自治体の公園・市道緑化行政の問題点について

本稿、私が日頃感じている疑問点をまとめたもの。実態と異なるという指摘があるかもしれないが、私が自分の目で見て感じたことを書いている。

●なぜ直営で作業しないのか
自治体職員は、その地域の雇用の最大の受け皿みたいなところがある。良い意味では、郷土愛に満ちた人たちということができるかもしれない。
が、公園の草刈り、公園花壇・市道花壇・自治体施設の花植えなどで、自治体職員が直営で作業していることをみたことがない。自治体施設の維持、何でもかんでも外注化するべきことであろうか?
私が、週に1度通う、自治体施設の詰所では、自治体職員とパートのオバサンたちが談笑しながらパソコン端末を操作している。これは本来業務であるはずがない。本来彼ら全員がなすべきは、自治体施設の清掃、敷地維持管理そのものであるべきだろう。
また、自治体においては、道路管理維持車が存在しているのであるから、自治体直営の花壇維持管理車があってもいいだろう。
それもこれも自治体首長が、自ら、率先して、庁舎管理、緑化管理するという姿を見せようとしないことが自治体職員が貴族化する原因なのかもしれない。

●公園緑化管理(管理面での問題はないが、なぜか一年草だらけ)
一応、それなりの規模で当初芝をはったところは、年に3回程度、草刈りをしている。作業内容的には満足している。
ただし、公園の花壇は、手間とコストがかかる一年草だらけである。一年草は、植えた時から冬になるまで開花し続ける。多年草や球根ものは、特定の時期しか開花はしないが、一つの花壇に数種類の多年草と球根ものを組み合わせることで、殺風景な花壇にさせないことは可能である。従って、費用が相対的に安価な、多年草、球根ものになぜしないのか、不思議なのだ。
視点を変えた見方となるが、多年草の中には、その地域地域で適した品種が存在するようで、自治体行政として観光客等に地域性を主張するのに、公園緑化にて選ぶ植物品種は、一年草よりも多年草や球根ものの方がふさわしいという見方ができるだろう。

●市道花壇管理(杜撰な管理、なぜか一年草だらけ)
市道花壇。それなりの年配者が多い文教地区での市道花壇は、雑草が蔓延ることがなく、良好な状態で維持されているが、私が住んでいる地域では、市道花壇は雑草で荒れ放題、ゴミも目立つようになってきた。以前は年配者たちがそうならない様、ボランテイアで維持されてきたが昨今は維持は難しい状況である。
また、市道緑化で配布される花を植える位置が徹底していない問題点もある。道路側とするか歩道側とするか、どちらかなのであるが、私は、安全対策面を考えて、道路側であるべきだ。
さて、年に1回、町内会主催の市道花壇の花植えのイベントに参加するようにしているが、配られる花が、決まったように一年草である。私の家の庭では、多年草を植えている。一年草はゼロ。多年草は、購入時は一年草と比較してやや高価だが、長い目で見ると、一年草よりも安上がりで、株が増えるし、見栄えもいい。郊外などにある有料庭園、ほぼ多年草だらけである。国立公園内の高山植物も多年草。市道花壇の花が、一年草でなければならない積極的な理由が私にはわからない。多年草や球根ものは、一種類だけでは、春から秋に花壇を維持することは難しいが、数種類組み合わせることでそれなりの花壇として維持できる。
一株100円前後のの一年草を花壇一つにつき10本、町内会に植えることを手配することで維持される自治体利権組織が存在しているのではないかと、思えてならない。

●自治体職員(土木)の天下り先になっている公園緑化関連組織は本当に必要な組織なのか?
私の知人で、最近、公園緑化関連組織にめでたく天下った方がいる。が、私は、そういう組織の必要性を感じない。推測に過ぎないが、年に1回一年草を、公園花壇、市道花壇に植え続けることを手配・発注することで維持される自治体天下り利権ではないかと推定する。

●電話線や電柱に接触するような場所に、並木は必要なのか?
我が国では、都市化されたそれなりの公道脇に並木が植えられている。が、所によっては、狭い歩道の脇に電話線や電柱と同居するような形で並木が植えられていることもあり、そのような余裕がない場所に植えられる並木のために、枝葉を年に数回見回り、場合によっては、剪定することが本当に必要なのか?考え様によっては、緑化維持費用だけでなく、電話線・電力線の維持費用の増大の原因となっている

●市道花壇の見回りにくる造園業者がしていることは見回る程度(実質何もしないに等しい、契約違反ではないのか?)
私の家の前にある市道の花壇、年に数回、造園会社の人が見回っていることを知っている。が、彼らは石ころ除去はおろか、ゴミの回収、草むしりをしない。ただ、見回る際に花壇一箇所ちょっと手をかけた、それくらいの作業である。
仕様書が杜撰なのでそうなっているのか、契約違反なのか、判断はつかないが、実質何もせず見回る程度の委託行為は問題とされるべきだろう。


以上、私が住んでいる地域で、かなり無駄だらけに見える自治体緑化行政の実態について、問題提起させていただいた。

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