政権の本音 お肉券・お魚券etc

ここに来て、景気対策の位置づけで、減税の他に、現金支給、観光振興、高速道路無料化、お肉・お魚券支給など、さまざまの減税・支給メニューが飛び交っている。



まず、お肉・お魚券の意味から分析したい。高級牛肉というと松阪牛。松阪牛は三重県。三重県は民主党の牙城。お魚券は、首都圏に供給される水産物の相当数が三陸沖とすると、小沢の地盤の岩手県対策と読めなくもない。お肉・お魚券支給は、選挙対策上の思惑があって、アドバルーン的にやっている可能性がある。


次に、高速道路無料化。かつて民主党政権時代の目玉政策だった。高速道路脇の巨大な土地に開店したばかりのイオンに集客するための政策だったが、今は観光振興目的に変わった。ただ、当時の民主党経験者が政府に対し、高速道路無料化を選挙の目玉政策として公約に掲げる可能性があり、政府としては、野党が言い出す前に先手を打ったということ。すなわち、立憲民主党などの野党が政策提言する余地を消しているのである。ビジネス社会では、下手に動かれたくない相手に対し相手がやりたそうなことを先んじて自分がやりますと語り、相手の出る幕をなくすことがままある。それと同じ手法。


観光振興は、二階派の派閥維持対策というよりも、観光でしか稼げない過疎地の票を繋ぎとめるための措置の位置づけ。

現金支給は、無党派層、野党支持層の低所得層受けを狙う政策。減税は、比較的高学歴かつ政権支持層向けの政策。


つまり、政権は、全方位的にアドバルーンを上げつつ、反応を見極め、仮にアドバルーンで上げた措置を採用せずとも、配慮しましたよ、配慮してるんですよというメッセージを各方面の有権者に発信しつつ、いつ解散しても大丈夫とするために、内閣支持率回復ないし維持を狙っていると読めるのである。


では、コロナウイルス対策上の措置をどう見るべきか?

表面的には後手に見えるが、全体調和を狙っているとみていいだろう。

政権が直面した重要事案は四つ。

・コロナウイルス対策(中国人旅行者入国禁止⇒各国旅行者入国禁止)
・習近平来日の延期
・オリンピックの延期
・コロナショックに係わる景気対策

これらは、一筋縄ではいかない。

与党が先手先手を目指した場合、野党がどういう動きをするかについて想定したい。

コロナウイルス感染症対策に係わる、移動規制、隔離等の私権制限に係わる規制強化(現状法的には未整備状態)について、時間的余裕ある状況で政権が先手を打ち法制化しようとすると野党はどう出るか。野党は、屁理屈を繰り返すだけで、国会としての意思決定を遅らせることが容易に予想される。
ならば、国会での採決スケジュール的に遅延しにくい状況となることを待ち、そのタイミングに併せた法案を予め準備し、審議拒否されても強行採決が社会的に是認されるタイミングを狙うことになる。


直近での政府としての二大決断、すなわち、①指定感染症に係わる政令、②外国人旅行者の入国規制強化など、政治タイミング的に、野党が審議拒否しにくく、野党の審議拒否をマスコミとして正当化報道しにくいタイミングを狙った可能性がある。


「関西人」さんのコメントは、安倍政権の微妙な政権運営上の勘所を理解されているように思う。

||||| ここから引用開始 |||||||||||||||||||||||||||||||||||

関西人

防疫的には緊急事態宣言を行って徹底したい。
経済的には可能な限り早く自粛ムード終息宣言を望む声が大きい。

しかし現状タイミングの見極めが難しく、前者を宣言すると国民をますます経済的困窮に追い込んだということになるし、後者を宣言後に感染拡大した場合の世論の非難は言うまでもない。
その為、敢えて実験的に感染拡大条件になりやすいイベント開催を自粛要請のみで完全に禁止はしない。

感染爆発が無ければ自粛ムードは徐々に終息に向かう。
感染爆発した場合、原因と思しきイベントがはっきり分かることで、世論の非難は政権よりも自粛を破った集団に向かう計算の下、大義名分を得て緊急事態宣言発令。
ここに至って首相が五輪延期に言及、都知事が首都封鎖に言及したことは伏線に見えなくもない。

以上は素人の憶測ですが、感染拡大を完全に抑え込もうとするより、拡大を緩やかにすることが目標なら、自粛破りが少々出るのは計算の内かもしれません。
いずれにせよ何ら経済的支援策も無いのに、法的強制力の無い自粛要請だけでは限度があるのは確かですね。
2020年03月23日 23:42

||||| ここまで引用 |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


ただ、野党が採決に応じざるを得ない状況まで辛抱強く待ち、それまで真綿で掴み、、、痕跡を残さずそれとなく、、、みたいな政治手法で、いつまでも非常事態時に大丈夫なのか。

メリハリがない、ふわっとした政治手法、掴みどころがない政権運営で、果たして危機を克服できるのか。


廻りをスパイに囲まれた政権中枢にあって、近隣諸国に「次の一手」を読まれないことは、国益的に重要なことだ。が、ここのところ、なんとなく掴みどころがない政権運営に対し、そろそろ苛立ってきているところである。


以上

この記事へのコメント

  • Suica割

    フワッとやることとザックリやることの勘所が甘かった。
    マスクをはじめとする衛生資材の転売禁止はザックリと早めにやるべきだった。
    物資関係のパニックを押さえる対策は大胆にやって、それ以外はやんわりとが正解だったと思う。
    2020年03月27日 16:05
  • 市井の人



    >Suica割さん
    >
    >フワッとやることとザックリやることの勘所が甘かった。
    >マスクをはじめとする衛生資材の転売禁止はザックリと早めにやるべきだった。
    >物資関係のパニックを押さえる対策は大胆にやって、それ以外はやんわりとが正解だったと思う。


    当該大臣が官僚癖が抜けず、首相の顔色ばかりうかがい、実質的に何も指示しなかったのが、マスク対策、広報活動だったと考えます。二階堂ドットコムにも似たようなことが書いてあります。親中派の政治家なので、自らドロをかぶらず、首相が判断しない限り、手を抜いた可能性はあるでしょう。
    2020年03月28日 04:44
  • Suica割

    森永卓郎の意見に賛同したが、衛生資材の生産については、即時償還を認めるべきと考える。
    現状は減価償却しか設備の費用を回収出来ない。よって、企業はマスク生産等でビジネスチャンスがあると思っても、損失が恐くて参入や設備の増強に二の足を踏む。
    とすれば、費用を回収しやすくして、民間の参入や増産意欲を高める施策が有効となる。
    総理をはじめとした政治家には思いきった決断をして頂きたい。
    2020年03月28日 10:41
  • 市井の人



    >Suica割さん
    >
    >森永卓郎の意見に賛同したが、衛生資材の生産については、即時償還を認めるべきと考える。
    >現状は減価償却しか設備の費用を回収出来ない。よって、企業はマスク生産等でビジネスチャンスがあると思っても、損失が恐くて参入や設備の増強に二の足を踏む。
    >とすれば、費用を回収しやすくして、民間の参入や増産意欲を高める施策が有効となる。
    >総理をはじめとした政治家には思いきった決断をして頂きたい。


    省庁横断型の政府方針案が作成できる大臣がいないのではないかとみております。Suica割さんの案を参考に別の案を検討してみます。
    2020年03月28日 11:27

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