本稿は、シナリオ的にこういう見方ができるかもしれない、という試論の位置づけ。
まず、本稿作成にあたり、三つの仮説レベルの前提条件を立てることとした。
三つの仮説とは、①尖閣侵入をやめさせるのは習近平国賓来日の交換条件としている可能性があること、②防護服は220万着確保しているものの備蓄数を110万着に減少予定の中で廃棄するか寄贈先を探していた可能性があること、③防護服寄贈それ自体を個別取引条件とはしていない?ことである。
―― 参考情報 ――――――――――
領土議連、領海侵入を批判 「中国はあだ返すのか」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55395140X00C20A2EA3000/
小池都知事が中国へ防護服を送るのは正しい判断か?
http://agora-web.jp/archives/2044207.html
武漢肺炎問題で茂木外相が超有能な交渉役として活躍したと判明 中国側に要求を飲ませる
http://japannews01.blog.jp/archives/50532242.html
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本題に入りたい。
東京都知事が、3月1日実施予定の東京マラソンの中国人参加自粛を求めるとしている。
例年の中国人参加数は1800人との情報がある。1800人の中国人にコロナウイルスをまき散らされてはたまったものではない。
―― 参考情報 ――――――――――
【東京マラソン】 中国人の参加自粛要請へ 知事、新型肺炎で
http://blog.livedoor.jp/news_aru/archives/56401788.html
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この自粛要請は、東京オリンピックを半年後にひかえて、中国に対し、オリンピック参加についても後日同様に自粛要請する予定であるという意味が込められている。
中国政府が自粛要請に対し、どう反応するか、東京都知事はとりあえず観察しているととれる。
今回の知事の決断の延長線上に、おそらくとなるが、4月時点くらいに、中国のオリンピック参加自粛を求めることになるだろう。
では、中国は、東京マラソンそして、東京オリンピックについての、参加自粛を呑むかと言うと、おそらく呑まざるを得ないと予想する。
中国人が参加すれば、他国の選手が不参加とすることが予想されるからである。
そう考えると、国内各地そして東京都から中国に寄贈されることになった、自治体所蔵の大量の防護服、マスクはどういう意味を持つのか?
日本の各地スポーツ大会、東京オリンピック参加したいなら、まず、日本から寄贈した防護服、マスク等を活用し、コロナウイルス問題をスポーツイベント開催日よりも一か月程度前に終焉させて欲しい、でなければ参加しないで欲しい、という言外のメッセージが込められているのではないか。
保守系言論人たちは、国内の衛生装備品の備蓄が減ることに繋がる、防護服やマスクの寄贈を批判しているが、(私もどちらかというと批判的)よくよく考えると、自分たちが使うことになるかもしれない?予備の?防護服やマスクまで削って、中国のために寄贈したのに、スポーツイベント開催日までにコロナウイルスを終焉させられなかったことを根拠に、主催側として、当面の中国選手のスポーツイベント参加拒否することで、航空便の受入れ拒否、上陸拒否措置、三つの措置を同時並行的に実施することが可能となる。
当然のことであるが、①イベント参加拒否、②旅客便・フェリーの受入れ拒否、③上陸拒否は三つ同時に実施されなくてはならない。どれか一つでも容認されることがあれば、中国人入国禁止を徹底させることに繋がらない。
二階幹事長が窓口として対応したのは、寄贈した物品が中国国内で放置されたり、中国国内で横流しされたり、逆流して日本に再輸出されることを想定した場合、大臣が窓口となった場合責任問題となることを避ける意味があるように思う。
そして、二階幹事長は、良い意味でも悪い意味でも悪役が似合う政治家である。
コロナウイルス対策に関して、政権が選んだ措置、判断は、概して手遅れ、WHOや中共に忖度した傾向が強いとの認識が一般的であるが、防護服やマスクの中共への寄贈は、私としては「東京オリンピックを成功させるための事前取引手段」として編み出され、実施されたと信じたい気持ちである。
政府がとった対応は、すべからく支離滅裂に見えて仕方がないが、武漢在住の日本人を手際良く帰還させた政権としての実績はきちんと評価されるべきだろう。
以上
この記事へのコメント
Suica割
弾数(防護服)が前線(流行地)で足りないなら、敵(患者)が勢力(流行地)を広める事になる。
敵勢力(流行地)が小さい程、後方地域(日本)の安全は図れる。
つまり、恩を売ったようで、日本のためになる合理的選択をしたことになるわけです。
防護服の戦時増産がなされる措置はもう下されていると想定します。
ナチス(新型肺炎)が勝ってアメリカ(日本)が困らないように、アメリカ(日本)がイギリス(中国)に旧式の平甲板駆逐艦(防護服)をレンドリース(寄贈)したという図式ですね。
保守派には、呉越同舟という事で理解頂きたい事象でしょうね。
Suica割
厳格な検疫をしていない国経由で来られたらたまったものではない。
>中国人入国禁止を徹底させることに繋がらない。
中国人入国禁止というより、流行地との人の往来の遮断の徹底だろう。
国内にずっといた中国人が危険なわけではない。
危険なのは、流行地帯にいた人間。
それをどう、日本から隔離するかがミソ。
どこまでも衛生的観点で処置をして納得する層を増やすように対策を練るのが必要。
市井の人
>Suica割さん
>
>防護服の寄贈は軍事戦略的観点から言うと合理的。
>弾数(防護服)が前線(流行地)で足りないなら、敵(患者)が勢力(流行地)を広める事になる。
>敵勢力(流行地)が小さい程、後方地域(日本)の安全は図れる。
>つまり、恩を売ったようで、日本のためになる合理的選択をしたことになるわけです。
>防護服の戦時増産がなされる措置はもう下されていると想定します。
>ナチス(新型肺炎)が勝ってアメリカ(日本)が困らないように、アメリカ(日本)がイギリス(中国)に旧式の平甲板駆逐艦(防護服)をレンドリース(寄贈)したという図式ですね。
>保守派には、呉越同舟という事で理解頂きたい事象でしょうね。
軍事上の防疫?という概念で、検証しておく必要があると受け止めました。
Suica割
サポートも同様。
しかし、管理指針は参加する各国の事前承認を得たものという事になりますね。
そういう形ならば、なんとかなるのではと思います。
しかし、日本は自国の管理をしっかりして、新型肺炎対策がしっかりしている事を示さなくてはいけません。
中国不参加でも、足元がダメなら、参加を第三国がさせられなくなる。
市井の人
>Suica割さん
>
>>①イベント参加拒否
>厳格な検疫をしていない国経由で来られたらたまったものではない。
>>中国人入国禁止を徹底させることに繋がらない。
>中国人入国禁止というより、流行地との人の往来の遮断の徹底だろう。
>国内にずっといた中国人が危険なわけではない。
>危険なのは、流行地帯にいた人間。
>それをどう、日本から隔離するかがミソ。
>どこまでも衛生的観点で処置をして納得する層を増やすように対策を練るのが必要。
1月23日頃の、二次感染なし?の前提で書いてしましました。
正しくは、
①発生国の国籍の人イベント参加拒否(ビザ取得等、来日事由消滅)
②発生国との間の交通遮断(来日手段消滅)
③発生国経由の渡航者上陸拒否(出入国制限)
ということですね。
次回、類似記事以降、修正します。
Suica割
①発生国の国籍の人イベント参加拒否(ビザ取得等、来日事由消滅)
②発生国との間の交通遮断(来日手段消滅)
③発生国経由の渡航者上陸拒否(出入国制限)
ということですね。
1に関しては、発生国の国籍でも、科学的に新型肺炎を罹患していないと断言出来る場合は除くべきだと思ってます。
逆に発生国にいた他の国籍の者(邦人含む)は断固として排除すべきと考えます。
例として上げますが、ずっと日本に10年位いた中国人が新型肺炎を持つ科学的合理性がないですから。
Suica割
軍事上の防疫?という概念で、検証しておく必要があると受け止めました。
保守派のみなさんには絶対受け入れられないでしょうが、北朝鮮と韓国にも今回は、援助すべきと思っております。
中国(第一防衛ライン)、北朝鮮(第二防衛ライン)、韓国(第三防衛ライン)、日本の空港や港湾(第四防衛ライン)と考えてます。
自国のために必死になるでしょうし、その点で当てになることは当然の見解としてます。
下手に北朝鮮が崩壊して、ボートピープル(患者つき)が日本に上陸されても困りますしね。
市井の人
>Suica割さん
>
>正しくは、
>①発生国の国籍の人イベント参加拒否(ビザ取得等、来日事由消滅)
>②発生国との間の交通遮断(来日手段消滅)
>③発生国経由の渡航者上陸拒否(出入国制限)
>ということですね。
>1に関しては、発生国の国籍でも、科学的に新型肺炎を罹患していないと断言出来る場合は除くべきだと思ってます。
>逆に発生国にいた他の国籍の者(邦人含む)は断固として排除すべきと考えます。
>例として上げますが、ずっと日本に10年位いた中国人が新型肺炎を持つ科学的合理性がないですから。
>
本件、視点を変え、再定義し直した内容で出稿します。
市井の人
>Suica割さん
>
>>保守派には、呉越同舟という事で理解頂きたい事象でしょうね。
>
>軍事上の防疫?という概念で、検証しておく必要があると受け止めました。
>
>保守派のみなさんには絶対受け入れられないでしょうが、北朝鮮と韓国にも今回は、援助すべきと思っております。
>中国(第一防衛ライン)、北朝鮮(第二防衛ライン)、韓国(第三防衛ライン)、日本の空港や港湾(第四防衛ライン)と考えてます。
>自国のために必死になるでしょうし、その点で当てになることは当然の見解としてます。
>下手に北朝鮮が崩壊して、ボートピープル(患者つき)が日本に上陸されても困りますしね。
なるほど。
この概念が成立するには、感染症対策の二国間協議の枠組みとしてのひな型が出来上がらないと、カケヒキの次元の扱いとなることがないか、気になります。
日本は相手国に対し防護服を提供する気があっても、相手国が何一つ譲歩せず、日本側に防護服を提供せざるを得ない弱みがあると外交上受け止められる?ことを懸念します。外交感覚的には朝鮮流?