本稿に書いてあること、ほとんどは私の主観に基づくもの。また、いささか難解な箇所がある。
が、朝日、毎日、中日、東京、信濃毎日、北海道、沖縄の二紙において、悪意で論説記事を書くための「作文マニュアル」が存在していることを確信、いくつか修正箇所はあるものの、とりあえず読者の皆様と共有化を急ぎたいとの判断から、出稿することとした。
そのつもりでお読みいただきたい。
過去数年間、保守系まとめサイトにて、朝日新聞社説、信濃毎日社説など、その悪文実態、妄言ぶりが紹介されることが時々あった。
都度思ってきたことだが、どういう思考回路にて、どういう思想的背景があって、あのような悪文が書けるのか、ずっと不思議だった。
が、仕事柄、正論で建前で書け、黒を白だと書け、あるいは黒をグレーだと書けという指示のもと、企業PR文書、役員説明資料、業務企画書、年度の方針書、稟議書を作成、実施できた方なら、その手法について、お気づきのことを思う。
清濁併せ呑む言葉の意味、おわかりであろう。
そういう思考回路が身についている人でないと書けないことは確かである。
つまり、そういう思考回路、スキルの上に、朝日、毎日、中日、東京、信濃毎日、北海道、沖縄の二紙の論説が維持されていると考えるのである。
「悪の世界」においては、正論で批判しかできない言論人以上のスキルが要求されるのである。
ふざけた見解かもしれないが、正しいことを正しいと意見表明する方が簡単かもしれないと言うことである。
―― 参考情報 ――――――――――
客観的な論説とそうでない論説の違い
http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-891.html
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まず言えることは、書き手が悪意持って作文していることである。私はどちらかと言うと「善」の意志で書いているが、「悪」の意志を以て書く場合はこうなるのではないか。
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・どす黒い悪意を秘めていてもそのシナリオとしての作文は抽象的、時に名文を装う
・あくまで、書き手によって都合がいい土俵で、書き手にとって都合が良いシナリオ中心で書く
・黒を白だと認識、イメージさせるように書く、あるいは黒をグレーだと認識、イメージさせるように書く
・批判に対しては、論理のすり替えを多用して対処
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つい最近、コミンテルン文書に含まれる、共産主義者が書いた翻訳文を読んでいるうちに、そう思うに至った。
悪意を以て悪文を書く場合はどうなるであろうか?
文章作法的にこうなっている可能性はないのか?
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悪意で作文する場合の、前提条件、事実、推論、意見の取扱いについて
●前提条件の取扱いについて
・前提条件を示す行為は善意の論説の場合に限定されると解釈すれば、論説の中で客観性、正確性を示す目的で、前提条件が示されることはない
●事実の取扱いについて
事実について取り上げる際は、以下の3ケースを想定。
・都合良いシナリオの中で、「一応事実として認められる事実」を選択
・都合の良い「部分的事実」を選択
・事情が許せば、事実情報の中に「そもそも事実でない」ことも紛れ込ませる
すなわち、この場合の事実とは、都合良いシナリオの中で必要とされる「誰もが知り、共有可能な情報」となる。
●推論の取扱いについて
分析については、都合の良い分析結果だけを選択、ないし分析した行為を装って書く。
単純な推論については、都合の良いシナリオに沿っている内容とする。
すなわち、この場合の推論とは、その推論が絶対に正しいことを印象付けるか、あたかも正論であることを装うべく、断定調の文体を多用する。
●意見の取扱いについて
都合の良いシナリオに沿って、根拠を示せる場合は論理的一貫性ある意見とする
根拠を示せない場合は、単純な願望でもそれが正しいと誤認させうか、あるいは混同させるようにまとめる。
すなわち、この場合の意見とは、「客観的判断ないし公序良俗的なモノサシに基づく意見」が間違いであることを導くため、断定調、指図調の文体を多用する。
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しかし、これだけでは読者を洗脳することは難しい。
そう思い込ませるための、「悪意の脚色」が必要となる。
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悪意の脚色事例
●事実の脚色
・読み手に思いこませるために、親切にソース等の表示はしないことを原則とする
・「一応事実として認められる事実」については、偶然発生したものであっても必然的に発生したように思わせる
・「部分的事実」であっても「無視できない重要な事実」と認識させるように仕向ける
・「そもそも事実でないもの」については、あたかもそのような事実があるかのように、思い込ませる
●推論の脚色
・分析結果に基づく推論、単純な推論が、客観的分析に基づくものであると錯覚させるために、前提条件を一切示さず、断定調の文体を多用する
●意見の脚色
・意図するイメージを受け入れさせるべく、指図調に近い強圧的な文体にて、かくあるべしと記述する
・批判意見に対しては、冷静を装いつつも、けんか腰、指図調、強圧的な文体を多用する
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ただし、これら悪意の脚色は、する時としない時があるように思う。
本稿では、黒を白だという、あるいは、黒をグレーだとする手法と、ある本にて紹介されたコミンテルン文書などから、悪意の文章マニュアルをイメージして文章化した。
もちろん、私は、学者たちが書いた、文章作成本、論文作成マニュアル本、何冊か読んでいる。また、あの悪文の大家、本多勝一の文章作法本(悪文の書き方の手本みたいな本?)も読んでいる。
大学時代、実験レポートの悪文を客観的なレポートとすべく、厳格に添削してくれた大学の助手の方に私は感謝している。その方から、事実と推論と意見は、区別して書くことを学んだのだ。
その結果として、それなりのレベルの頭脳を有する方で、コミンテルン文書を理解できる共産主義者なら、悪意で書く作文マニュアルくらいは作成可能と判断するに至った。
渡部昇一の本などにて、朝日、毎日、中日、東京、信濃毎日、北海道、沖縄の二紙の論説主幹たちは、共産主義者だらけであると書いてあったと記憶している。
コミンテルン文書を読みこなせる人にしか、ああは書けないということである。用語の定義からして、別世界とみていいだろう。(特に、平和、人権、民主主義)
近いうちに、本稿の手法に基づいて、朝日等の個別社説について分析予定。
以上
この記事へのコメント
Suica割
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実際は脅威度Aの内容でも、その内容+相手に不利な事項で提供すれば、人によっては脅威無し、大多数に関しては、脅威度B以下に格下げや脅威度Aのままでも、弱含みの評価に下げることは可能であろうと考えます。
操作したい人は、その結論で楽観的シナリオを入れる。冷静な分析をする人は、悲観的なシナリオを入れるという違いがありそうです。
管理人
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> 実際は脅威度Aの内容でも、その内容+相手に不利な事項で提供すれば、人によっては脅威無し、大多数に関しては、脅威度B以下に格下げや脅威度Aのままでも、弱含みの評価に下げることは可能であろうと考えます。
>
> 操作したい人は、その結論で楽観的シナリオを入れる。冷静な分析をする人は、悲観的なシナリオを入れるという違いがありそうです。
なるほど!
それが目的のケースもありますね。
Suica割
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・事情が許せば、事実情報の中に「そもそも事実でない」ことも紛れ込ませる
これにも、信憑性を持たせるテクニックがある。
新聞社独自でそういう内容を断定調で入れると、リスクが高いし、調べて内容の真偽を確かめる層が厚くなる。
故に、使うのが、~曰く、戦法ではないかと考えます。
本人がそう考えるというより、第三者はこう言ってます。考えています。
とやられた方が日本人は客観的と考えがちになりますし、第三者が言っているから無条件に正しいのではと思いがちです。
それを利用して、間違った主張をする組織や人物の主張を引用してやれば、間違った主張を合っているのではと刷り込む事が可能ではないかと考えます。
それも、同じ論調の人物や組織を多数紹介してやれば、さらに言っていることを疑おうとは思わなくなります。
物事の事実関係は間違っていても、マスコミは真実の報道と言い切れるのは、その人物や組織がそういう主張をしていて、マスコミでの紹介内容と食い違いが無いからです。彼らの意識では、こいつらがこう言ってますよ。それをお伝えしました。位です。
決して、自分から自国を貶めたのではない。
こいつらが言っていたから、それに反応しただけ。
間違っていたから、あいつらは破棄した。
だから無罪と強弁しそうです。
Suica割
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嘘団体の主張を並べる。
内容の評価はせずに、これが本当ならば、しっかりとした謝罪が必要ですね等のフワッとした結論を述べる。
第三者の主張を引用する主張は正しいという思い込みで、罪悪感を植え付ける。
このやり方は日本人の特性にあった、攻撃方法であると思います。
管理人
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> ・事情が許せば、事実情報の中に「そもそも事実でない」ことも紛れ込ませる
>
> これにも、信憑性を持たせるテクニックがある。
>
> 新聞社独自でそういう内容を断定調で入れると、リスクが高いし、調べて内容の真偽を確かめる層が厚くなる。
>
> 故に、使うのが、~曰く、戦法ではないかと考えます。
>
> 本人がそう考えるというより、第三者はこう言ってます。考えています。
> とやられた方が日本人は客観的と考えがちになりますし、第三者が言っているから無条件に正しいのではと思いがちです。
>
> それを利用して、間違った主張をする組織や人物の主張を引用してやれば、間違った主張を合っているのではと刷り込む事が可能ではないかと考えます。
>
> それも、同じ論調の人物や組織を多数紹介してやれば、さらに言っていることを疑おうとは思わなくなります。
>
> 物事の事実関係は間違っていても、マスコミは真実の報道と言い切れるのは、その人物や組織がそういう主張をしていて、マスコミでの紹介内容と食い違いが無いからです。彼らの意識では、こいつらがこう言ってますよ。それをお伝えしました。位です。
>
> 決して、自分から自国を貶めたのではない。
> こいつらが言っていたから、それに反応しただけ。
> 間違っていたから、あいつらは破棄した。
> だから無罪と強弁しそうです。
コメンテーターの役割そのものでしたね。
管理人
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> 嘘団体の主張を並べる。
> 内容の評価はせずに、これが本当ならば、しっかりとした謝罪が必要ですね等のフワッとした結論を述べる。
> 第三者の主張を引用する主張は正しいという思い込みで、罪悪感を植え付ける。
> このやり方は日本人の特性にあった、攻撃方法であると思います。
吉田清治の引用がそうだったことになります。