参議院選挙結果をどう見るか? 

選挙の総括としては以下の内容でいいだろう。

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https://www.sankei.com/politics/news/190722/plt1907220076-n1.html

焦点は「解散カード」の時期 改憲実現へ年末も視野

2019.7.22 02:44参院選2019特集|与党

 参院選を受け今後の政局の焦点は、安倍晋三首相(自民党総裁)が衆院解散・総選挙の「解散カード」をいつ切るかに移る。首相は党総裁任期切れまでの残り2年あまりの間に解散カードをちらつかせながら、宿願の憲法改正実現に全力を挙げることになる。

 「前回(平成28年)より議席を多く取れた。よかったよ」

 首相は21日夜、周囲にこう語った。今回の参院選の結果、改憲勢力は「3分の2」に届かなかった。しかし、改選の現職らが当選した25年参院選は、前年の政権奪還の勢いで自民が65議席を獲得した選挙で、同水準の維持が難しいことは織り込み済みだった。

 首相は21日のテレビ番組で、与党の参院過半数確保を踏まえ「(憲法改正を)議論すべきではないかというのが国民の審判だった」「私の任期中に(国民投票を)何とか実現したい」と改憲への意欲を重ねて示した。

 改憲原案は衆参両院の3分の2以上の賛成を得ても国民投票で過半数を得なければ実現できない。首相が有権者に改憲の意義を呼びかけたのは、将来の国民投票を見据えてのことだ。

 今回参院で3分の2を失い、改憲に向けた環境は厳しさを増した。だからこそ「解散カード」の切り方は決定的に重要になる。

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今回の参議院選挙に関連し、拙ブログは、八つの原稿を出稿した。

―― 参考情報 ――――――――――

・安倍政権が参議院選挙で勝利する見通しについて
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/467504739.html

・参議院選挙対策  政権は小出しに、、、
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/467620993.html

・今回参議院選挙に関する、拙ブログのスタンス
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/467666235.html

・政権が「韓国への優遇措置撤廃」を参議院選挙時期にぶつけた理由
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/467971227.html

・今最も情報公開されるべき業種は「マスコミ」  和田政宗候補頑張れ!
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/468065048.html

・参議院選挙 「政権が投票日直前に放つ勝負手」に期待する!
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/468093241.html

・河野外務大臣談話  実は「稟議書」の素晴らしい手本
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/468103476.html

・今回の選挙戦について思うこと
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/468137076.html

―――――――――――――――――



事前予想したことは、主に三点

①今回の選挙は低投票率となること ⇒ ほぼ予想通り。参議院選挙直前の政治日程が立て込み、国会で思い切ったことができないことを踏まえ、外交活動での安定感を全面に出し、無党派層の棄権を狙った?
②政権は内閣支持率の動向等を把握しつつ、小出しに選挙対策を公表 ⇒ 死角をなくす措置?投票日直前に、ハンセン病対策談話、派遣社員の時給引上げが発表された。
③保守層有権者向けの、選挙対策上の最後の切り札として、日韓断交シナリオがあり得ることを有権者に提示 ⇒ 全般的に低投票率となったが、投票日直前の河野大臣談話に触発され?、保守層は無党派層ほど棄権せず投票した?

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・ハンセン病訴訟談話

「深く反省しおわび」と謝罪 首相、家族と面会へ ハンセン病家族訴訟で首相談話を閣議決定
https://www.sankei.com/politics/news/190712/plt1907120011-n1.html

ハンセン病訴訟、控訴見送り決定 首相が表明「ご家族の苦労を長引かせるわけにはいかない」
https://www.sankei.com/politics/news/190709/plt1907090009-n1.html

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47434240X10C19A7MM8000/?nf=1

派遣社員、3年勤務なら時給3割上げ 厚労省が指針
【イブニングスクープ】

厚生労働省は派遣社員に勤務年数や能力に応じた賃金を支払うよう企業に義務づける。同じ業務で3年の経験を積めば初年度より賃金を3割上げるなど、具体的な水準を示す指針をまとめた。2020年4月に「同一労働同一賃金」の制度が始まるのに合わせ、正社員との賃金差の縮小を促す。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

最初から選挙対策用にとっておいたような気がする。



NHK世論調査によれば、直近の内閣支持率は45%、三年前の参議院選挙の時の内閣支持率は、48%となっているので、外交日程、政治日程が立て込んでいる中で三年前と同程度の議席を獲得するためには、低投票率狙いでいくしか、選択肢はなかった。

https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/political/2016.html

マクロ的に眺めると、今回の参議院選挙結果は、外交実績での存在感、安定感を、メデイアを通じて繰り返し、印象づける作戦が当たったということ。政権は、改憲議席には届かなかったが、首相が「前回(平成28年)より議席を多く取れた。よかったよ」言っているいる意味はそういうことなのだと思う。


自民党に明るい材料もある。若者層の自民支持率が高いのだ。かつての次世代の党がそうだった。若者層の自民支持が高い背景として、景気維持(アベノミクス)、雇用環境改善、子育てしやすい施策を政権がきちんと実行していたことがあげられる。

―― 参考情報 ――――――――――

20~30代は自民支持4割超 出口調査、無党派の票分散
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47602420S9A720C1PE2000/

無党派票、野党陣営で分散=立・共支持、れいわに流出-時事出口調査【19参院選】
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019072100537&g=pol

―――――――――――――――――

加えて、野党支持率が高い、高齢者人口減が顕著となりつつある。

―― 参考情報 ――――――――――

人口減少43万人は高齢者がなくなっているだけ
http://www.thutmosev.com/archives/80442938.html

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次に、改憲議席に達しなかったことについてふれたい。

御承知のことと思うが、経緯的には、こうなっている。

・モリカケ騒動で、国会審議が空転(2017年前半)
・今年は、生前譲位対応で、G20などにより、政治日程が過密化(生前譲位発表は、2016年8月8日)
・各国要人との対応(訪日を含めて)、徴用工事案、北朝鮮ミサイル発射、相次ぐ災害などで、憲法改正を仕掛ける余裕がなかった?

振り返ってみると、ひょっとすると、生前譲位は、2016年7月25日の参議院選挙結果を受け、平成の時代に改憲させないため、政治日程を過密化させる目的で編み出された?可能性はないのか。(不敬と言われるかもしれないが)

政権としては、改憲協議を諦めず、関係各方面に対し誠実に対応し続けてきたが、時間が足りなかったようだ。

―― 参考情報 ――――――――――

・憲法改正はどうなってしまうのか?
http://sokokuhanihon.seesaa.net/article/465577281.html

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国民的合意を得るための時間が不足、外交・政治日程が立て込んでいる状況で、改憲発議を強行、失敗するとどうなるか?
今回の参議院選挙で自民党が大幅に議席を減らすことを、首相は懸念したはずだ。

第一次安倍政権での失敗(目先事案について、野党の主張に反発、無理に強行すると、反日マスコミが過大に煽り、反日政治勢力すべてが安倍憎しで結束したこと)を繰り返さないために、首相は次のタイミング(3年後の参議院選挙か衆議院解散)を視野に入れることを考えたのではなかろうか。



その実現の前提条件として、日本が改憲し強国となることを嫌う中韓との外交関係の見直し、日韓断交シナリオに基づく国内親韓派の一掃、反日マスコミ対策実施、などがあげられる。

この場合の反日マスコミ対策とは、和田政宗議員(今回めでたく再選)が個人公約として掲げた、「電波オークション導入)である。

拙ブログは、改憲実現のために、マスコミ弱体化・解体が絶対必要条件であると考え、和田政宗候補支持を表明。
政権にとって、和田政宗候補の当選は、官房長官の応援演説が三回あったことなどを考慮すると、今回の参議院選挙の最重要課題だったのではないか!

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https://ameblo.jp/wada-masamune/

和田まさむね.jpg

厳しい戦い 官房長官3回目の応援に
2019年07月19日 23時36分18秒

テーマ:ブログ
本日は、私の応援に菅官房長官が入ってくださいました。
官房長官の応援は3回目になります。

それだけ、私が厳しい戦いになのです。
依然、当落線上です。
何卒のご支援とご投票をお願い申し上げます!

官房長官がお越しになった三回とも、電波オークションについて述べました。
必要な規制改革を進め、活力のある経済にしなくてはなりません!

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


以上

この記事へのコメント

  • カオル

    2019参院選終了、衆院選解散・総選挙を展望。

    和田政宗候補の当選を祝す。6年間の活躍に期待します。
    貴ブログの、緻密な分析と政策提示の充実に期待します。
    2019年07月22日 05:27
  • カオル

    磯崎陽介氏の落選について。

    政治家は、選挙で落ちれば、只の人、を実感します。

    貴旧ブログ「祖国創生」のリンク先、磯崎陽介氏の落選は残念です。6年後の参院選までは待てないでしょうから、衆院選比例区で当選させる等の配慮が必要かと存じます。宮城選挙区落選の愛知治郎氏も同じ立場です。
    対応・処遇次第では、他党から立候補する可能性もありえます。まとまりのないコメントで申し訳ありません。
    2019年07月22日 06:34
  • カオル

    改憲勢力3分の2越え(85議席以上)は2019参院選の焦点だったのでしょうか。

    他ブログのコメントにもあったのですが、NHKテレビ開票ニュースで、焦点は「改憲勢力3分の2越え・85議席」と繰り返されていたのには、意図的な誤誘導を感じました。消費税10%増税、年金問題を抱える中、善戦、勝利と評しても差支えないと思います。

    私・カオルばかりの、度々のコメントをお許しください。コメント返しもコメント表示も不要と判断されたら「非表示」になさってくださいませ。管理人さまに伝われば、それで十分満足です。(拍手を利用してのコメントが、どうしてもうまく行かないため、ご迷惑をおかけしています)
    2019年07月22日 12:03
  • 市井の人



    >カオルさん
    >
    >2019参院選終了、衆院選解散・総選挙を展望。
    >
    >和田政宗候補の当選を祝す。6年間の活躍に期待します。
    >貴ブログの、緻密な分析と政策提示の充実に期待します。


    和田政宗候補が予想以上の上位当選となったことで、自民党としてはマスコミ問題に切り込みやすくなった?ような気がします。
    2019年07月22日 13:36
  • 市井の人



    >カオルさん
    >
    >磯崎陽介氏の落選について。
    >
    >政治家は、選挙で落ちれば、只の人、を実感します。
    >
    >貴旧ブログ「祖国創生」のリンク先、磯崎陽介氏の落選は残念です。6年後の参院選までは待てないでしょうから、衆院選比例区で当選させる等の配慮が必要かと存じます。宮城選挙区落選の愛知治郎氏も同じ立場です。
    >対応・処遇次第では、他党から立候補する可能性もありえます。まとまりのないコメントで申し訳ありません。
    >

    磯崎議員は、官僚としてだけでなく、政治家としても有能な方と思っています。
    どれだけ有能な人か、有能な議員が国会にいる有り難さが大分の有権者にはわからないようです。
    2019年07月22日 13:38
  • 市井の人



    >カオルさん
    >
    >改憲勢力3分の2越え(85議席以上)は2019参院選の焦点だったのでしょうか。
    >
    >他ブログのコメントにもあったのですが、NHKテレビ開票ニュースで、焦点は「改憲勢力3分の2越え・85議席」と繰り返されていたのには、意図的な誤誘導を感じました。消費税10%増税、年金問題を抱える中、善戦、勝利と評しても差支えないと思います。
    >
    >私・カオルばかりの、度々のコメントをお許しください。コメント返しもコメント表示も不要と判断されたら「非表示」になさってくださいませ。管理人さまに伝われば、それで十分満足です。(拍手を利用してのコメントが、どうしてもうまく行かないため、ご迷惑をおかけしています)
    >

    ご指摘のとおりです。
    マスコミの謝誘導問題は、自民党の機関紙「自由民主」の情報発信力にも責任があると見ますが、公職選挙法上、当選御礼ができない扱いとなっているはずです。
    2019年07月22日 13:42
  • カオル

    玉木雄一郎氏が生まれ変わった、とのこと。

    貴ブログのコメント欄を、再三にわたり汚す感じで申し訳ありません。本コメント、管理人さま限りとされても結構です。

    国民党の玉木雄一郎代表は、いかにも軽い言葉遣いですが、憲法改正に前向きなのは評価できるのでは。過去の発言から、とても信用できないと思うのも無理はありませんが。

    人生は短く、日々の時間も限られています。真に必要なものに限って、己の全てを注ぐべきであると思います。

    衆議院の国民民主党・無所属クラブ 国民は議席数40
    参議院の国民民主党は、議席数6。
    憲法改正議論に取り組む姿勢を見せたことは、評価できます。

    国民・玉木代表「憲法改正論議進めていく」 | 参議院議員 和田政宗オフィシャルブログ Powered by Ameba
    https://ameblo.jp/wada-masamune/entry-12497866017.html

    玉木国民民主代表「安倍首相と会談を」=改憲論議に前向き:時事ドットコム
    https://www.jiji.com/sp/article?k=2019072501307&g=pol

    文化人放送局【緊急特番】吠えろ!玉木雄一郎!!+感想編 - YouTube
    https://www.youtube.com/watch?v=mOe-hPDPcFc
    2019年07月26日 03:21
  • 市井の人



    >カオルさん
    >
    >玉木雄一郎氏が生まれ変わった、とのこと。
    >
    >貴ブログのコメント欄を、再三にわたり汚す感じで申し訳ありません。本コメント、管理人さま限りとされても結構です。
    >
    >国民党の玉木雄一郎代表は、いかにも軽い言葉遣いですが、憲法改正に前向きなのは評価できるのでは。過去の発言から、とても信用できないと思うのも無理はありませんが。
    >
    >人生は短く、日々の時間も限られています。真に必要なものに限って、己の全てを注ぐべきであると思います。
    >
    >衆議院の国民民主党・無所属クラブ 国民は議席数40
    >参議院の国民民主党は、議席数6。
    >憲法改正議論に取り組む姿勢を見せたことは、評価できます。
    >
    >国民・玉木代表「憲法改正論議進めていく」 | 参議院議員 和田政宗オフィシャルブログ Powered by Ameba
    >https://ameblo.jp/wada-masamune/entry-12497866017.html
    >
    >玉木国民民主代表「安倍首相と会談を」=改憲論議に前向き:時事ドットコム
    >https://www.jiji.com/sp/article?k=2019072501307&g=pol
    >
    >文化人放送局【緊急特番】吠えろ!玉木雄一郎!!+感想編 - YouTube
    >https://www.youtube.com/watch?v=mOe-hPDPcFc


    別の政治家にそう言え、と言わされているのではないかと、推測します。
    2019年07月26日 13:04
  • カオル

    安部総理は、衆院解散のタイミングを計っていると見ます。10月4日に臨時国会が召集されます。天皇陛下の即位式典が終了するまでは、解散は控えるでしょう。

    ―――――――――――――――――
    衆院解散「頭の片隅にも真ん中にもない」ニューヨークで安倍首相 - 毎日新聞
    https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190926/k00/00m/010/034000c
    ―――――――――――――――――
    2019年09月26日 11:26
  • 市井の人



    >カオルさん
    >
    >安部総理は、衆院解散のタイミングを計っていると見ます。10月4日に臨時国会が召集されます。天皇陛下の即位式典が終了するまでは、解散は控えるでしょう。
    >
    >―――――――――――――――――
    >衆院解散「頭の片隅にも真ん中にもない」ニューヨークで安倍首相 - 毎日新聞
    >https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190926/k00/00m/010/034000c
    >―――――――――――――――――


    政権としてどんな目玉を準備しているか、気になっていらっしゃることと思います。

    内閣改造人事という点だけで述べると、第一次安倍政権、第二次安倍政権を通じ、政権側からみて最強の人材を閣僚そして党の要職に起用した布陣であるとみております。
    最強の布陣で、オリンピックに臨むのが自然な流れとなるように思います。
    これは、同時に、最強の布陣で憲法改正論議を深めることが予定されているという見方に繋がります。
    すなわち、オリンピック閉会式前後に、憲法改正国民投票、解散総選挙?となるような予感がしております。

    ドラマチックな演出(推論)から逆算すると、年内は動きがないのではないかと予想します。
    2019年09月26日 15:48

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