批判スキルしかない人は、BS番組に主演、発言した甘利さんのことを、勉強不足、とんでもない政治家と決めつけるだろう。
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【動画あり】自民・甘利「女系容認すべき」 ←甘利完全に終わった・・・
https://hosyusokuhou.jp/archives/48865481.html
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拙ブログは、怒りを敢えて鎮め、分析に値する情報が存在していないか、あたりを見渡すようにしている。提言するということは、冷静な分析があってできることであるからだ。
自ら保守を名乗る人に限って、批判ものだらけの人が多い。あの真正保守を名乗った元都議会議員の方が特にそうだった。
たとえば、政権として、国益的に難しく、かつ重要な決断を迫られた場合、政権中枢は、もっとも信頼が置ける人を指名、その人に何事か語らせて、世論の反応を見ることが多い。
反響があったためか、甘利さんは、かく言い直した。
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自民・甘利氏、女系天皇「積極的に容認したわけではない」
https://www.sankei.com/politics/news/191125/plt1911250022-n1.html
◎緊急拡散宜しく《甘利明自民党税制調査会長 の「女系天皇容認」発言の釈明は「チーム日本みつばち」さんの糾弾の結果です》
http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-3298.html
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言いぶりから察するに、少し本音らしきことを語っているように見える。
それなら、なぜ最初からこう言わないのか。
言い直しても、悪意にとれば、「女系を容認するケースがある」ともとれる。(政権は、状況として最悪の場合を想定、「女系を容認するくらいなら、、、」という保守層がどの程度いるかを調べたかったかもしれない。)
甘利さんの最初の発言に関して、水間政憲は、かく分析している。
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◎《皇位継承「女系容認を」 自民・甘利明》
http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-3295.html
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なぜか、いつも以上に冷静な分析である。
甘利さんは、政権中枢に近い立場、第一次安倍政権の時代から、安倍首相の腹心の人物として知られている。一方でに、立ち廻り的に狡い?人物という噂もある。
しかし、本当に、本当に、狡い人なら、あの難しいTPP交渉で、日本を裏切ったはずである。
さらに、これまでの経緯から、甘利さんという政治家は、歴史認識問題や皇室問題について、熱心な方には見えない。悪くとると、どちらかというと財界に近いか、財界ベッタリの印象もある。
水間政憲の冷静な分析「この放送はフジテレビ『プライムニュース』の中で保守世論の動向を探る意味合いがあること、「女性宮家創設」と「男系継承維持」の折衷案を打診」から浮かび上がることがある。
間違いなく、裏取りして書いていると読んだ。が、例によって情報源は絶対に書けない。だからこう書いたのではないか。
こんな見方ができる。
仮に、本稿読まれたあなたが、世論調査会社の担当者だったとしよう。
自民党都道府県連は、それぞれ独自の世論調査会社と取引している。国政選挙、首長選挙に際して、こっそり事前の世論調査を実施、たとえば、選挙で有権者受けしないと思われる新人候補者は、このプロセスにてはじかれてきた。
皇位継承について、政権の立場で必要とする世論調査情報の視点で述べさせていただく。
これまでの世論調査にて、①~③のウエイト情報は揃っている。
①男系男子宮家絶対派(男系男子宮家創設)
②女系天皇、女性宮家肯定派
③無関心派
しかし、不足している世論調査情報がある。それは、反日マスコミが煽り過ぎたせいで、「男系男子宮家創設」案と「女系天皇、女性宮家」案の折衷案について、世論がどう思っているのか、政権として確かめる必要が出てきた。
それによって、何が変わるかというと、「政権が予定している検討シナリオ対策資料、啓蒙活動上の啓蒙資料」を追加しなくてはならなくなるからである。
すなわち、政権としては、啓蒙活動実施前に
①男系男子宮家絶対派(男系男子宮家創設)
②男系男子宮家創設と女性宮家(最悪の場合しか皇位継承しない)併立派
③女系天皇、女性宮家肯定派
④無関心派
がどの程度の分布であるかを把握、検討作業(におけるシナリオ化)を進め、ダメな案はダメだとする根拠を見出しつつ、啓蒙対策を練ろうと準備中なのではないか?
これは、批判文しか書かない、書けない人にはわからないことである。
具体的には、「男系男子宮家創設と女性宮家(最悪の場合しか皇位継承しない)併立派」が無視できるほどなのか、一定のウエイトで存在するのかということである。
啓蒙活動を実施すれば、その前後で、啓蒙活動効果を測定するために、どの程度①~④の世論調査結果(ウエイト)が変わったのか、政権中枢は調べたいはずである。
私の推測が正しければ、世論調査会社は、安倍自民党びいきの「保守速報」の閲覧数やコメント欄での反応状況、有名保守系ブログ(特に皇室専門ブログ)の書きぶりを調べたはずである。
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【動画あり】自民・甘利「女系容認すべき」 ←甘利完全に終わった・・・
https://hosyusokuhou.jp/archives/48865481.html
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こんな見方もできるかもしれない。
■政権支持する保守層の真剣度、男系男子宮家創設派が主流か否か、反応をみたかった?
政権は、政権支持する保守層が、どの程度真剣に皇位継承問題について考えているか、政権支持する保守層が男系男子宮家創設の創設を望んでいるのか、知りたかったのではないか。
一般論で書くと、特定事案についてどうでもいいと考える有権者だらけなら、政権として敢えてリスクを犯す必要はなくなる?(不謹慎な考えかもしれないが)
保守速報などのまとめサイトのコメントなどを読むと、政権支持派の保守層については、どうでもいいと考えている保守層は少ないこと、解決策としては男系男子宮家創設一択であるとの意見が多数であることくらいは確認できたはずである。
■皇室に詳しい専門家、皇室専門ブログ、皇室関心派の反応をみたかった?
・皇室に詳しい専門家、皇室専門ブログとも、甘利発言に対し、ほぼ無反応に近かったようだ。この現象から、「男系男子宮家創設と女性宮家(最悪の場合しか皇位継承しない)併立派」は、まったく議論する対象となり得ないか、世論調査的にまったく存在しないか無視できる存在と分析できるかもしれない。(分析として無理筋?)
・特定の言論人、皇室専門ブログについての分析を期待していた?(男系男子宮家創設に政治的に失敗した場合に備え)
ちなみに、よく訪問する保守系ブログ(私的憂国の書、反日勢力を斬る、遠藤健太郎ブログ、瀬戸弘幸ブログ、「正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現」など)は、無反応。これは、何を意味するのか。
この他に、親しい著名人(言論人、小説家)を通じて、著名人のファンがそれぞれどのような世論動向なのか、会食の機会を利用して、情報入手したかもしれない。櫻井某や百田某は、それに対応したレポートを別途提出、官房○密費からご褒美を貰う手筈になっているかもしれない。
どこかの有力議員の後援会組織内の集会等を利用、挙手等でこっそりアンケート調査したり、竹田研究会などでの反応なども調べているかもしれない。
甘利さんは、現在70歳。次期首相の目はあるかもしれない政治家である。なぜこういう場面で、かく語ったのか。
①頼まれて(悪役を)引き受けたか
②勉強不足
③わざとに誤解される発言を語ったか
②は、TPP交渉を振り返るとあり得ない。
①と③両方の可能性があるが、、、頼まれて泥を被ることにしたとみる。
そう判断する理由を述べる。
第一次安倍政権は全方位的に真っ正直にやり過ぎて失敗した。甘利さんはその時、経済産業大臣だった。第一次安倍政権での苦労を知る人だからこそ、保守系支持層から要望が強い事案を政権が無視できるはずがない。
最新の、甘利さんのブログ記事を一読したい。
http://amari-akira.com/01_parliament/2019/393.html
最近逝去された吉田博美議員のことが書いてある。この部分については、文章全体的に淡々とした書きぶり。甘利さんは、逝去された吉田博美議員の存在を振り返りつつ、しばらくは裏方稼業に徹しようと考えたのではないか。
加えて、安倍首相別動隊である、「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」が、首相に対し要望書を提出した。こちらは、首相の意向の代弁?
政権としては、男系男子宮家創設したいが、反対する動きもある。世論がどの程度真剣に考えているのか、折衷案はそもそも検討に値する案なのか、マスコミに洗脳され折衷案でもいいとする人がどの程度いるのか、政権支持層がどこまで本気で男系男子宮家創設を望んでいるのか、知りたかったということなのではないか。
「仕事上、会社のために、自発的に悪役を引き受けたことがある人」なら、拙ブログの説についてご理解いただけることと思う。
ポイントは、2月の建国記念イベントで日本会議がどういう動きをするか、2月の天皇誕生日以降の初手として政権がどういう方針を示すか?にありそうだ。
水間政憲が、この時期、どういう戦略・戦術を準備しているのかも気になるところだ。(国籍法改正時代のことを知っている人ならわかるはず)
それまでは、政権は、何度かアドバルーンをあげる手筈になっているはずだ。目的は、心理戦としての(中韓に迎合する)反日マスコミ対策、でなければ世論調査目的、、、政権中枢は、安倍談話の直前の如く、巧妙に何かをカムフラージュしつつ、シナリオを構築、準備していると読む。
安倍談話発表直前の政治状況を振り返りたい。反日マスコミ報道は「侵略に対する謝罪の一文」が入っているかどうだったかに集中した。あの時の安倍首相は、一種のポリテイカルコレクトネスの論理とレトリックで(外交圧力としての謝罪要求を)回避・跳ね返した。
今度は、どのような政治の技術を駆使するのか、ということなのである。
以上
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