本稿は、レーダー照射した駆逐艦の任務について、分析するもの。
韓国外交部は、日韓の関係悪化に困惑しているとしている。
―― 参考情報 ――――――――――
「今までの日本なら許してくれたのに」と韓国外交部が関係悪化に困惑 国交正常化以降で最悪の状況だ
http://japannews01.blog.jp/archives/50516919.html
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相変わらず、トボケタまねをしてくれる韓国だからこそ、その真意を公開情報から読み取る必要がある。
ポイントは四つある。
■ポイント1 中共が韓国・北朝鮮合作に介在しているのか否か
先月、尖閣周辺了解への中国公船侵入は2012年9月以降初めて、ゼロだったそうだ。
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https://www.yomiuri.co.jp/national/20190103-OYT1T50008.html
尖閣周辺領海への中国公船侵入、先月は初のゼロ
2019年01月03日 07時29分
尖閣諸島(沖縄県)周辺の日本領海への中国公船の侵入が、昨年12月は1回も確認されなかったことが海上保安庁への取材でわかった。領海侵入が1か月間ゼロだったのは、政府が同諸島を国有化した2012年9月以降初めて。
尖閣諸島の領有権を主張する中国は、12年9月から中国海警局などの公船による領海侵入を繰り返すようになり、14年以降は一度に4隻ほどが侵入し、2時間程度航行する行為を月2~3回続けてきた。しかし、昨年9~11月は月1回となり、12月はゼロだった。
昨年の侵入回数と延べ隻数もそれぞれ19回、70隻と、12年以降最少となった。同庁は「減った理由はわからない」としている。
これに対し、ある政府関係者は、安倍首相が昨年10月に日本の首相として7年ぶりに中国を公式訪問し首脳会談が開かれるなど、日中関係の改善が背景にある可能性を指摘している。
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2019年01月03日 07時29分
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米中貿易戦争でやられっぱなしの中共が、他に活路を見出す方策を考えないはずはない。中共は、韓国と北朝鮮双方にあることをけしかけた可能性はないのかということなのである。
■ポイント2 なぜ今回に限って、日本政府・防衛省は激しく反応したのか
日本政府、防衛省の反応を眺めると、レーダー照射行為に対して、今までになく反応していることがわかる。
我が国領海近くにて、友好国だと思っていた韓国の駆逐艦が敢えてレーダー照射する意味を考えなくてはならない。
知られては困る、重要な任務があったと考えざるを得ない。
■ポイント3 レーダー照射した駆逐艦の任務
諸説ある。
―― 参考情報 ――――――――――
韓国海軍の艦艇が、自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射した事件は、韓国軍兵士による「指揮命令」違反、事実上の反乱である
https://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/d313d0ab1b4cbf79ef9f987e83a4af64
レーダー照射問題…韓国が非を認めない理由はこれではないか!
http://blog.livedoor.jp/corez18c24-mili777/archives/52879587.html
韓国が北朝鮮に兵器級プルトニウムを渡していた!? レーダー照射で自衛隊機を撃墜して証拠隠滅しようとしたの?ホントに?
http://news-us.org/article-20190103-0014065415-korea
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル 軍事ジャーナル【12月30日号】韓国レーダー照射の真相
http://melma.com/backnumber_190875_6774378/
「クロスドメイン」は、海保と、海自・空自の間にも、必要。
http://sorceress.raindrop.jp/blog/2019/01/#a002205
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有力な説はどれかということになる。
この中で、四つ目、五つ目の説が確度が高そうな気がする。
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http://melma.com/backnumber_190875_6774378/
しかし、当時、駆逐艦の近くには韓国の警備救難艦がおり、さらにその近くには北朝鮮の漁船がいた。従って「遭難した北朝鮮船捜索のため」その海域にいたのは事実だろう。だが駆逐艦は海軍の所属であり、警備救難艦は海洋警察の所属である。
所属の異なる二つの艦が共同で行動する様、命令できるのは韓国では大統領しかいない。つまり文在寅大統領が「遭難した北朝鮮船を捜索せよ」と命令したのだ。当然、北朝鮮の要請を受けての事だろうが、韓国の大統領にこんな要請をできる人物は、北朝鮮には一人しかいない。
いうまでもなく北朝鮮のトップ金正恩である。だが遭難した北朝鮮の漁船は山ほどあり、日本にもたくさん漂着している。粗末な木造で無線機器なども装備していない。金正恩がそんな漁船の捜索をいちいち韓国の大統領に依頼する訳はない。
金正恩が捜索を依頼しなければならない程、重要な任務を帯びた、しかも漁船に似た船は北朝鮮の工作船しかない。今回の事件の現場は能登半島沖だ。過去に幾度も工作船が確認されており、日本への格好の侵入路である。
つまり金正恩は日本に工作船を侵入させようとしたが、遭難し救難を韓国に依頼したのである。通常の救難活動であれば警備救難艦だけで十分だが、能登半島沖の日本の排他的経済水域で活動していれば、海自の哨戒機が飛んで来るのは目に見えている。
そこで韓国海軍の駆逐艦が寄り添い、哨戒機に射撃用レーダーを照射して追い払い、事の発覚を防いだわけだ。本来であれば、韓国は日本に真相を伝えなければならない筈だが、韓国はそれをしないばかりか、北朝鮮の対日侵入工作に協力した事になろう。
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上記とは別の可能性も疑っておく必要があるように思う。
北朝鮮が工作船を侵入させようとしたのではなく、既に日本に侵入、帰還しようとした工作船内に、既に日本から持ち出したある物品、ないし工作員、新たな拉致被害者?が乗船した船を北朝鮮からの指令により、救援した可能性があると見るべきかもしれない。
決め手はない。
そこで、当該駆逐艦の出港地、帰港地に注目したい。
■ポイント4 レーダー照射した駆逐艦の出港地、帰港地はどこだったのか
レーダー照射した駆逐艦の任務について、諸説あることは否定しない。ただ、その任務が何であったのか、単純なものなのか、複雑な事案なのか。絞り込む方法が一つある。
この駆逐艦の出港地、帰港地が同じか否かで答えが変わりそうな気がする。
同じなら、北朝鮮漁船に対する燃料補給目的。異なる場合は、物品等の北朝鮮への供与ということになる。
北朝鮮工作船における突発的事案への支援については、突発的事案の事由が何であるのか、特定する必要がある。北朝鮮漁船に乗船した工作員(ひょっとすると日本国内では国会議員レベルの有名人?二重スパイ?)が居たのか居なかったのかということである。
在日米軍は把握しているはずだ。韓国は、国連制裁を受けることになるだろう。
■レーダー照射した駆逐艦の任務
限られた情報しかないが、とりあえず、三ケース想定したい。
・金正恩は日本に工作船を侵入させようとしたが、遭難し救難を韓国に依頼
・既に日本に侵入、帰還しようとした工作船内に、既に日本から持ち出したある物品、ないし工作員、新たな拉致被害者が乗船した可能性
・北鮮の違法漁船団を韓国海軍が「後方支援」(給油を含むロジスティクス提供)してやることによって、日本のEEZをグレーゾーン侵略する
韓国の駆逐艦が現場海域に居たのは、韓国、北朝鮮協力して、日本への侵入路を確保する目的があったと考えざるを得ない。韓国の駆逐艦は、明らかに北朝鮮と協調し行動していると見るべきだ。
日本政府、防衛省が、反発しているのは、報道されている情報によればレーダー照射した行為と思われているが、それだけではない。韓国の駆逐艦が北朝鮮の大量の漁船の違法操業を後方支援していた可能性があるということ。
狙いはどこか?
竹島を奪取した手口を想起したい。日本漁船が大量に拿捕された。抑留者は4000人。
韓国の駆逐艦が、北朝鮮漁船を護衛し、日本の海上自衛隊が手出しできない中で、日本のEEZが荒らされる。韓国の駆逐艦は、日本の海上保安庁による臨検等をさせず、海上自衛隊に北朝鮮漁船を攻撃させないために当該海域に常駐していた可能性はないのか?
もしそうだとすると、最悪のケースとして佐渡島上陸を想定すべきということになる。
それゆえ、日本政府、防衛省は、レーダー照射を口実にして激しく反発する一方、(日本政府に意図を見破られた)韓国国防省も北朝鮮を支援していた事実を隠蔽すべく日本政府に謝罪を求める強弁を選択せざるを得なかったのではないか。
最悪のシナリオを想定すると、兵頭二十八説が有力となる。
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http://sorceress.raindrop.jp/blog/2019/01/#a002205
「クロスドメイン」は、海保と、海自・空自の間にも、必要。
2019年01月01日 10:03
北鮮の違法漁船団を韓国海軍が「後方支援」(給油を含むロジスティクス提供)してやることによって、日本のEEZをグレーゾーン侵略することが、韓国政府と北鮮政府の一致した狙いなのだろう。
空自のグローバルホークが高度2万mからスパイ衛星級のセンサーで「後方支援」の動かぬ証拠を掴めるようになればいいのだが、そうなるまでにはまだ何年もかかるんだから、偵察ポッドを搭載した空自の戦闘機を大和堆にすぐに飛ばさなかったらダメでしょう。政府は何をやっているんだと思う。
海保にも海保専属のCAPが必要だ。それは、主翼に機銃がついたスーパーツカノでなくてはできない。複座型ならFLIRで遠距離から鮮明な画像も撮影できる。フネの数と人が少ないんだから、少数機で広範囲を見張れる航空機を充実させなかったら、どうしようもないだろう。
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韓国・北朝鮮合作を目論んだのは、12月になぜか尖閣で行動を起こさなかった中共であろう。韓国は、北朝鮮からの指令ではなく、中共からの指示で対応したのではないか?
日本側は、分析しつつ説明した言論人がほんの一握り。
本件、背景状況を分析すると深刻な事態に直面していると言わざるを得ない。
大量に出没する北朝鮮の漁船の違法操業の問題について、これまで対抗手段が無さすぎたと言わなくてはならない。
最後に、韓国文在寅大統領は工作員としては有能であると認めざるを得ないこと、最悪の事態として韓国の駆逐艦警護の下、北朝鮮漁船による佐渡島上陸を想定せざるを得ないこと、本海域が尖閣以上に危険な海域となりつつあること等を指摘し、本稿を終える。
以上
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