三回目の米朝首脳会談  金正恩はトランプを無視できなくなった?

安倍首相のイラン訪問、アメリカとイランの間の緊張緩和は名目であって、北朝鮮包囲網強化が訪問目的だったと、私はみている。



ひょっとすると、安倍首相はイラン政府首脳から、韓国を通じた戦略物資の横流し実態を直接聞こうとしたのではないか?(韓国⇒北朝鮮⇒(モンゴル?)⇒イラン)

首相と外相がイランに出向いたのは、同時期河野外相がモンゴルに出向いたのは、イラン、モンゴルに対し、過去の友好関係を踏まえた、最大限の配慮からではなかったのか?



と考えると、韓国に対する日本の輸出規制は、安全保障上の措置であると経済産業大臣が語るということは、北朝鮮包囲網強化の意味を持つと考える。

―― 参考情報 ――――――――――

「安全保障が目的」経産相、対韓輸出規制の品目拡大示唆
https://www.sankei.com/economy/news/190702/ecn1907020035-n1.html

政府、韓国水産物の検疫強化 日本産禁輸に対抗か
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45446630Q9A530C1MM0000/

半導体材料の対韓輸出を規制 政府 徴用工問題に対抗 来月4日から
https://www.sankei.com/politics/news/190630/plt1906300004-n1.html

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トランプは、あらかじめ予定されたシナリオに沿って、板門店にて38度線を越える演技を行った。これは、当時、朝鮮戦争をけしかけ、あのような形で終結させたアメリカの支配者に対する、トランプとしての意思表示。

トランプは中共に対しては貿易上の制裁措置、ファーウエイへの輸出規制強化、北朝鮮に対しては国連安保理を通じた制裁強化、瀬取り監視強化を続けてきた。




直近の米中の外交交渉において、トランプは、中共に対し、ファーウエイととるか北朝鮮をとるか、選択肢は二つに一つ、どちらかを選べと恫喝したのではないか?

もちろん、中共はファーウエイを選んだ。習近平が6月20日に北朝鮮を訪問したのは、トランプから会談の申し入れが来ているが、絶対に対応するように、と北朝鮮に念押しする目的があったのではないか?対応しなければ、中共は北朝鮮支援を一切やめると習近平は語ったのではないか。

この時期、あの腰の重そうな習近平が、直々に訪朝する理由は他にあるのだろうか?



G20前後で、中共が、日本に対してもベタ折れしたのは、トランプが中共に対してとった外交姿勢が強烈過ぎて、中共は日本に対しても従うしかなかったのではないか?

―― 参考情報 ――――――――――

日中外交関係の劇的変化  戦後外交史の重大事件?
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/467579669.html

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板門店においては、トランプからのツイッターの呼びかけで、三回目の米朝首脳会談が実現した。
ツイッターが発信されるタイミング含めて、トランプは北朝鮮に事前通告済みだったのではないか。38度線近くでのツイッター発信は、オフイスで言うと執務室のドアをノックするのと同じ意味を持つと考えれば予想がつくことである。



トランプ主導の今回の米朝首脳会談は、アメリカ国内的には大統領選挙を意識した?演出であることは疑いようがない。
金正恩は、今後はトランプが求める時に必ず顔を出すことを約束させられた。非核化について何も進展がなければ北朝鮮包囲網が強化されていることをトランプが金正恩に示す目的もあった。
会談の雰囲気は一見、なごやか。しかし、北朝鮮は今後、トランプが求める外交協議を一切無視できなくなった。交渉のテーブルにつくことを義務化され、制裁強化で徐々に国力的に弱らされ、最後は、、、ということである。

―― 参考情報 ――――――――――

歴史的会談か、それとも……3度目の米朝会談をどうみる BBC
https://www.bbc.com/japanese/48821971

38度線を越えるキム・ジョンウン 南北首脳会談 何を語る?
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4123/

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BBCはローマ法王発言を引用している。ローマ法王は、表向き平和の使者のように振る舞っているが、教皇主導だった十字軍はその後の戦争ビジネスモデルをシステムとして継承、そのノウハウは時代を越え維持されているとみるべきだ。



一方で、トランプの外交の場での表情、ツイッターコメント、寸止め発言、どれも芝居がかっているとみるならば、トランプを信用できないと考える保守層が増えて当然である。

―― 参考情報 ――――――――――

北朝鮮に歩み寄ったトランプを信用することはできない!
https://blog.goo.ne.jp/ikeiketarou/e/ff13b521eff8b34b8b4a82cb4eff8447

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そのトランプは自身の選挙区の事情から、ファーウェイとの取引続行を容認したとされる。

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <なぜトランプは「ファーウェイとの取引続行」を容認したのか
http://melma.com/backnumber_45206_6835458/

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私は、こういう見方をしている。
トランプは、日々、アメリカを支配する者たちと闘っている。北朝鮮を支配している者の素性もトランプは知っているのではないか?
金正恩は、世界を支配する者から、ああしろ、こうしろと命令され、そうしなければ、、、という立場にある可能性はないのか?



金正恩が国内的に絶対君主の如く振る舞っているのは、見かけだけのことではないのかということである。

トランプは、彼らアメリカや北朝鮮の支配者を激怒させない程度にツイッターでつぶやき、「迷わせるような演技」を続け、寸止め発言しているとみれば、トランプはアメリカを支配する者たちを誤魔化してでも、自身が求めるアメリカ(=世界支配層に支配されないアメリカ)に戻したいはずである。

と、考えるならば、トランプの政治家としての立ち振る舞い、発言が、一時的に信じられないと受け止められる部分があっても不思議ではない。




本稿と似たような視点からの推論もある。

―― 参考情報 ――――――――――

宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<米朝首脳会談が「思いつき」、「一日で決まった」って本当か?
http://melma.com/backnumber_45206_6835499/

板門店で電撃の米朝首脳会談
http://tanakanews.com/190629korea.htm

アメリカが北朝鮮に譲歩した理由とは?-米朝首脳会談の思惑
https://blog.goo.ne.jp/kuranishimasako/e/7a575e54e17723a8df7eb7f3c8025abb

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トランプ側としてはかなり入念な準備をして会談に臨んだのは、間違いない。

今の時点で、ランキング上位の有名ブロガーの如く、正解は一つしかないと決めつける必要はない。10年後にはわかること。

はっきり言えそうなことは、「敵を騙すには味方を騙すところから始まる」ということ。それほどまでに、トランプの演技は芝居がかっている。




単純に考えると、トランプはG20の時期を目指して入念に準備、安倍首相と詳細に打合せし米朝首脳会談に臨み板門店にてサプライズ的再会を演出、一方で、安倍政権はG20開催時点までに韓国政府からの満足できるレベルの対応がなかったことを根拠に、(北朝鮮やイランへの横流しを睨み?)韓国への半導体材料の輸出制限に繋がる措置を表明したということなのである。


以上

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