安倍政権後に絶対に必要となること

本稿は、長期政権となった安倍政権終結後に備え、何が必要かについて説明することを目的としている。



本題に入りたい。

安倍首相は、アメリカの上院下院での議会演説、安倍談話、広島・ハワイ等での日米和解の儀式により、対アメリカについては、戦後レジームから脱却しつつある。

その過程において、安倍談話発表直前、読売主筆が主宰する研究所の要職にある北岡信一、読売主筆と昵懇の中だった中曽根元首相が、揃いも揃って、「それまでの歴代首相と同様、侵略行為に対する謝罪としての談話を続けるべきだ」と主張したことである。
実際に、安倍談話は、欧米社会向けに有効な?ポリテイカル・コレクトネスとレトリックを駆使しすることで、欧米社会を対象に、戦後レジーム脱却を意識したものであった。多くの人が意表を突かれた。

アメリカ議会演説原稿、安倍談話、日米和解の儀式、いずれも安倍首相とその側近が熟慮し、導き出したシナリオによるものだった。

残念なことであるが、言論界から、戦後レジーム打破に関わる、方法と手順に関する「提案」はなかったに等しい。



たとえば、安倍首相が取り組んできた?、戦後レジーム脱却プロセス(アメリカとの場合は和解の儀式)について、それを思想哲学面で支援する、学者・言論人は「いない」のではないか。(戦争を終わらせ、戦後レジームを終わらせ、戦後レジーム終結後の日本のあるべき姿を思想哲学で指し示すという意味)

日本の言論界は、首相に対し、「戦後レジーム打破せよ」と言うだけで、政治思想、手段、手順を示さないできた。方法論を示すことなく、首相一人に竹槍で突撃を迫る、岩陰隊長たちみたいな存在のように見える。本質的な意味での、提言とは、思想哲学、手段、手順、三点セットでなくてはならない。

この状況で、安倍政権は、アメリカとの間での戦後レジーム脱却を一旦終え(日米地位協定改定を除く)、来日する習近平との首脳会談に際し国賓待遇という餌と交換条件で、「中共との間に横たわる戦後レジーム」終結に向けて、準備しつつある。

しかし、大半の保守系言論人たちは、習近平国賓受入れ反対とその根拠を述べるにとどまっている。



ただ、以下の提言は、読む価値がある。

―― 参考情報 ――――――――――

日中5原則の締結を
https://rippou.jimdo.com/%E6%97%A5%E4%B8%AD5%E5%8E%9F%E5%89%87%E3%82%92%E7%B7%A0%E7%B5%90%E3%81%9B%E3%82%88/

【台湾総統選】蔡英文総統こそ日本の国賓【及川幸久−BREAKING−】
https://www.youtube.com/watch?v=YpkX3obNjjI

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戦後レジーム脱却に際し、一般論として言えることは、そのどういう国家をイメージするのか、方法論として国際社会にどう発信するのか、そのためにどういう思想哲学であるべきか、にまで言及していないケースだらけである。

他方、アメリカやイスラエルが、強力な思想哲学が牽引する、原理主義国家であることは、言論界でもっと共有化されるべきことだ。



運のいいことに、現象面では、安倍政権は追い風状態にある。



台湾総統選挙での蔡英文総統の勝利、米中貿易摩擦での中共の敗北、日本の保守派による国賓受入れ反対運動、香港の民主化運動、それらが力となって、習近平に更なる譲歩を迫ることが期待されている。

北朝鮮の金正恩については、体調悪化による?国家指導体制の見直しが指摘されている。

―― 参考情報 ――――――――――

北の指導者。妹が代理?
https://www.youtube.com/watch?v=j2dvDAvegRg

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建国以来最大の危機が訪れたようだ。

習近平に対し、かなりの譲歩を迫ったことを実績に、ロシアとの外交交渉、北朝鮮問題と外交交渉は続くことになるはずである。当然、安倍政権は、中共・ロシアに対し、北朝鮮と縁を切れと主張するはずである。



ただ、北朝鮮の場合は、独自の共産主義思想とされる「チュチェ」思想問題があり、国内対策的に少々やっかいである。

国内で、「チュチェ」思想の害毒に染まっている、学者、言論人、政治家が存在しているため(篠原常一郎説によれば)、その後始末が必要となる。

当然のことながら、スパイ防止法等にて、「当該思想関係者、当該思想の拡散活動を行う者をスパイとして扱うこと」と規定されるべきだが、何を以てスパイとするのか、定義の次元で検討する言論人が見当たらないのは残念なことであると言わなくてはならない。


以上

この記事へのコメント

  • Suica割

    チュチェ思想を広げる事自体をスパイ活動にすることは、やるべきではないと思ってます。
    思想戦を行うためには、相手の思想を知る必要がどうしてもありますし、北朝鮮がチェチュ思想の国であるからして、北朝鮮への適切な対応のために国防上、一般国民も知悉するべき思想であるのは確かです。
    その意味で悩ましく、さじ加減が難しい問題です。
    地上の天国宣伝で多くの人々が道を誤った同じ轍を一人の人間として、防ぎたいという思いから、正しい北朝鮮情報を広げる事の大切さと嘘を広めた奴等の汚さ、邪悪さを理解します。
    リベラルは、フェイクニュースを批判しますが、同じように北朝鮮地上の天国宣伝もフェイクニュースで斬ってもらいたいものです。
    2020年01月26日 13:06
  • 市井の人



    >Suica割さん
    >
    >チュチェ思想を広げる事自体をスパイ活動にすることは、やるべきではないと思ってます。
    >思想戦を行うためには、相手の思想を知る必要がどうしてもありますし、北朝鮮がチェチュ思想の国であるからして、北朝鮮への適切な対応のために国防上、一般国民も知悉するべき思想であるのは確かです。
    >その意味で悩ましく、さじ加減が難しい問題です。
    >地上の天国宣伝で多くの人々が道を誤った同じ轍を一人の人間として、防ぎたいという思いから、正しい北朝鮮情報を広げる事の大切さと嘘を広めた奴等の汚さ、邪悪さを理解します。
    >リベラルは、フェイクニュースを批判しますが、同じように北朝鮮地上の天国宣伝もフェイクニュースで斬ってもらいたいものです。


    思想そのものを弾圧することについて、原則的には躊躇すべきことではあるでしょう。
    話として飛躍するかもしれませんが、ヘイト条例、トンデモ判決に対する歯止めが効かないなら、当該思想を有している政治家、裁判官等について、適用することを想定しなくていいのか、と考えた訳です。
    2020年01月26日 18:19
  • 西

    「チュチェ思想」の根幹は「朝鮮儒教(朱子学と小中華思想)」にあるような気がしますね。表面的には「共産主義」だそうですが、強烈な反日イデオロギーが存在することを考えれば、韓国とそれほど変わらない側面もあります。

    韓国が北に惹かれるのも、元々北朝鮮自体が朝鮮半島の伝統思想に近いからというのもあるからだと思いますね。

    支那由来の思想について詳しく調べる必要があると思います。思想史研究を含めて、歴史的にどう扱われてきたのかを知らなければ理解できないでしょう。

    ただの左派であれば、両班と白丁の奴隷的身分制があった朝鮮半島に惹かれる理由が理解できませんからね。

    思想関係を弾圧するのは宣伝手法に利用される可能性もあり、逆効果になることもあるため、慎重であるべきだと思います。

    ただ、自然消滅させたいのであれば不可能ではないですね。

    それには、北朝鮮がどういう政治理論で出来上がったのか、現在の真の支配者が何者なのか(金一族は表向きで、真の支配者(国際金融資本?)が存在するのかどうか)を知る必要があるように思いますね。


    2020年01月27日 00:38
  • 市井の人



    >西さん
    >
    >「チュチェ思想」の根幹は「朝鮮儒教(朱子学と小中華思想)」にあるような気がしますね。表面的には「共産主義」だそうですが、強烈な反日イデオロギーが存在することを考えれば、韓国とそれほど変わらない側面もあります。
    >
    >韓国が北に惹かれるのも、元々北朝鮮自体が朝鮮半島の伝統思想に近いからというのもあるからだと思いますね。
    >
    >支那由来の思想について詳しく調べる必要があると思います。思想史研究を含めて、歴史的にどう扱われてきたのかを知らなければ理解できないでしょう。
    >
    >ただの左派であれば、両班と白丁の奴隷的身分制があった朝鮮半島に惹かれる理由が理解できませんからね。
    >
    >思想関係を弾圧するのは宣伝手法に利用される可能性もあり、逆効果になることもあるため、慎重であるべきだと思います。
    >
    >ただ、自然消滅させたいのであれば不可能ではないですね。
    >
    >それには、北朝鮮がどういう政治理論で出来上がったのか、現在の真の支配者が何者なのか(金一族は表向きで、真の支配者(国際金融資本?)が存在するのかどうか)を知る必要があるように思いますね。
    >
    >
    >

    実は、ある国際会議にて、北朝鮮政府発表資料を読んだことがあります。キリスト教的ヒューマニズム溢れる名文レベルのものでした。その文章を根拠に、韓国政府団の一人に聞いたところ、信用してはならないとの見解でした。
    チュチェ思想は、表面的にはキリスト教平壌派?仕込みの文章が並ぶ一方、解釈的には、西さん推定どおり朝鮮儒教(朱子学、小中華思想)そして共産主義を組合わせているような気がしております。
    2020年01月27日 13:55

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