谷垣さん復帰をにおわせる新聞報道があったので出稿することにした。
正直に言うと、私はほっとしている。奇跡が起きたような気がしている。
これまでの経緯を振り返ってみたい。
第二次安倍政権、長期政権の本当の立役者、それは谷垣さんである。
谷垣さんは総裁戦に出馬する資格、経験は十二分にあったが、石原伸晃にしてやられた。
安倍晋三が出馬、奇跡的逆転劇で第二次安倍政権が発足した。
野党時代の自民党、悲しいことが続いた。
我々は、稀代の愛国者、中川昭一先生を失った。
私は、政治について傍観者であることをやめる決心をした。必ずやマスコミに一矢報いる存在になりたいと、あの晩思った。
陳情ベースで、新聞法など、条文ベースでの提言活動を続ける原点は、ここにある。
自民党は離党者が相次いだ。党は分裂の危機にあった。その党を自らの誠実な指導力でまとめ上げたのが谷垣さんだった。
谷垣さんは率先して全国遊説を行った。
あの時代の街頭演説、悲壮感が漂った。この動画を見て欲しい。総選挙惨敗数カ月後の滋賀県での辻立ちである。聴衆は100人いないだろう。それでも、淡々と明るく通行する人に語りかけている。
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自由民主党_谷垣禎一総裁_石山駅前街頭演説_PART1_2009/12/11
https://www.youtube.com/watch?v=htu-4wf_od0
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谷垣総裁でなかったら日本はどうなっていただろう。
あの時代のことは、中島みゆきの名曲、『ヘッドライト・テールライト』のイメージに近い。
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男声合唱版 中島みゆき 『ヘッドライト・テールライト』
https://www.youtube.com/watch?v=5mmPe9a8INY&list=PL6E2kbJPi3KyUItkftHAPH96HZHCQdS5X&index=5
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谷垣さんが歌ったらこういう雰囲気になるだろう。
そして、第二次安倍政権、石破幹事長の後、谷垣さんは、幹事長に復帰した。政権は盤石に思われたが、谷垣さんは自転車で転倒し長期入院を余儀なくされ、政治生命はこれでおしまいかと思われたが見事に復帰されるそうだ。
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「すっかり健康体になった」自民・谷垣禎一前幹事長 自転車事故後初めて側近と面会 秋の臨時国会にも復帰の可能性
http://www.sankei.com/politics/news/170828/plt1708280026-n1.html
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谷垣さんの功績、それは自民党野党時代にある。小坪しんや議員は、誰よりも押さえるべきことは押さえて以下にまとめた。
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【祝】谷垣(元)総裁、復活!「すっかり健康体に」秋の臨時国会にも復帰か【涙が出るほど嬉しかったらシェア】
https://samurai20.jp/2017/08/tanigaki/
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読めば読むほど、谷垣総裁でなかったら、日本はどうなっていただろう、何度読んでもそう思う。
安倍政権は、ここに来て、森友・加計事案、北朝鮮ミサイル問題などもあり、いささかペースを乱され振り回され気味にある。
私は安倍政権支持者ではあるが、自民党に対する親近感は、実は谷垣総裁時代の方が強い。本稿で谷垣さんと書くのは、糞真面目で面白味がない雰囲気でありながら、やるべきことは手を抜かずしっかりやっていた。谷垣さんはそういう政治家である。
その谷垣さん、とりあえず面会して語るまで回復されたようだ。
私は、谷垣さんの存在価値は、自民党が困ったときに(谷垣さんの)出番があると見ていた。
森友・加計事案、自民党はマスコミの総攻撃に晒された。
稲田朋美議員も巻き込まれた。暫くは動けないだろう。
安倍政権は、支持率を気にし過ぎ?敵失に便乗することを優先、ソフトランデイング路線であり過ぎた。
この10年間、自民党を支持され、ギャンブルパンフをポステイングされ、自民党の演説会に駆けつけ、各地のJNS会合に参加されていた方ならわかることがある。
目下の最大の政治的課題は、憲法改正そしてポスト安倍のレールをどう敷くか、にある。ポスト安倍のレールは、(野党時代に苦労を背負った、悲運の総裁)谷垣さんに敷いていただきたい、そのことを読者の皆様と共有化したい、だから出稿した。
このままボヤッとしていると、憲法改正路線が後退し、時に刺激的な博打を打ち、大衆操作が得意な、「平成・極道の女 小池百合子」に首相の座を奪われかねない。
ポスト安倍の世論調査結果が、マスコミ主導の「石破茂」では話にならないのである。石破茂は、幹事長時代も、そして今も、安倍首相を支える気がない、裏切り者である。石破茂がやっていることは、谷垣総裁が耐えに耐え、自民党内に結束を呼びかけた、自民党野党時代を含めた裏切りである。
谷垣総裁の辞任挨拶、感動的であるが、この動画の冒頭で語られた、新・安倍総裁の言葉どおりであれば、第二次安倍政権で谷垣さんを幹事長に迎え入れたのは、ポスト安倍のレールを谷垣さんに敷いていただくことだったのではないか?
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第24代自民党総裁 谷垣禎一 の最後の言葉を忘れるな!
https://www.youtube.com/watch?v=ctmqIy9MkjQ
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この動画を作成され、中島みゆきの曲をBGMに選ばれた方は、自民党が最も苦しかった時代の、(聴衆が集まらず、拍手まばらな)街頭演説会での閉塞感、挫折感を誰よりも知っておられる。私はそう思う。
ヘッドライト=下野した時代に先頭に立った谷垣総裁の夜の街頭演説、という意味である。テールライトは、付随する政治家の業績、谷垣総裁支持者の存在という意味になるだろう。
そして、今、第二次安倍政権の危機、ポスト安倍という重要な政治課題が存在していることに気づいているなら、私は、谷垣さんの完全復活を期待せざると得ない。
一方で、野田首相の退陣を促す安倍新総裁の発言も見事だった。
―― 参考情報 ――――――――――
歴史に残る党首討論 野田佳彦 vs 安倍晋三 平成24年11月14日
https://www.youtube.com/watch?v=3ADXNbYFqv4
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安倍新総裁は、野田首相に対し「約束を果たすべきだ」と語っている。
当然、安倍首相は、谷垣総裁が果たせなかった夢への約束、を果たすだろうと予想する。それは、谷垣さんが数年後に総裁戦に出馬することを含めて(可能性は低いが)、谷垣さんにポスト安倍のレールを敷いていただくことではないかと。
谷垣さん
あなたの旅はまだ終わらない!
少なくとも終わってはいない!
我々は、谷垣さんの完全復活を待っている!
安倍首相は、今誰よりも、谷垣さんを必要としている、私にはそう思えるのである。
―― 参考情報 ――――――――――
中島みゆき 『ヘッドライト・テールライト』
https://www.youtube.com/watch?v=kQdBn65S8CI&list=PLnkkyNW2ALGZuBchw-_FrrEM5o7iokNGA
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以上
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