本稿は、多分に皮肉って書いたパロデイ調となっていることを最初におことわりさせていただく。
私は、企業内における裁量労働的職種をおそらく10年くらい経験している。
求められる成果に正解はなく、自分が確信しない限り、上司に報告することも、役員会に上申することも義務づけられることはなかった。それくらい任されていた。
重要テーマについて、方針を明確に示せる上司(団塊の世代)は、まったくいなかった。残念なことではあるが、見下しているような書き方をするのは、そういうことなのだ。
その期間、上司たちは、ルーチンワークを除けば、半年に一度くらいの頻度で報告を求めるくらいの感覚で私に接していたような気がする。
裁量労働に関して、ご一読いただきたい情報は三つある。
―― 参考情報 ――――――――――
裁量労働制
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%81%E9%87%8F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%88%B6
裁量労働制とは|今話題の自由な働き方に隠れた5つの問題点と対処法
https://roudou-pro.com/columns/32/
裁量労働の朝日新聞が裁量労働制を批判する偽善 池田信夫
http://agora-web.jp/archives/2031434.html
―――――――――――――――――
経済界の意向は、仕事をせずダラダラ残り、結果を出さずに時間外手当をもらいたがる社員を減らしたいという趣旨のものではないかと推定する。
時間外手当を生活費として当てにしていた、社員は確かにいた。
確かに、住宅ローンを組めば、人は誰でもそういう気持ちになる。
10分残業しただけで、1時間分貰える時間外申請する、学卒の部下がいた。上司として婉曲的に諭したつもりだったが、彼によると、前職の研究所では皆そうしていたそうである。
彼は、アスペルガー的な人物であった。高卒の人はそういう「しみったれたこと」をする人は、単独ではあまりいない。単独では!この意味おわかりであろう。
すなわち、我が社の研究所では、研究成果を出すよりも、10分遅く残って1時間分時間外手当を貰うことに関心が向かったのである。
10分遅く残るというのは、こういうことである。
10分遅く残り1時間分
70分遅く残り2時間分
130分遅く残り3時間分
190分遅く残り4時間分
裁量労働制を導入しないから、こんなしみったれた時間外申請が、学卒社員に蔓延するのである。
研究所にて、裁量労働制を導入する意味はあるのだ。
では、裁量労働制でないとどうなるのか?
時間外申請テクニックを覚えていくうちに、仕事したふりをすることが彼ら研究職の処世術に変質するのである。
インテリ社畜モデルが育っていくのだ。
インテリ社畜モデルと書いたのは、意味がある。
インテリゆえ、タチが悪いのだ。
仕事をせず、仕事をしたふりをして、批判スキル・言い訳スキルだけが突出してうまくなり、気に食わない人を見つけては、陰でコソコソ噂話をして、人の足を引っ張ることに熱心に取り組むのである。
私も被弾したことが何度かある。
これが、我が社の研究職の実態である。
知り合いで大学関係者、公益法人所属の研究職がいるが、大凡同様の状況である。
つまり、研究職は、企業、大学、公益法人、総じて、仕事したふり、能力あるふり、言い訳、陰口、などなど、無能な輩が女々しく立ち回る世界なのである。
学者世界、研究職の世界、普通の感覚の人なら誰でも嫌になるほど、女々しい世界なのである。
裁量労働制の導入は、仕事したふりをしたがる、女々しいインテリ社畜の一掃に繋がるのである。
本稿では、ともすれば仕事したふりをする傾向がある民間企業の研究職の実態について述べた。
我々は、仕事において、生産性について無関心過ぎることをやめる時に来ていることを指摘し、本稿を終える。
以上
この記事へのコメント
男前の主婦です
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貴サイトに日々勉強させていただいております、一主婦です。本日の先生のご意見も勤めておりました経験からも大いに頷くものではありますが、ひとこと言わせて下さい。
仕事をするふりをして時間外手当をもらおうとする行為を「女々しい」と一刀両断されていますが、私が経験した限りではそのような行為をしているのは[太字]全員[/太字]男性社員でした。家族持ち、ローン持ちの方々。女性社員は家事や習い事があるので時間内で帰りたいので終業時刻にあわせて仕事の段取りを整えます。男女平等の待遇の外資系に勤めていたのですが、45分以内でしなくてはいけない仕事に3時間かけている男性社員がおりました。ところが上司より評価を受け管理職になったのは彼でした。世の中の不条理を感じました。
管理人
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> 貴サイトに日々勉強させていただいております、一主婦です。本日の先生のご意見も勤めておりました経験からも大いに頷くものではありますが、ひとこと言わせて下さい。
> 仕事をするふりをして時間外手当をもらおうとする行為を「女々しい」と一刀両断されていますが、私が経験した限りではそのような行為をしているのは[太字]全員[/太字]男性社員でした。家族持ち、ローン持ちの方々。女性社員は家事や習い事があるので時間内で帰りたいので終業時刻にあわせて仕事の段取りを整えます。男女平等の待遇の外資系に勤めていたのですが、45分以内でしなくてはいけない仕事に3時間かけている男性社員がおりました。ところが上司より評価を受け管理職になったのは彼でした。世の中の不条理を感じました。
本稿、学卒の研究職について、私が知る実態について述べさせていただきました。
「女々しい」と書いた想定対象は、全員学卒男子の研究職です。
「女々しい」という言葉を使い、御立腹されておられることと思いますが、そういう類の男を批判している(まともな)男が使った言葉なのです。
その職場の女性がそうだという意味ではもちろんありません。
インテリ型社畜は困った存在だと思っております。
Suica割
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10分働いて、一時間分の金を貰うのはいくらなんでも、やり過ぎです。
私が管理職だったら、分刻み制を提案しますね。
一時間を下回る時間の場合の支払い給与の計算式は
時給×実働時間÷60
で、出します。
給与の算定には入らない時間も、新制度ではキッチリとカウントするという利点がありますから、反対の声も出にくいです。
管理人
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> 10分働いて、一時間分の金を貰うのはいくらなんでも、やり過ぎです。
>
> 私が管理職だったら、分刻み制を提案しますね。
>
> 一時間を下回る時間の場合の支払い給与の計算式は
> 時給×実働時間÷60
> で、出します。
>
> 給与の算定には入らない時間も、新制度ではキッチリとカウントするという利点がありますから、反対の声も出にくいです。
労使協定で認められればなんでもありなんです。
民社党系労組と共産党系労組が競い合った時期の労組確認事項と認識します。