アメリカや韓国の歴史学者の「技法的誤り?」を糺さなくていいのか?

本稿は、韓国内を支配する捏造史観について、アメリカの歴史学会で支配的な戦勝国史観と関連づけて説明を試みたもの。
一種の試論。



「反日種族主義」という本が日韓で売れに売れているそうだ。

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韓国史の嘘を暴いた 李著の「反日種族主義  12月11日(水)
http://kkmyo.blog70.fc2.com/blog-entry-1245.html

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韓国の捏造史観は、韓国人が嘘を平気でつく民族性に起因していると、多くの日本人も歴史家も考えてきた。歴史学者を含めてである。
しかし、それでは、アメリカが、南北戦争時代から戦勝国史観で染まっていることは説明できない。



歴史は勝者によって形成されるというジンクスがある。「世界史の新常識」(文藝春秋編)で渡辺惣樹は、ジンクスの実態についてこう述べている。

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235~236頁

共和党対民主党 日本人が知らないアメリカ史
渡辺惣樹

アメリカの史書は中国にとっての「論語」のようなものだと言えばわかりやすい。支那大陸には論語的世界は存在しない。論語には孔子が理想とする世界が描かれているように、アメリカの史書にもアメリカの歴史家がそうであって欲しい(欲しかった)母国のありようが描かれているのである。日本史においても明治以降の史書が、徳川の世を必要以上に悪しく描いてきたことを考えればこのことを理解することは難しいことではない。

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

渡辺惣樹、倉山満などの歴史書によれば、アメリカの歴史書は、改竄された内容であるとされる。なぜアメリカの歴史学会が改竄を是とできるのか?



わかりやすく書くと、
①歴史は勝者によって創られるべきという政策

②国家としてこうあって欲しかったとする過去への願望
が合体した、歴史学上の思想哲学が、歴史学会を支配してきたためではないか。



捏造史観は、捏造を問題視しない、歴史哲学が存在して初めて存在が可能となる、はずのものである。この場合、戦勝国の政治家が戦勝国の正統性を保障する捏造史観を政策として必要とし、歴史学者たちがこれに追従することになる。

正確に書くと、戦勝国の歴史学者が、戦勝国の政治家や外交政策に従うことを意味する。

そこで、アメリカと韓国の歴史学会で支配的かつ共通する歴史哲学(技法的に影響を与えるもの)が存在すると考えなくてはならない。




嘘をつくという習性だけで、国民的捏造史観が形成されると考えるのは、発想として単純過ぎるのである。
嘘をつくことを悪いと思わない(特に韓国)、改竄することを悪いと思わない(特に韓国やアメリカの歴史書)、勝者が敗者を歴史観において屈服させることが可能との歴史観(特にアメリカ)、これらは、捏造史観を肯定する歴史哲学が存在しているためではないのか。



捏造史観を肯定する歴史哲学とは何か?アメリカの場合は、思想重視の歴史哲学が存在する。(ようだ)

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歴史哲学者ロビン・ジョージ・コリングウッドの考え方
http://gendaishi.jugem.jp/?eid=1172

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現実に、アメリカにおいては、南北戦争戦勝史観、ルーズベルト戦勝史観、すなわち戦勝国史観が支配的である。これらは、アメリカの歴史学会が肯定している、とされる。




安倍首相は、歴史修正主義者だと批判されたのはそのためである。

アメリカの歴史学会は、政治家が維持したい戦勝国史観を維持するために、政治的に都合が悪い主張を排除するか、無視してきた。
「日本国憲法は日本人の恥である」にて、アメリカ人歴史学者ジェイソン・モーガンはこう述べている。

―― 参考情報 ――――――――――

アメリカ歴史学会が異常な原因
http://gendaishi.jugem.jp/?eid=1176

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歴史学上二つの歴史哲学が存在していることを想定したい。

一つは、史料検証の積み上げ、証拠主義を基本とする、普通の歴史哲学。(事実をありのままに記録、その積み重ねで歴史検証する歴史研究手法)どちらかというと日本の歴史学者や研究者が採用。
これに対し、史料検証をさほど重視せず、戦勝国史観で敗戦国を従属させる政策に従う歴史哲学(事実の蓄積ではなく、外交戦略に従う歴史哲学)が、アメリカや韓国の歴史学会では支配的なのではないか?




韓国人たちは、戦後、日韓併合が終わり、自分たちは、戦勝国になったと主張した。戦勝国なのだから、日本は韓国を侵略した、韓国を植民地支配したと、言いたい放題だった。自分たちは戦勝国なのだから、歴史改竄は何度でも可能であると主張してきた。アメリカにおいては、真珠湾奇襲した日本軍が悪い、とする戦勝国歴史観が支配的だ。日本を真珠湾攻撃を決断するまでに追い詰めたルーズベルトの外交的陰謀と奇襲成功を導いた情報隠蔽について、普通のアメリカ人は問題視することはない。

これは、キリスト教禁教の事実だけを問題視し、キリスト教宣教師たちが禁教に至るまでの間、何をしでかしたか、歴史(学)的に不問とする行為に似ている。

かように、政治的に都合が悪い史実を隠蔽する習癖が、アメリカや韓国の歴史学会を支配しているようである。

従って、①綿密な史料検証を行う歴史研究、②史料検証よりは、戦勝国史観で敗戦国を従属させることを目的とした方針に沿う歴史哲学(事実の蓄積ではなく、外交戦略に従う歴史哲学)を重視した歴史研究は、まったく異質のものでかみ合うはずはないのである。

日韓の歴史学者が議論しても、議論が平行線に終わるのは、韓国の歴史学者たちが、嘘を平気でつくという国民性だけでなく、「歴史は勝者によって創られるべきという政策、と、国家としてこうあって欲しかったとする過去への願望」が合体した、アメリカ歴史学会で主流の歴史哲学を採用したためであろうと考えるのである。




幸いにして、「反日種族主義」の著者は、綿密な史料検証を基本とする歴史研究者であるようだ。

しかし、これまで、日本側は、南京虐殺問題、慰安婦問題、徴用工問題は、日本側はなぜか「悪魔の証明」をさせられるポジションを選らばざるを得ない状況が続いてきた。「悪魔の証明」は、綿密な史料検証を絶対条件とする技法である。

日韓の歴史認識の食い違いが、韓国側が採用してきた歴史哲学が誤りであること、すなわち「歴史は勝者によって創られるべきという政策、と、国家としてこうあって欲しかったとする過去への願望」は正統な歴史研究ではない、とする歴史研究上の発想が共有化されれば、次なるターゲットは、アメリカの歴史学会となる。

そのアメリカの歴史学会は、ユダヤ人が支配すると言われている。キッシンジャーの卒論は「歴史」だったそうだ。

―― 参考情報 ――――――――――

キッシンジャー「歴史卒論」が意味するもの
http://gendaishi.jugem.jp/?eid=650

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キッシンジャーは、外交分野の世界的権威として有名だが、(捏造)歴史観を維持するための番頭のような存在として君臨、歴史学会の黒幕でもあるようだ。(慰安婦問題に係わるアメリカ議会決議、反捕鯨問題などを含む)

ジェイソン・モーガンは、アメリカの歴史学会が、戦勝国としての対日政策に沿ったものであることを説明した。

キッシンジャーが生きている限り、日米間は、アメリカの戦勝国史観に従属することを迫られるにしても、粘り強く、史料検証を基本とする正常な手法であることを訴える時期に来ている。

民主主義社会であるとするなら、正しい歴史哲学に沿う、正しい研究手法によって、歴史は維持されるべきだ。

これは、説明するまでもない、当たり前の道理である。「歴史学者による、歴史修正主義者というレッテル貼り」は、「歴史学という学問を汚す悪しき行為」であるということである。

以上

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