本稿、政界、特に財務大臣のファッション単価について、私なりのビジネス経験の視点から論じるもの。
麻生太郎氏のスーツ単価は35万円だそうだ。以下の記事を書いた産経記者は、麻生大臣が仕事上対応している人物たちのファッション単価を知らないで書いているのではないかという印象を持っている。
―― 参考情報 ――――――――――
麻生太郎氏のスーツ35万円は高いのか 報じたテレビ局にネットで批判
http://www.sankei.com/premium/news/180520/prm1805200007-n1.html
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衣装代一式を推計したい。
Yシャツ一着仕立物で3万、ネクタイ一本3万くらい、靴でオーダーもので一足20万くらいだろうと推定。カウスはしたことがないので、わからない。
麻生氏愛用のハットは5万前後。コートで30万(オーダーもの)だろう。
合計額、コート姿の麻生太郎の衣装代は、一式100万前後となるだろうと推定。
では、しがない安給料のサラリーマンの私はどうか?
スーツ、それなりの専門店の仕立物で8万前後。Yシャツ仕立て物で1~2万、ネクタイ1~2万、靴2~3万、コート10万。クールビズYシャツ単価で1万5千円くらい。
麻生太郎のモノマネではないが、一応、ハットやハンチングであわせて7つは持っている。靴は、夏冬で10足前後。
これらは、それなりのデパートの普及品である。官庁街、大手町界隈ではバーバリーコート派が目立つが、私はダックス派。ブランドではブルックスブラザーズあたりが好み。
久しぶりに見たが、ブルックスブラザーズのネクタイのデザインはいいと思う。
http://www.brooksbrothers.co.jp/top/search/asp/list.asp?s_cate3=2
おしゃれに気をつけるようになったのは、中央省庁、外国企業の要人と仕事上接触したことがきっかけである。
無理筋な仕事、困難な状況にある時ほど、ファッションに細心の注意を払った。普通はやらないのであるが、上司が●●揃いと思った時期は、上司を飛ばし、役員に直談判?みたいなことをしたこともあった。役員並のファッションで直訴する生意気なヒラ社員を想像いただきたい。
一方で、忙しいながらも靴も自分で磨いた。麻生太郎氏ほどではないが、ビジネスシューズなら5足、月火水木金で履き替え、月に一度は、気分転換のつもりで磨いたものである。インソールも疲労軽減を考慮、靴に併せていろいろ買い揃えた。
ズボンプレスは、東芝のズボンプレッサーを今も愛用している。もちろん、ズボンプレスは自分でやった。
昼食は、ストレス発散を兼ね、社外で食べた。社外オンリーでの昼食は10年間は実行したように思う。デパート街の中小路にあるレストランで一人、時に1000円単価のランチを食べることを日課とした。ジャズを聞きながらスパゲテイを食べ、コーヒーを飲んだ午後、仕事がはかどったのは言うまでもない。
同時に、仕事とは無関係なのことであるが意外な事が起きた。勘の鋭い方なら意味おわかりのことと思う。
その私からみて、麻生太郎の買い物は高いのかというと、品質的に値段ほどの格差はないように思う。このうち、価格によって品質の明らかなる差がある商品は、ネクタイ、靴、コートのような気がする。高いのは高いなりの理由があるように思う。
麻生太郎氏の服装について、感覚的に理解できない方、とりあえず、行きやすいデパートのネクタイ、Yシャツ、帽子コーナーなどに通われ、店員と仲良くなり、麻生太郎氏のファッションを話のネタにして帽子など、店員のチョイスを信じていくつか購入いただき、そのうえで、麻生大臣のおしゃれについて語っていただきたいところである。
そういうファッション状況で、ハットを一つくらい被って通勤した場合において、初めて麻生太郎氏のファッションについて語れる資格があると考えるからである。
麻生首相は100万で達成しているが、私は30万前後。
その私からみて麻生首相の単価は必ずしも高いとは思わない。
仕事の質、取引先のファッション単価に見合うおしゃれをすべきという感覚である。
ストレスだらけの職業ならなおさらおしゃれに気をつけることは当然。服装も業務ツールの一部なのである。いい仕事をしているという自覚があるなら、ファッションも仕事の価値にそれに見合うものであるべきなのだ。
退職してOBになったらどうするか?しかるべき人物という自覚あるなら、しかるべきファッション単価にはなるだろう。出世して社長になれず悔しいなら、退職後は、なおさら社長以上にカッコ良い男として振る舞うべきだろう。
見た目がすべてとは思わないが。別に、費用的に奥さんに気兼ねすることではない。
能力ある方なら、株、債券、FXなど、給与以外の収入もあるはずである。商社マン、銀行マンなら、それくらいのことは知ってて実行していることである。
取引先のファッション単価に合わせるという考え方もある。企業の企画・経理部門の方なら常識。
財務担当大臣に、謁見を願う、各国外資系銀行、証券のファッション単価は、麻生太郎氏とほぼ同レベルか上だろう。大臣に謁見する金融業界の経営者(日本の銀行の頭取の年収は1億?、外資系で100億?)のファッション単価に麻生大臣は合わせているという見方ができる。
(年収100億?の外資系の)取引先の経営者よりも日本の大臣のファッションがみすぼらしいのが、常識的に考えておかしいのである。
よって、麻生太郎氏のファッション単価は、極めて妥当だと考えるのである。
私のファッション単価は、せいぜいブルックスブラザーズレベル。大手銀行、証券の経営企画部の人と比較して安い方に位置していると思う。仕事ができるやり手の先輩社員のファッションを観察いただきたい。おそらく、奥さん任せでもなく、安物でもないはずである。
ファッション単価は、仕事の質と価値に見合うべきもの、と言いたいのである。
以上
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