二元外交 表舞台と裏舞台が入れ替わる時

安倍外交を牽引した「経産官邸官僚」が退任することとなった。産経は、外務省は中国の「一帯一路」構想に慎重だったのに対し、「経産官邸官僚」は協力的だったと分析している。


―― 参考情報 ――――――――――

対中協力主導の「経産官邸官僚」退任 官邸外交に変化か
https://special.sankei.com/a/politics/article/20200918/0001.html

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これは何を意味するのか?
政権中枢は親中、外務省は嫌中、対立する構図である。もともと外務省は親中だったはずではないのか?

すなわち、政権は時間をかけて外務省の親中派を弱体化させ、外務省の親中派が考えそうなことを「経産官邸官僚」にやらせた可能性がある。


国全体で考えれば、国家の中枢が親中のポーズを取りつつ、本来の所管部署は、徐々に親中ではなくなる、、、

国全体でみると、安倍政権は、相次ぐ親中ポーズで中共を油断させ、外務省親中派の一掃を意図した?

戦前のように中共から主敵とされないために、政権中枢側が親中のポーズをとり続けたのではないか。中共外交の窓口は本来業務的に外務省であるが、親中派が多い外務省を首相が嫌い、「経産官邸官僚」が本来外務省が担うべきシナリ策定を担当、官邸主導外交にスイッチ、、、


この場合のシナリオライターというのは、白を黒であるとしたり、灰色のものを白にしたり黒にすることなどを、自在に操作できる能力を有する。

彼らは、国家ビジョン、長期計画、方針書、企画書、稟議書、政界・官界で流通する重要文書の作成に突出した能力を有している。
ひょっとすると、トランプから親中派と名指しされた「経産官邸官僚」は、信条的かつ心情的に親中派ではない、、、のかもしれない。
やりたくない仕事をさらりとこなすのは、有能さの証明となる。


少し脱線するが、陳情書を書いたことがなく、パブリックコメントに参加したことがない、真正保守を標榜される方に申し上げたい。政権批判する前に、彼らのビジネススキルの凄さを知り、スキルアップに繋がる努力をすべきだ。特に、批判文しか書けない方、コピペ活動次元の方、、、
スキル的に未熟な状態で真正保守であろうとしても、何も変わらない。未熟なままでは、政界・官界から相手にされない。真正保守だとするなら、批判文ではなく、自身の正統かつ正当なる主張を提言、要望の形で文書にて示し提出することだ。
拙ブログ管理人は、基本的に在野のノンポリ(政治的に中立)のご意見番のスタンス。



台湾と中国という視点で分析を進めたい。

台湾の外交窓口は実弟の岸信夫、中共外交の窓口は実質的に首相と二階幹事長。
安倍政権時代の台湾外交は裏舞台であることは言うまでもない。

一つの中国という概念に対し、表舞台と裏舞台が用意され、菅政権になると、台湾外交の裏舞台の実質責任者が、防衛大臣となった。
安倍首相退陣とともに、台湾外交という裏舞台を仕切っていた政治家が表舞台に出てきたため、中共が慌てふためくのは無理もない。

―― 参考情報 ――――――――――

「岸信夫防衛相」に中国が慌てふためく理由
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62154

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では、二階幹事長のこの発言をどう読むか。

―― 参考情報 ――――――――――

自民・二階幹事長「日中関係は誰が考えても春。習主席の訪日実現に期待。日中で世界平和を成し遂げる」
https://hosyusokuhou.jp/archives/48887120.html

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二階は、引続き表舞台で似たような役割を演じている。

保守政界では幹事長が仕切ると言われる。が、退陣後、安倍晋三は、無任所であるものの保守政界にて絶大な影響力を保持する状況にある。党の要職、閣僚人事、安倍晋三に近いと言われる人材が要所要所に配置されている。

つまり、菅政権において、政治家安倍晋三は、裏舞台を指揮する総監督として君臨している可能性が高い。


第二次安倍政権発足時から、安倍晋三は、対中外交において、二元的にデザイン、運営、維持してきた関係で、首相退陣後は、表舞台と裏舞台が入れ替わるのは必然。


二階幹事長は、中共受けする発言を余儀なくされているか、(ポーズ含めて)そういう趣旨での演技をする役割となっている(面がある)とみるべきだ。

二元外交の目的は何か?

①外務省の親中派を時間をかけて弱体化
②中共首脳を惑わし、当面中共からみて主敵とされないこと
③中長期的に中共の武力行使に対する時間稼ぎ
とみていいのではなかろうか。

以上

この記事へのコメント

  • Suica割

    戦国時代に例えると、強大な勢力に挟まれた弱小な国人の立場だろう。
    両方に睨まれたくない。
    決定的な手切れは決定的な局面までは先延ばししたい。
    なるべくどうなってもいいように動きが取れるようにしておきたい。
    それでいくと、意外に安倍総理の外交は悪くないラインでやっているように思う。
    敵に回すにしろ、条件を整え、孤立しないよう動かないといけない。
    香港で風向きが微妙に変わってきたのかもしれない。
    2020年09月21日 13:38
  • 市井の人



    >Suica割さん
    >
    >戦国時代に例えると、強大な勢力に挟まれた弱小な国人の立場だろう。
    >両方に睨まれたくない。
    >決定的な手切れは決定的な局面までは先延ばししたい。
    >なるべくどうなってもいいように動きが取れるようにしておきたい。
    >それでいくと、意外に安倍総理の外交は悪くないラインでやっているように思う。
    >敵に回すにしろ、条件を整え、孤立しないよう動かないといけない。
    >香港で風向きが微妙に変わってきたのかもしれない。


    保守派からは親中政権と疑われるほどに、核兵器を有さない小国が親中を演じていた可能性があります。
    退任後の靖国参拝は、中共が首相の靖国参拝を嫌っていたがために、重要な政治的意味を持つと考えます。
    2020年09月23日 11:51

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