今回の選挙戦、公示前から希望の党の選挙結果予測が注目されている。
―― 参考情報 ――――――――――
選挙プランナーの議席予測が『パヨク絶望の推定値』を出した模様。与党の圧勝は現時点でほぼ確定
http://u1sokuhou.ldblog.jp/archives/50504102.html
角谷浩一氏の各党議席予想、自民218、公明34、希望91、共産30、立憲民主38、社民2、維新24
http://www.news30over.com/archives/8960531.html
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希望の党の得票数がどうなるか、民進党時代の得票数などを参考に算出方法の検討を行う。
まず、読売の直近の世論調査報道を参照したい。
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http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2017/news1/20171009-OYT1T50030.html
希望失速、立憲民主と「反安倍」分散…読売調査
2017年10月09日 11時26分
特集 世論調査
読売新聞社が7~8日に実施した全国世論調査で、衆院比例選の投票先は、希望の党が13%と前回調査(9月28~29日)から6ポイント低下した。
結党間もない立憲民主党は7%で、「反安倍」層の分散により希望が失速した格好だ。ただ、与党内では「安倍政権への逆風はやんだわけではない」(自民党幹部)として、警戒を緩めていない。
内閣不支持層の比例選投票先では、希望の党が24%(前回34%)に下がる一方、立憲民主党が14%となり、支持を分け合う形が鮮明となった。
自民党の岸田政調会長は8日、記者団に対し、「立憲民主党が登場した分、希望の党の支持が下がっているように見える。国民も様子を見ているのだろう。全体としてはあまり大きな変化はない」と慎重な見方を示した。
自民党内の危機感は強い。比例選投票先で自民党は全体で32%とトップだったが、2014年の前回衆院選時の解散直後調査の41%より低い水準だ。今回の調査でも、無党派層に限ると自民は10%で、先月の解散直後の17%よりも下がった。
無党派層は、なお半数の人が態度を明らかにしておらず、自民党の石破茂・元幹事長は「結果に一喜一憂しないで、党として訴えるべきことを訴えるべきだ」と述べた。
一方、希望の細野豪志・前衆院議員は8日、「決して悪い傾向ではない。全くゼロからスタートしたことを考えれば大きな期待をいただいている」と強調した。ただ、党内では「民進党の合流組の公認を巡るゴタゴタが表面化したのは、マイナスだった」(関係者)と深刻に受け止めている。実際、結党時に盛り上がった自民党との「政権選択選挙」の色合いもかすみつつある。東京都内の有権者でみると、前回は希望が22%だった一方、今回は希望と立憲民主が各10%で分かれており、希望の小池代表(東京都知事)のおひざ元でも苦戦している。
立憲民主党の長妻昭代表代行は「結党間もなくで、候補者数が限られているにもかかわらず、一定の支持があったのはありがたい」と語った。
2017年10月09日 11時26分
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これを参考にすると、三つの検討要素があると考える。
それは、固定票評価、浮動票評価、投票率の増減に伴う補正の必要性である。
民進党の票は、官公労組、民間労組、無党派他の3種類に分類できると考える。
希望の党の固定票は主に民間労組、立憲民主党の固定票は主に官公労組と想定したい。(立憲民主党が共産党との選挙協力に積極的)
こういう前提で、首都圏と過疎地域で、民進党の得票が、どう希望の党と立憲民主党に流れるか、推論を試みる。
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■固定票の評価
・希望の党はどちらかというと、民間労組票が固定票になる可能性が有り
・全国規模では、無党派層の世論調査実績から、立憲民主党1に対し、希望の党2の状況にある
・都道府県別に、労組組合員の実数を把握し、官公労労組固定票、民間労組固定票のウエートを把握、補正する必要がある
■浮動票の評価
・希望の党が獲得する浮動票は、無党派層の一部、民間労組浮動票の一部、官公労労組浮動票の一部、自民党支持浮動票の一部で構成されると予想
■投票率の補正
・投票率が上昇すれば、無党派層の投票が増えることを補正する必要がある
・投票率が下がれば、各党とも固定層の票で闘うことになるので補正する必要がある
・補正不要な投票率は、前回選挙の投票率と想定
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地域別にはこうなると予想する。
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・首都圏は、希望の党が立憲民主党の最低3倍程度の得票を得る
・関西圏は、選挙区単位の特殊事情を勘案すべき?
・大企業の事業所が少ない都道府県で、希望の党の候補者がなく、野党候補者が立憲民主党、社民党、共産党の選挙協力による統一候補である選挙区については、官公労租系が一致協力するため、「自民候補対野党統一候補」の構図となるため立憲民主党は意外に健闘すると予想
・大企業の事業所が少ない都道府県で、希望の党の候補者が存在する選挙区については、自民党以外の各党候補者は、苦戦するが希望の党候補者が2番手となる結果、比例の議席は希望の党が獲得すると予想
・野党統一候補、希望の党、民進党系無所属候補に小選挙区で敗れた自民党候補は、比例復活するのは50%程度?
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上記のアイデアから、希望の党の得票数は、以下の式でシミュレーション可能と判断する。
希望の党の得票数
=民間労組固定票+民間労組浮動票の一部+官公労組浮動票の一部+無党派層の一部+自民党支持浮動票の一部
これは、選挙区単位でシミュレーションすることを想定した場合の予測式である。
次に、投票率の補正。
都議会選挙では無党派層の一部、自民党支持浮動票の一部のウエートが大きくなり、都議会自民党は議席の大半を失った。
マスコミ各社は自民党大敗北という趣旨で報道したが、各党比較すると、一番影響を受けたのは実は民進党である。
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https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/tokyo-2017-kekka?utm_term=.qqNJaz73x#.gwvD6OzR9
「大敗」したのは自民党なのか 都議選を得票数から分析すると見える事実
今回の都議選は投票率51.28%(得票数計約559万)と、前回(43.50%、約453万)に比べ106万票ほど総票数が多い。
23議席と「大惨敗」した自民党。選挙前(57議席)に比べ半分以下となった。ただ、得票は2割減にとどまる。ここ3年の比較はこうなる。
5議席(選挙前7)と健闘したように見える民進党は、得票でみると半分近く減らした。民主党時代に圧勝した2009年と比べれば、191万票も差が出た。6分の1の「大惨敗」だ。
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希望の党得票数を「民進党支持層の一部+無党派の合計」とみた場合、4ケース想定される。
①民進党支持層の投票率↑無党派層の投票率↑(自民党にとっては最悪のシナリオ)
②民進党支持層の投票率↓無党派層の投票率↑
③民進党支持層の投票率↓無党派層の投票率↓(自民党にとっては最善のシナリオ)
④民進党支持層の投票率↑無党派層の投票率↓
私の予想だが、衆議院選挙結果は、首都圏の当日の投票率が左右すると思う。都議会選挙で起きた、民進党都議、自民党都議壊滅現象からそう予想するのである。
私の予想は、②、①の順である。
②は、小池百合子旋風が投票日時点で失速、民進党の混乱に伴う民進党支持層の反発して棄権、これに対し、無党派層が希望の党という選択肢ができ、民進党よりも健全野党として期待できそうなので、全体投票率がやや上昇?
①は、小池百合子旋風が投票日まで維持できた場合のケース。都議会選挙の投票率が8ポイント近く上昇したことを踏まえれば、小池旋風が投票日まで維持できれば、投票率上昇は都議会選挙並に上昇することを想定すべきだろう。このケースの場合、自民党の得票が仮に増えてもそれ以上に、野党全体の得票が増えることは確定的である。こうなった場合、希望の党は、野党第一党に躍り出るばかりでなく、連立するか、連立せず首班指名に誰を指名するのかが注目点となる。
要するに、
・投票率が都議選時に上昇したほど上昇するのか
・民進党支持者が、都道府県別にどのような投票行動をとるのか(官公労組、民間労組、その他)
に帰結すると予想するのである。
従って、各社世論調査にて、調査対象事項として設定すべきなのは、
・世論調査対象者が投票に行くのか否か
・前回選挙で民進党(民主党)に投票した人が今回投票するのか否か
・前回選挙の民進党(民主党)支持層が今回どの政党に投票するのか
・無党派層が前回選挙で投票したか否か
・無党派層が今回投票するのか否か
・無党派層が今回どの政党に投票するのか
という項目が予測確度を高める際に、必要となる。
皆様はどう予想されたであろうか?
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