国際情勢、歴史的経緯、陰謀論的視点などを加味すると、第一次安倍政権は、国内(マスコミ、左翼)だけでなく、(海外のマスコミによる政権叩きもあり)国際社会をも敵に廻してしまったような印象があった。
では、現時点において、再び、安倍政権が第一次安倍政権のように、馬鹿正直にホンネを国際社会に向けて唐突に発信したら何が起きるか。
サンプルとして、「安倍政権が、戦後レジーム完全打破(戦前回帰?)とセットで、核武装実現、最終的に、対米従属をやめ、中共に代わる軍事大国を目指すことを、唐突に、国際社会に向けて宣言」したら、政治情勢的に一体何が起きるのか?という命題(検討課題)を設定することとした。
政権がかく高らかに宣言することで、国内の真正保守層は熱狂、歓迎するだろう。(何を以て、「真正保守」とするのか、定義的にははっきりしないものの、私自身は「真正保守」ではないと思っている)
しかし、本当に国際情勢的に何事も起こらず、大丈夫と言えるのか?
この命題に関して、現時点にて、国際情勢、歴史的経緯、陰謀論的視点などから、一体何が起きるのか、視点を変え情勢分析(予測的分析)を試みる。
幸い、本命題に関して、過去原稿(検討結果)を参照することが可能である。
なお、①~⑥は視点が異なる原稿として、お読みいただきたい。
―― 参考情報 ――――――――――
①憲法審査会 審議強行した場合の政治・外交リスク
https://sokokuhanihon.seesaa.net/article/475607392.html
②正攻法の限界を知らなくていいのか
https://sokokuhanihon.seesaa.net/article/475440539.html
③国連組織存続する限り日本は「対中共忍従外交」を余儀なくされる?
https://sokokuhanihon.seesaa.net/article/475856006.html
④東京裁判・GHQ憲法に係わる「呪いと悪意」
https://sokokuhanihon.seesaa.net/article/475915163.html
⑤キッシンジャーの日米安保観が意味するもの
https://sokokuhanihon.seesaa.net/article/475934712.html
⑥外部環境の激変 安倍首相は開き直りつつある?
https://sokokuhanihon.seesaa.net/article/475979148.html
―――――――――――――――――
①から、国内的に、マスコミ全社が反日に転化?、野党が結束し政権運営が困難となる。無期限審議拒否の事態となることが想定される。中韓が国連を含め、反日外交を全方位で展開するのは必至の情勢となる。海外マスコミも国内マスコミに同調、、、最終的に反日各国からの日本非難決議?などが続出する可能性もある。国際情勢的に、最も警戒すべきなのは、諜報組織とリンクした、海外マスコミ発の謀略報道である。(イラク戦争のきっかけとなった謀略報道。戦前、米中で相次いだ日本叩き報道など)
②から、日本が正攻法で対応しようとするのを、国際社会が歴史的に妨害してきた経緯がある?(日清戦争後の三国干渉など)軍事力の裏付けない国が、正攻法で何でもかんでも実現できるほど、国際社会は甘くない。安倍談話は、中曽根元首相や読売社主が侵略について謝罪の字句を語らせようとさせようと直前まで試みた中で、誰も予想もしない(正攻法とは言えない?)レトリック的手法にて謝罪の永続的義務を振り払った。さらに、日米の和解の儀式を敢行。アメリカ議会発言、広島・ハワイでオバマは歴史的和解を演出した。なお、一連の和解の儀式のシナリオを安倍首相に提示、議会演説の機会確保すべく取り計らったのは、当時来日したイスラエルの首相ではないかと私はみている。つまり、国際社会的な視点でみると、安倍首相は、イスラエルの首相の支援を受けるなど、うまく立ち回っているとみることができるのだ。
ただ、国内的には、戦後レジーム維持派が弱体化していない以上、戦後レジーム脱却は一筋縄ではいかないと見るべきだろう。
③から、日本政府が迂闊な動きをすれば、連合国(国連)の数十カ国が、敵国条項に該当する安全保障上の危険な行動とみなし、憲法前文にある「平和を愛する諸国民」の軍隊(実態は、国連加盟の各国=戦時中は日本に対し中立国)が、国連の敵国条項に従い、日本を武力攻撃する手筈になっている?と読める。
④から、皇族は、呪いを意味する日付設定から、特に、政治的に無関係のポジションを取ることを余儀なくされたと解している。たとえば、政権が戦後レジーム完全廃止を宣言、直後にとある皇族が明治憲法に戻った?と錯覚、ついうっかり政治発言し、そのことを口実とする政治的謀略ないし国際紛争等に、日本が巻き込まれ敗戦に至った場合、皇室解体シナリオが浮上する。
呪いを意味する日付け設定から、平成の時代までは憲法9条改正できず、改憲議席確保後に、陛下から表明があった生前譲位は、これら呪いを回避すべく、憲法改正実現の露祓い目的だった可能性もある。いずれにせよ、皇族が戦前回帰に言及することは、呪いを意味する日付設定などから国際政治情勢的にタブー?かもしれないのである。
⑤から、ロックフェラーの雇われた人?キッシンジャーは、日本政府が変な動きをすれば、イラク戦争並かそれ以上の謀略を編み出し駆使し、対日制裁あるいは特定の政治家を政治的に抹殺指令等する手筈になっていると推定する。(ロッキード事件での田中角栄首相の訴追、中川昭一大臣の酩酊事件等が該当)そのキッシンジャーの政治技術、歴史家としての眼力にかなう、日本の言論人はいるのか。残念ながらいないのではないか。キッシンジャーのスキル、能力の高さ、視野の広さにお気づきであろうか。提言せず、陳情せず、パブリックコメントに参加せず、官界に影響力ない言論人たちだらけでは、束になってもキッシンジャーたった一人の(悪意ある)スキルの前に総崩れとなるのは自明である。安倍首相一人だけで突撃することはもちろんリスキー極まりない。とにもかくにも、不満・批判・感想文型の言論活動中心では、キッシンジャーが考えるレベルの謀略の手口・シナリオが、予想できるはずはない。現在の言論界の実力では、彼らの機嫌を損ねれば、あのイラク、戦前の日本のように、謀略に嵌められる可能性大ということ。イラクの場合は、保持していない「大量破壊兵器を保持」しているとの謀略工作があった。迂闊なことをやれば似たような謀略工作を仕掛けられることは忘れてはなるまい。
⑥から、政権は外部環境の激変を考慮しつつ、新たな措置を模索しようとしていると解することができる。
以上が、本命題に係わる情勢分析結果である。
①から⑥を総合すると、「安倍政権が、戦後レジーム完全打破(戦前回帰?)とセットで、核武装実現、最終的に、対米従属をやめ、中共に代わる軍事大国を目指すことを、唐突に、国際社会に向けて宣言」した場合、現実問題として、「國體が消滅するどころか、国家が滅亡するくらいのリスク」を負う可能性が高い。
さらに、致命的なことは、政権を支えるべき立場の保守言論界が、(高齢化したとは言え)悪玉の番頭キッシンジャーと比較するとスキル的に見劣りすることである。
わかる人にはおわかりいただけるはずである。
闇雲な正攻法で、情勢判断的に何も起きない、大丈夫とはとても言えない、のではないか。
私の情勢分析は、悲観的であろうか?
以上
この記事へのコメント
Suica割
さらに、致命的なことは、政権を支えるべき立場の保守言論界が、(高齢化したとは言え)悪玉の番頭キッシンジャーと比較するとスキル的に見劣りすることである。
>同意です。
リスクが高い上に上手くいかせる作戦立案出来ないならば、滅亡しかない。
出来ることからじわじわやるしかない。
Suica割
最低、軍部が戦前の如く、内閣や国会を軽視して、独自行動をしないように縛り付ける事が必要。
>安倍談話は、中曽根元首相や読売社主が侵略について謝罪の字句を語らせようとさせようと直前まで試みた中で、誰も予想もしない(正攻法とは言えない?)レトリック的手法にて謝罪の永続的義務を振り払った。
>戦前の過ちは、憲法の規定と運用の間違いが、軍に独自の権力を持たせ、これらの悲劇をもたらしたこと。
そうした形の軍は日本からは、憲法上消えたことや、これからの日本では復活させることはないことを言いつつ、そういう組織が無いことが、日本の反省であることを言うのもありだったろう。
市井の人
>Suica割さん
>
>①から⑥を総合すると、「安倍政権が、戦後レジーム完全打破(戦前回帰?)とセットで、核武装実現、最終的に、対米従属をやめ、中共に代わる軍事大国を目指すことを、唐突に、国際社会に向けて宣言」した場合、現実問題として、「國體が消滅するどころか、国家が滅亡するくらいのリスク」を負う可能性が高い。
>さらに、致命的なことは、政権を支えるべき立場の保守言論界が、(高齢化したとは言え)悪玉の番頭キッシンジャーと比較するとスキル的に見劣りすることである。
>>同意です。
>リスクが高い上に上手くいかせる作戦立案出来ないならば、滅亡しかない。
>出来ることからじわじわやるしかない。
そうですね。
少しずつですが、できるところからやる、それしかないですね。
市井の人
>Suica割さん
>
>大日本帝国憲法に戻るのは正統としても、どう、日本国憲法を憲法としては、破棄して、如何に各国が日本を攻める理由が無いように制度の設計をするかが大切。
>最低、軍部が戦前の如く、内閣や国会を軽視して、独自行動をしないように縛り付ける事が必要。
>>安倍談話は、中曽根元首相や読売社主が侵略について謝罪の字句を語らせようとさせようと直前まで試みた中で、誰も予想もしない(正攻法とは言えない?)レトリック的手法にて謝罪の永続的義務を振り払った。
>>戦前の過ちは、憲法の規定と運用の間違いが、軍に独自の権力を持たせ、これらの悲劇をもたらしたこと。
>そうした形の軍は日本からは、憲法上消えたことや、これからの日本では復活させることはないことを言いつつ、そういう組織が無いことが、日本の反省であることを言うのもありだったろう。
>
お蔭様で、このテーマ、どうまとめ、どういう趣旨の結論とすべきか、シナリオがやって見えてきました。