安倍内閣の支持率が下落していることについて議論した。

 石破氏は「自然現象で下がったのではない。理由があるから下がっている」と指摘したうえで、「立ち居振る舞いが国民の共感を呼ばなかったなど、要素はいろんなものがある」と語った。玄葉氏は「(原因は)安倍首相の国民との向き合い方に対する疑念や国会への向き合い方に対する疑問だ。国民はきちんと見ており、結果としてのこの数字だ」と述べた。

2017年07月10日 23時20分

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石破茂は、反日マスコミにとって都合が良い存在のようだ。
それもこれも北朝鮮出張時の証拠写真があるから、彼らの言いなりになるしかない?のではないか。
クリスチャン議員は、こういう情けない議員だらけなのであろうか?

許されるなら、石破茂について、自民党の会合に出席、石破茂に対し、公開の場で議論を挑みたいところである。


私の論点はこうだ。「さしたる合理的根拠を示さず、政権批判する自民党議員が、自民党に所属する必要はあるのか。石破茂が自民党に所属する意味を私は感じない」


石破茂については、何か言えば言うほど、その主張に従えば従うほど、即「国家的油断」に直結する。日本のためになる政治家ではなく、反日的な近隣諸国にとって都合が良い政治屋という評価がネット言論界で支配的であることを指摘し、本稿を終える。

以上










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