作法を軽くみてはならない

あまり話題となることはないが、トランプと安倍首相、タイプ的には似たもの同士で、トランプも安倍首相も、人柄的には良い人であるようだ。

―― 参考情報 ――――――――――

日本のマスコミが取り上げないトランプ大統領の素顔
http://netgeek.biz/archives/140763

総理の人柄
https://ameblo.jp/akiran1969/entry-12449620174.html

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マスコミが報道的に関心を持たない場面での意外な振る舞い、見る人はみているものだ。河野太郎が大臣就任に際し、麻生太郎は、心得論をコンコンと説き、河野太郎は直立不動で聞いていたとの話を聞いたことがある。麻生太郎議員は、若い頃から、政治家心得として、紙に書かれた箇条書きのものを日々眺めていたとされる。



これに対し、百田尚樹のツイッター言論活動は、小中学生レベルと錯覚する程度の、悪口が多い。放送作家、小説家はその程度なのであろうか?人間性を疑う。皇国史観の歴史書を書いたなら尚更気になる。

歴史書を出す以前の問題であると言わなくてはならない。
私の年代で百田尚樹並の言葉遣いである人は一人もいない。安倍首相の取り巻きの一人だと言われるが、私は支持者の一人として同じにされたくはない。

同様のことは倉山満にも当てはまる。田母神俊雄を励ます会でのスピーチ、当時は許容したが、水間政憲のブログに載っている情報から察するに、同業の言論人を激怒させたとある。

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オーバーハンド
@0verhand
返信先: @armourhigeraruさん、5さん、他人
倉山満先生 平成29年7月22日「田母神俊雄を応援する会」スピーチ https://youtu.be/sOS8LNDPk3k  このスピーチで会に参加してた、加瀬英明氏と小山和伸氏と高山氏が激怒して、直後に会長から出て行ったらしいですw

https://www.youtube.com/watch?v=sOS8LNDPk3k&feature=youtu.be

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申し訳ないが、このスピーチは、中高生レベルと言わなくてはならない。

こういう幼稚な言動傾向の人に皇室問題を扱う資格はあるのか?ということになる。
保守層としては常識的には??となるはずだ。



本音が言える場面、正しいことを正しいと言える場面において、百田尚樹、倉山満は当たり前の作法を心得ているのかということになる。

加えて百田尚樹にはパクリ疑惑がある。

水間政憲が、自著をパクッた作家について論評した記事を読んだ。


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http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-3077.html

◎《保守も革新も「法と証拠」がすべて!》

■歴史認識に係わる外交問題は、「法と証拠」が有効ですが、通じない韓国・中国には常に対抗措置を準備しておく必要がある。

私は、常に「法と証拠」がすべてと公言していますので、研究した実績のない者が唐突に「歴史認識本」でデビューしたときは「パクり」と見て間違いないと思っています。それは、「証拠」を探すには専門的な勘と考えられないくらいの時間が必要だからです。

最近の保守言論が薄っぺらになったのは、ちょっと話題になった程度で、ジャンル違いの本まで手を伸ばしているからなのです。

百田尚樹氏の「歴史認識本」に関する姿勢を報告してくれた方がおります。その方は、20年ちかくインターネット空間の「監視レジェンド」として知る人ぞ知る方で、下記の情報をいただきましたので紹介させていただきます。

★《百田氏の発言で死ぬほど驚いたことがありました。『2年前に、「今こそ、韓国に謝ろう」を出版した際に、事細かに間違いを指摘したサイトがあった』と発言し、続いて、『そうかぁ、自分も資料とか良く分からないし間違えているところもあるかもしれないなあと思って、今回は松木先生に監修して頂いた』と発言したことです。
普段、水間様を始めとする数少ない保守言論人の「法と証拠」に基づく歴史検証に慣れ親しんでいるせいか「間違えが許される」と思って言論活動している百田氏の感覚に拍子抜けして驚いたわけです。驚きと苦笑いと憤りが同時に込み上げてきました。》とあり、百田尚樹氏が言論界を低俗化させていることを認識し、小説に徹するべきときなのです。

※百田氏が監修を依頼した松木國俊氏は「パクり本」でデビューしていたのです。

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百田尚樹は、自分で確かめるべきことを他人に依頼した。なぜであろうか?
精緻かつ単純な確認作業を不得意としたためではないのか?

歴史研究は、上記にあるように、「専門的な勘と考えられないくらいの時間が必要」なのは常識である。ストーリーテラー感覚で文章を書くのとは訳が違う。



まったく無関係な話かもしれないが、漫画家の世界は、特徴ある方がおられるようだ。

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http://news.livedoor.com/article/detail/16418485/

実は発達障害だった?ADHDの特性を活かしていた国民的漫画家2人

自伝的エッセイに漂うADHDを思わせるおおらかな不注意さ
 漫画家やイラストレーターなど、美術関連の職業についている人に、発達障害、とくにADHDの特性を持つ例が多いことはすでに述べた。

『ちびまる子ちゃん』は雑誌『りぼん』で1986年から連載が始まった人気漫画で、その後テレビアニメやドラマにもなった誰もが知る作品である。作者のさくらももこ(1965~2018)は自伝的エッセイ『まる子だった』で自らの生い立ちを明かしているが、全編を通じてADHDを思わせるおおらかな不注意さが彩を添えている。

幼少期からADHD的なおおらかさと集中力をもっていた水木しげる 
 また、水木は絵が好きだった。紙切れとエンピツかクレヨンがあれば、いつも絵を描いていた。主に風景画を描いていたが、絵物語を描くこともあった。高等小学校の頃には絵画の才能が認められ、1日中絵ばかり描いていたこともあった。このようなADHD的なおおらかさと過剰な集中力が、水木の創造力の源泉だったのであろう。

 なお、水木の父親もユニークな人物だったようだ。早稲田大学では勉強はせず、歌舞伎や映画に熱中し、故郷の堺港に船を浮かべてドンチャン騒ぎをしたこともあった。卒業後、商売を始めたが失敗し、大阪で会社員をしていたが、勤務時間中に映画をみていたのが社長にバレてクビになる。境港に帰って銀行に勤めたが、夜は芝居小屋を借りて映画の上映もしていたところ、やがて銀行もクビになった。その後は保険会社に勤めてジャワ支店に海外出張したり、米軍の通訳をしたりして暮らしていたという。

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こんな情報もある。

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https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1019131525139329024

百田尚樹

@hyakutanaoki
フォローする @hyakutanaokiをフォローします
その他 百田尚樹さんがをリツイートしました
私のオカンは、私が幼稚園の頃、「この子はどこかおかしい」と悩んだ挙句、児童相談所みたいなところに連れて行った母親です。
自分が生んだ子供を信頼できないのか!という情けない話です。

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どうやら話は繋がった感じである。




話は、これで終わらない。絵画では、フェルメールの絵が日本では好まれる。あの静けさ、微妙な雰囲気の描写が評価されているのであろう。

「フェルメール 静けさの謎を解く」(藤田令伊)には、こう書いてある。

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フェルメール 静けさの謎を解く
藤田令伊


166~171頁

第六章 静けさを描くことの理由
エラスムスがフェルメールに静けさを描かせた?

オランダが寛容の国といわれるのはどのような経緯によってだろうか。オランダが寛容の国と呼ばれるのは、もとを辿ればエラスムスに行き着くといわれる。デシデリウス・エラスムスは、一四六六年(一四六九年という説もあり)にロッテルダムで生まれた神学者、文献学者、思想家でユマニスト(人文主義者)である。日本では『愚神礼讃』の著者としてもっとも知られているだろう。

中略

エラスムスの思想はシンプルといえばシンプルである。エラスムスというと、カトリック教会の腐敗を球団したという側面がクローズアップされがちだが、決してそれがすべてではない。より本質的なところでは、人間と人の世のあらまほしきかたちを希求していた。エラスムスが理想として追い求めたものをいくつかのキーワードで挙げてみると、「自由
」「平和」「懸命」「穏健」「理性」「人間性」「美」といったものになろうか。くだくだしく説明するまでもなく、これらのキーワードをご覧いただいただけでエラスムスが追い求めたもののイメージが湧いてくるのではないだろうか。
エラスムスは自らの思想をよく物語に仮託した。たとえばそれは、友と談笑しながら森のなかをゆっくりと散策し、庭園の小さな別荘で穏やかに夕食をともにする、といった具合のものである。舞台は決して豪奢な宮殿にはならず、豪勢な晩餐会が開かれるといったこともない。どこまでも人間の身の丈にあった物語である。こうした物語は比喩的ながらエラスムスの思想の核心を表している。戦いがなく平和で、調和と静粛が支配する世界である。

中略

学校と通じて広がったエラスムスの思想
当時、エラスムスはオランダのみならずヨーロッパ中に知の巨人としてその名がとどろいていたという。だが、それもインテリ層においてだけであれば、影響力は限られたものでしかない。エラスムスの一般層への浸透はどうだったか。
エラスムスの一般層への影響を類推するにあたって、一つの材料になりそうなものがある。それは、礼儀や行動を説いた作法書である。当時、オランダでは生き方指南書として作法書の類が大変よく読まれていた。その解くところは相当に細かく、お辞儀のしかたから食事のマナー、会話のしぐさ、さらには性生活にいたるまで、懇切ていねいに説かれていた。

エラスムスもじつはこうした作法書を書いていて、そのいくつかは『エラスムス教育論』(二瓶社)として日本語でも刊行、紹介されている。

中略

こうした作法をエラスムスは単なる行儀として捉えていただけではない。作法は人間が内面に抱いている人間性の発露であり、したがって、よき魂の持ち主であるためには、よき作法を修得しなければならないとした。よき作法を行うことは、「神の似姿にもっとも近づく」ことだとしてキリスト教徒の義務だと考えたのである。

また、作法は共同生活を維持するための大切な規範、周囲との無用のトラブルを引き起こさないためのルールであった。それは、ほんとうの意味で市民が主役となった史上初めての市民国家オランダが、個人の自由を尊びながらも社会の秩序を維持するという宿命的に背負った二律背反を両立させるために欠くべからざるものであった。作法書に書かれたことは個別具体的ではあったが、底流ではエラスムスの思想と分かちがたく結びついていたのである。

中略

エラスムスが『覚書』を出版してからは類書が続々と発刊されており、どうやら『覚書』は子どもの教育書の一種の皮切りとなったようである。

このころから上流市民たちは子どもに対する教育熱をヒートアップさせたという。その背景には、王侯貴族らが何世代にもわたって社会の支配層を占めたのに対して、上流市民にはいわば自分たちは成り上がり者だというコンプレックスがあったからだという。そのため、彼らが真に社会の上流としてふさわしい存在であるために、礼儀や作法は最低限身につけておかなければならないものと考えられたのである。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

意外なことである。
つまり、日本人は、民族的に無意識に作法にこだわる関係で、フェルメールの絵画を好むと解することができそうだ。



作法を社会常識の一部と受け止められない言論人は、自身の所作を振り返り、どういう階層が信者ないし読者であるのか、市場調査し直すべきと思う。

日本人が「フェルメールの絵画を嗜好」することは、民族的には「民度が高く、作法を大切にする、貴族趣味」であることを意味する。

作法を粗末にする言論人に政治や皇室、社会問題を語る資格は、多くの日本人がフェルメール嗜好であることを知れば、市場傾向的には「ない」と書いたら書き過ぎであろうか。

以上

この記事へのコメント

  • カオル

    河野太郎外務大臣を防衛大臣に起用か。

    河野太郎氏は麻生派所属。派閥の長・麻生太郎氏の指導よろしく、外務大臣職を立派に全うした。韓国からは煙たがれたが。今回の内閣改造で、防衛大臣起用説が浮上している。河野氏なら任せられる。麻生太郎から河野太郎へ、バトンタッチ。(そう言えば、れいわ新撰組の党首も「太郎」ですね。
    2019年09月08日 08:53
  • 市井の人



    >カオルさん
    >
    >河野太郎外務大臣を防衛大臣に起用か。
    >
    >河野太郎氏は麻生派所属。派閥の長・麻生太郎氏の指導よろしく、外務大臣職を立派に全うした。韓国からは煙たがれたが。今回の内閣改造で、防衛大臣起用説が浮上している。河野氏なら任せられる。麻生太郎から河野太郎へ、バトンタッチ。(そう言えば、れいわ新撰組の党首も「太郎」ですね。
    >

    河野太郎は階段を一つ一つ登り始めているようです。
    9条改憲の要となりそうな気がします。
    2019年09月09日 10:20

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