分析者に求められる態度

アラモでのトランプ大統領演説に関して、一喜一憂されている方(特に分析する立場の方)がおられることを察知、出稿決断した。



直近でのトランプ政権に関する分析に関し、アメリカでの滞在経験ある方、語学力ある方、法律知識を有する方が牽引、先頭集団にいることがわかっている。
滞在経験による土地勘、語学力は特に重要。

しかし、彼の地でのキリスト教発想での感覚(宗派の違い)、保守政治思想の系譜、アメリカの政治史の次元で分析される方はほとんどいないような気がする。



知ったかぶり?のアメリカ通が多い?のかもしれないということ。

政治分析には三段階ある。

・政府発表文書、マスコミ報道など、文書レベルの情報を読み取るもの
・特定の政治家が使う、言葉の意味を読み取るもの(文章全体、文脈、キーワード)
・特定の人物の、心の内面を読み取るもの

私は、この数か月、トランプ大統領を観察し、トランプが政治家してだけでなく人としても立派かつ尊敬に値する方であると思うようになった。

ただ、この状況でトランプという人物は、分析者にとっては極めて厄介、扱いにくい。敵が多いだけにカムフラージュするスキルは超一流。味方からみても何を考えているのか、読み取りにくい人物という評価となる。


トランプ大統領と比較すると、リン・ウッドやシドニー・パウエルは、言葉と行動が一致しやすい、実にわかりやすい人(正直者)である。

従って、リン・ウッド、シドニー・パウエルを分析するのと同じ次元でトランプを分析することは無理がある。


何を言いたいか。こういうことなのではないか。

トランプ政権に係わる政府発表文書、マスコミ報道についての分析は、外務省など公的組織が行う、公開情報ベースでの分析作業中心。

しかし、特定の日、特定の場所での、トランプという政治家が使う言葉についての分析はそうはいかない。

直前直後の政治情勢、そう語る場所の土地柄、その土地の人たちとの人間関係、キリスト教的発想、保守政治思想、アメリカ政治史、言語表現技術などの視点からの分析スキルが必要となる。
もちろんオールマイテイな人間などいるはずはない。

ではトランプという人物の心の内面を読み取るにはどうしたらよいか。使う言葉、言い回し、顔の表情、視線、目の動き、姿勢、手足の動きなど、臨床心理学的なスキルを要する。
ブルという裁判ドラマで活用される臨床心理スキルのことである。
もちろん、私は、臨床心理学の専門家ではない。それでもトランプの挙動を観察する気持ちは捨てていない。

事態が一時的に膠着状態にある中、トランプが特定の日に、特定の場所で、特定の人々の前で語る前提条件をすっ飛ばし、使う言葉、言い回しだけで分析、分析者としての立場を忘れ悲観的気分になられる方がおられる。

楽観主義者、悲観主義者が、そもそも両極端の発想である限り、分析者失格であることは言うまでもない。私はそうならないように気をつけている。


どういうことか。


分析には、分析のための前提条件が存在する。その前提条件をうっかり忘れ、分析することは、分析ミスの原因となるのである。

当たり前のことであるが、大統領が聞き手が期待する演説を常にするとは限らない。
もし分析者が、大統領がその日、その場所で語るべき演説を事前にイメージし臨んでいたとしたら、、、その人はその時点で分析者ではなくなっている。

分析とは、予断をもって行う態度のことではない。
予断をもって対象を扱うのは、あの偏向報道で有名な新聞記者と分析態度的には変わりはない。
予断をもつことは、分析作業前に発生する重大ミスなのである。


では、ミスを防ぐために、どうしたらよいのか。

自分が行う分析作業が、①文書ベースの情報分析なのか、②言語表現的視点での分析なのか、③心理分析なのか、予め決めておく必要がある。

その前提において、直前で行われたトランプ支持者が多い場所でのトランプの演説がどういう政治的意味を持つのか、雑音を排し、先入観を捨て去り、澄み切った精神状態を保ちつつ分析する態度が「分析者としての絶対条件」となるのである。

より多くの人に、分析結果を伝えるようとするのではあれば、分析者たるもの、どのような状況にあろうと、自らの分析態度を振り返る謙虚さと(自分に対する)厳しさが求められるのである。



以上


この記事へのコメント

  • 西

    トランプ大統領は、大規模な選挙不正があった事は主張していますが、選挙結果を無効にしろと主張しているわけではないですね。

    どういう事かというと、トランプ大統領も選挙が無効になるとは考えていないという事です。政界も司法界も「DS」に牛耳られているのだとしたら、不正の調査も選挙の無効もなされる事はないだろうと思いますね。

    恐らく、バイデンの当選が確定、大統領の座に就くだろうと思いますね。トランプ大統領も、そのことに関しては、しぶしぶですが、認めているみたいです。

    しかしながら、その中でも「やらなければならない事」はあります。それは、「選挙不正があった事」を「支持層」に伝えることです。

    どういう事かというと、本来の米国の理想は「民主主義国家」であるという事です。それに反する事が大々的に行われた、これは決してあってはならない事であり、民主主義最大の危機、米国最大の危機であるという事です。

    以前から米国は「国家」ではないと述べていますが、まさにその様相を現したという事ですね。トランプ大統領が戦っていたのも、この「DS」で、闇の政府という存在が浮き彫りになったという事ですね。

    トランプ大統領は、バイデンの当選に関しては、無効にするのは無理だろうと考えていると思われますが、それでも「選挙不正」の存在を明らかにする必要があり、残りの任期で、闇の政府(DS)の存在とその手法、そして危険性を有権者や安倍首相に伝えようとしているのではないか、と思いますね。
    2021年01月22日 00:13
  • 市井の人



    >西さん
    >
    >トランプ大統領は、大規模な選挙不正があった事は主張していますが、選挙結果を無効にしろと主張しているわけではないですね。
    >
    >どういう事かというと、トランプ大統領も選挙が無効になるとは考えていないという事です。政界も司法界も「DS」に牛耳られているのだとしたら、不正の調査も選挙の無効もなされる事はないだろうと思いますね。
    >
    >恐らく、バイデンの当選が確定、大統領の座に就くだろうと思いますね。トランプ大統領も、そのことに関しては、しぶしぶですが、認めているみたいです。
    >
    >しかしながら、その中でも「やらなければならない事」はあります。それは、「選挙不正があった事」を「支持層」に伝えることです。
    >
    >どういう事かというと、本来の米国の理想は「民主主義国家」であるという事です。それに反する事が大々的に行われた、これは決してあってはならない事であり、民主主義最大の危機、米国最大の危機であるという事です。
    >
    >以前から米国は「国家」ではないと述べていますが、まさにその様相を現したという事ですね。トランプ大統領が戦っていたのも、この「DS」で、闇の政府という存在が浮き彫りになったという事ですね。
    >
    >トランプ大統領は、バイデンの当選に関しては、無効にするのは無理だろうと考えていると思われますが、それでも「選挙不正」の存在を明らかにする必要があり、残りの任期で、闇の政府(DS)の存在とその手法、そして危険性を有権者や安倍首相に伝えようとしているのではないか、と思いますね。

    各国の大衆に伝える目的での、機密情報公開であったことは確かでしょう。
    トランプ大統領が退陣した今、諦め切れない人たちは、何か新しいスクープがないか探し回っている状況にあります。
    いくつかの演説で語られた言葉などから、トランプの真意を読み解く必要が出てきました。
    2021年01月22日 09:00

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