衆議院選挙結果分析を続けている。
が、いろいろやるべきことがたくさんあり、時間が足りない。
投票率、前回得票と今回得票の差を基本に、地域的な事情、候補者個体の事情を把握すれば、誰でも選挙分析は可能との認識である。
話はそれるが、事前の選挙予想を大きく外したブログがある。どことは書かない。が、結果分析しないのに、事前予想ができるはずはない。
拙ブログは、過去数年間、マクロ的な視点から選挙結果分析を続けてきた。
経験的に言えそうなことは、継続は力なりであるということ。前回、前々回の選挙結果、その時点での世論調査結果から、どういう選挙になるのか、傾向は概ね把握できるとのスタンスである。
また、選挙結果分析記事を出稿したい動機が私にはある。
それは、比較的公正、かつ中立な視点での分析を示すことで、一部の予想屋、分析者に、情報支配されることを防ぐことにある。
予想屋、分析者は、ともすれば、意図的な偏向捏造を行うマスコミの協力者であるからだ。
日頃の国会報道を連日のように偏向捏造され、選挙結果分析までも捏造されて、我慢できようか?
森友、加計報道に辟易される方こそ、選挙分析をやるべきだと言いたい。
マスコミなど当てにせず、自分でできる範囲で分析し、同じ政治思想の人たちと共有化することを目指した方が、巡り巡って保守系候補への支援になるのではないか?
ちなみに、今回の選挙については、私は選挙特集番組を見ていない。
雑音を排除するためである。
本題に入りたい。
拙ブログは、今回の衆議院選挙、投票率によって、選挙結果の趨勢が確定するとの見通しを示した。
―― 参考情報 ――――――――――
・衆議院選挙「希望の党」の獲得票予測 投票率がすべての鍵を握る?
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-675.html
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ポイントは2つ。
①希望の党への期待が膨らめば、投票率は上昇、自民党は大幅に議席を減らす
②希望の党への期待が失速すれば、投票率は下落、自民党は議席を維持
希望の党は、投票日に近づくにつれ失速、前回選挙との比較で投票率下落は必至と予想された。
が、蓋を開けてみると、首都圏、関西圏の都市部では投票率が低下、それ以外の地方では、投票率が上昇した。
首都圏、関西圏で投票率が下落したのは、希望の党への失望が、大量の棄権者を生んだものであろう。
一方、希望の党の候補が少ない地方の選挙区では、各地の自民党県連や候補者の頑張りなどがあり、投票率は上昇した。
こういう経緯を踏まえ、本稿では、投票率が前回よりも低下した選挙区で、前回小選挙区で敗退したにもかかわらず、今回小選挙区で勝利したケースを紹介する。
その選挙区は神奈川16区、自民候補者は義家弘介である。
まず、投票率の分析。
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http://www.pref.kanagawa.jp/sys/senkan/sokuhou/shusho_t.html
選挙区名 開票区名 当日有権者数(人) 投票者数(人) 棄権者数(人) 投票率(%) 前回投票率(%)
第16区 相模原市緑区2 57,437 31,967 25,470 55.66 55.70
相模原市南区2 86,683 44,357 42,326 51.17 52.76
厚木市 185,356 93,528 91,828 50.46 52.41
伊勢原市 83,749 43,994 39,755 52.53 55.17
座間市2 19,846 9,575 10,271 48.25 -
愛川町 33,028 16,585 16,443 50.21 51.30
清川村 2,586 1,663 923 64.31 62.29
第16区計 468,685 241,669 227,016 51.56
前回投票率53.41
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神奈川16区の投票率、前回53.41%だったのが今回は51.56%に低下している。
2%近く投票率が低下している。投票総数に換算すると8000票減ることになる。普通に考えると、与党候補、野党候補とも4000票ずつ減らすと見ていいだろう。
候補者の前回、そして、今回の得票数を比較したい。
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2017
110,508 義家弘介 自民
96,128 後藤祐一 希望
28,927 池田博英 共産
2014
103,116 後藤祐一 民主
101,627 義家弘介 自民
20,243 池田博英 共産
||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2014年の投票動向から、サラリーマンが多く、組合の強い地域と推定できよう。
自民候補は、約9000票伸ばして今回雪辱を果たした。が、投票率の低下を考慮すると、前回選挙結果ベースでみると、実質13000票に相当する。
一方、共産党候補も8000票増やしている。これは、希望の党では困る左翼支持層の意思表示ということなのであろう。
これに対し、希望の候補は、前回よりも7000票減らした。
義家弘介候補は、フェイスブックにてかく選挙戦を総括している。
||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||
http://www.yoshiie-hiroyuki.com/
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義家ひろゆき
10月22日、即日投開票された第48回衆議院総選挙。皆様の絶大なる御力の結集を賜り、悲願としてきた「小選挙区」での当選を果たすことができました。法令上、直接的な御礼の御挨拶ができないことがもどかしいですが、今は、ただただ感謝の気持ちが溢れております。振り返れば最初こそ晴天のスタートでしたが序盤以降は雨・雨・雨の総選挙でございました。しかしそんな中にあってもお支え頂いている皆様が連日濡れながら街頭で政策パンフレットや法定ビラを配布して下さいました。一人では、何もできません。まさに「総力」で臨んだ徹底した「地上戦」。それが今回の選挙でございました。それを全うできた事を心より「誇り」に思います。
公示される前、大恩ある方が私にこう仰りました。「今回の総選挙は義家さんにとって『本当の地元選挙』の初陣だ。しっかり背負って心して勝ちきれ」。まさに仰る通りの戦いとなりました。故郷を後にして30年、国会へと押し上げて頂いてちょうど10年の節目に自らが暮らす地域の未来を左右する『地元選挙』の陣頭に立たせて頂いた事は、厳しい厳しい戦いではありましたが、自身が経験してきたこれまでの選挙と比すれば格段に「太く」「力強く」「重層的で」「がっちり支えられている」、そんな選挙でございました。今、私は言葉だけではなく心の底から実感しております。「この度、負託頂いた小選挙区での議席は私のものでは、ない。これは皆様からお預かりしているものであり『地元の思い』そのものである」と。いよいよ本日、皆様と共に挑む新たな挑戦が始まります。決して浮足立つことなく、奢らずに、誠実な第一歩を踏み出します。これからも優しさを、届け続けます。
||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
義家弘介候補は確かに勝った。
この勝利、都道府県連、選対事務所一致協力しての勝利であろうことは疑うべくもない。
投票率が2%近く下がった選挙区で得票を9%伸ばした。凄いことだ。
候補者の日常活動が実を結んだ結果であることは確かだ。
私はこの候補のメルマガの読者であるが、前回選挙後、多くの有権者に会い、企業・団体訪問を繰り返し、同時に電車通勤などの間、多くの本を読まれ、メルマガ、ブログ等を続けた。選挙区の多くの有権者は、電車の中、事務所周辺などで、手抜きをせず、努力しつづける候補者の姿を見ていて、投票したのであろう。
選挙区の有権者は、努力し、成長し続ける義家弘介候補に託したということだ。
以上
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