在日米軍に好き勝手に訓練させて良いのか

以下の記事を読むと、外交的には日米政府は航空法を遵守することで合意しているが、在日米軍の現場部隊が、外交上の取り決めよりも、慣例としての地位協定が優先すると解釈しているととれる。


米軍機低空飛行「やめさせる」 防衛相、倶知安の事案受け
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/430203


河野大臣発言は、在日米軍に対し、慣例ではなく「きちんと日本の法令を尊重して訓練が行われること」を求めている。
ただ、航空法遵守とする河野大臣発言は、アメリカ政府に改めて確認するまでもなく、便法としての言い回しであると見ることもできる。つまり、アメリカ政府を代表する正規軍なら、アメリカ国内はもちろん基地ある国の国内法を遵守するのは言わずもがなということ。


河野太郎は、こういう事案の処理が巧みな政治家のようだ。

今までの防衛大臣が見て見ぬふりをしていたのと比較して対照的である。メガネフレームを何本も揃え、網タイツをはき防衛省職員に常時六法全書を携行させていた大臣は、一体何を見ていたのか、ということになる。

河野大臣は、任期途中で辞任したあの大臣に対し、ツイッター活用方法など、防衛大臣としてやるべきことを手本として示しているように見える。


それでも、低空飛行訓練の正当性を在日米軍が公式に主張するなら、われわれは、在日米軍に対し、有事のスクランブル対応等を確認しなくてはならなくなる。

(自衛隊と同様)基地広報が存在している?(ツイッターアカウントがある)はずであり、今後は、ソ連の軍用機の領空侵犯に対し、在日米軍が思いやり予算対応に関連し、具体的に何をどうしていたのか、問い合わせることなども視野に入れるべきだ。

そういう意味で、在日米軍のツイッターアカウントをフォローしていく必要があるだろう。さらに、日米合同委員会なる、不可解な会議の継続も確認されている。


トランプ政権が、長期的に自国の軍隊を撤収させる方針であることなどから、有事に出撃するのかしないのか、立ち位置がはっきりしない軍隊の現場部隊に好き勝手に訓練させてはならない、と考えるのである。

以上

この記事へのコメント

  • Suica割

    ただ、航空法遵守とする河野大臣発言は、アメリカ政府に改めて確認するまでもなく、便法としての言い回しであると見ることもできる。つまり、アメリカ政府を代表する正規軍なら、アメリカ国内はもちろん基地ある国の国内法を遵守するのは言わずもがなということ。
    >便法としてなら、アメリカ政府を代表する正規軍なら、アメリカ政府が日本政府と取り決めた条件を下部組織である在日米軍が無視することは、組織統制上、よろしくない事である。
    アメリカ政府は、在日米軍への監督指導をしっかりとやってもらいたい。
    そういう含みを持たせた意見を言える河野太郎はそれなりに優れた見識の持ち主であると思います。
    2020年06月13日 12:49
  • 市井の人



    >Suica割さん
    >
    >ただ、航空法遵守とする河野大臣発言は、アメリカ政府に改めて確認するまでもなく、便法としての言い回しであると見ることもできる。つまり、アメリカ政府を代表する正規軍なら、アメリカ国内はもちろん基地ある国の国内法を遵守するのは言わずもがなということ。
    >>便法としてなら、アメリカ政府を代表する正規軍なら、アメリカ政府が日本政府と取り決めた条件を下部組織である在日米軍が無視することは、組織統制上、よろしくない事である。
    >アメリカ政府は、在日米軍への監督指導をしっかりとやってもらいたい。
    >そういう含みを持たせた意見を言える河野太郎はそれなりに優れた見識の持ち主であると思います。

    河野大臣は勇気を以て発言したと評価したいと思います。
    2020年06月14日 08:50

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