参議院選挙対策  政権は小出しに、、、

政権は、衆参同時選挙ではなく参議院選挙のみで闘う方針のようだ。

内閣支持率が比較的高めに推移しているので、政権として慌てる要素はないとの判断からであろう。

―― 参考情報 ――――――――――

http://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/

NHK内閣支持率.jpg

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46780410Q9A630C1MM8000/

第二次安倍政権内閣支持率.jpg


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加えて、NHK世論調査は、低投票率を予想している?

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190701/k10011977821000.html

参議院選挙の投票に行くかどうか聞いたところ、「必ず行く」が49%、「行くつもりでいる」が30%、「行くかどうかわからない」が12%、「行かない」が6%でした。

調査方法が異なり単純には比較ができないものの、「必ず行く」と答えた人は、前回3年前の選挙の同じ時期と比べ、11ポイント低くなっています。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||



政権は、外交的成功(G20、日米首脳会談、韓国への制裁本格化)により低投票率となりそうと予想、衆参同時選挙する必要がないと判断したようだ。




それでも、政権は、選挙に備え着々と準備している。

一つ目が、野党改憲派議員の相次ぐ自民党入党。これによって、与野党改憲派候補同士、票の取り合いする局面は減った。参議院選挙で、すぐに効果が現れるものではないが、有権者は、野党候補の中に改憲派がまったくいないことに近いうちに気づくはずである。(維新の会は、売国法案とセットで条件をつけて改憲に賛成すると予想?)

二つ目は、総務省主導による携帯電話料金制度見直しを通じた、消費者負担の低減。

―― 参考情報 ――――――――――

電気通信事業法の一部を改正する法律の施行に向けた準備に係る携帯電話事業者への要請
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban03_02000555.html

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この措置によって、2年おきにiphone買い替えを想定、消費者においては携帯電話会社を変える方法、携帯電話会社においては2年おきに移動する新規顧客に集中的に販売促進費が廻されるビジネスモデルはできなくなった。可処分所得対策として評価したい。

三つ目は、再エネ賦課金対策。事業用太陽光発電(500KW以上)の買い取り価格を2019年度は入札により決定するとしている。すぐに再エネ賦課金単価に反映される訳ではないが、数年かけて再エネ賦課金は、下がっていくことになるだろう。

―― 参考情報 ――――――――――

FIT制度における2019年度以降の買取価格・賦課金単価等を決定しました
https://www.meti.go.jp/press/2018/03/20190322007/20190322007.html

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電気料金算出方法の変更は、原発再稼働できた電力会社から、電気料金の引き下げが進み、同時に消費者の再エネ賦課金負担感解消を狙った措置である。経済界はこの措置を歓迎すると予想。再エネ賦課金制度自体は、民主党菅政権の悪しき置き土産であるため、後を引き継いだ安倍政権としては、無難な幕引きを目指している感じである。

―― 参考情報 ――――――――――

【経産省】電気料金の算出方法変更へ、消費者負担を抑制
http://blog.livedoor.jp/jyoushiki43/archives/52099738.html

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ネット界で話題となる対韓制裁については、政府として二点、着手した。G20終了し、状況改善しないことを確認したうえでの措置、参議院選挙を睨んだ措置となる。ただし、この二項目だけで歓喜するのは早計と思う。日本も韓国と同様、反韓(韓国の場合は反日)であることで与党支持率が上がることは確定的。

―― 参考情報 ――――――――――

政府、韓国水産物の検疫強化 日本産禁輸に対抗か
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45446630Q9A530C1MM0000/

半導体材料の対韓輸出を規制 政府 徴用工問題に対抗 来月4日から
https://www.sankei.com/politics/news/190630/plt1906300004-n1.html

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今年は、統一地方選挙、生前譲位と元号の変更、日米首脳会談、G20と重要な政治日程が相次いだ。
政権は、政治的混乱(韓国人による○○)を避けるために、対韓制裁表明時期を、元号が変わるまでは待つだろうと予想したが、そのとおりとなった。




では、政治的に忙しい最中に、政権はどう選挙対策を仕込むのか?

生前譲位、日米首脳会談、日中首脳会談、G20などの機会を捉まえて、実績は伴わなくても、テレビ等に登場する機会を増やし、無難にやっていると有権者に印象づけるだけでなく、外交的には世界の外交界のリーダーであると印象づけることに成功した。G20直後のNHK世論調査結果は、そうなっている。

―― 参考情報 ――――――――――

【悲報】安倍晋三さん、ドイツから評価「安倍は調停役として適任、みんなのお気に入り」
http://www.watch2chan.com/archives/20190629014037.html

G20での演出効果 参議院選挙を意識している!?
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/467550356.html

日中外交関係の劇的変化  戦後外交史の重大事件?
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/467579669.html

日米首脳の親密度は空前絶後レベル 真実を報道しない反日マスコミ
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/465946475.html

トランプ大統領の来日、海外メディアも大々的に報道!「大統領はほぼ観光客」「安倍首相の対応はお手本」
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/465946475.html

海外「嬉しすぎる!」安倍首相とトランプ大統領の仲良しっぷりに米国人が感動
http://dng65.com/blog-entry-6358.html

海外「日本ありがとう!」日本での相撲観戦に本気で感動するトランプ大統領に米国人が感動
http://dng65.com/blog-entry-6357.html

海外「日本大好き!」日本で歓迎されすぎているトランプ大統領に米国人が感動
http://dng65.com/blog-entry-6355.html

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ちゃっかり者の安倍首相なら、どうせ忙しくて大したことができないないなら、憲法改正について野党や公明党の賛同が得られないなら、演出でうまく見せ内閣支持率の維持に努め、参議院選挙に臨む、と考えて不思議ではない。




ここで、参議院選挙のミクロ分析情報を読んでおきたい。

―― 参考情報 ――――――――――

立憲民主党(系)1人区でも3分の1前後で当選の公算、複数区でも当選ラインに、自民党調査
https://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/a94dd5da265e5f057198e932f99082a1

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これは、悲観シナリオである。シナリオには、通常楽観シナリオと悲観シナリオ、二通りが存在する。
与党側においては、選挙前には、悲観シナリオの方が都合が良い。なぜなら陣営引き締め効果があるからだ。
楽観シナリオはどうなっているのか。




悲観的に考えるときりがないのであるが、かように過密かつ重大な政治日程を難なくこなし、各国から調停役として、そして戦後外交史を変える存在として、安倍首相は期待される状況にある。

安倍首相の存在は、我々国民が考える以上に、国際的に重要視される存在となった。





注目すべきポイントは、NHK世論調査そして投票率である。外交の成果(G20、対韓制裁)を強く印象づければ、野党支持層が棄権し、、、一方で、ネット界が、対韓制裁に歓喜、嫌韓派がさらに増殖、、、

G20の成功、対韓制裁の追加等で、野党支持層の棄権が増え、嫌韓派で不投票傾向にあった若者が与党に投票する可能性が出てきたことは、選挙シナリオ的に実に興味深い。

ゆえに、政権が考えているであろうシナリオは、やるべきことはほぼやり終え(演出効果マジックを含め)、あとは世論動向をみて小出しに、、、おそらく選挙期間中に追加されることになりそうなのは対韓制裁(この措置によって嫌韓派の若者層の投票率上昇が見込まれる)、、、多少の負けは想定の範囲ではないかと予想するのである。


以上

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