自民党内で「潰し合い」が起きた?

本稿は、対立する二つの議連発足と絡め、対中非難決議、LGBT法案などの取扱いが自民党内で議論された結果、最終的に、自民党内のリベラル親中派が推進していたとみられるLGBT法案、夫婦別姓、女性・女系天皇シナリオが潰され、同時期党内議論された「対中非難決議」が巻き添えをくらい、リベラル親中派により潰された可能性を予見、分析した結果を以下に纏めた。



■二階幹事長の衰えない動員力

15日に二つの議連の会合が開催された。
二階幹事長主宰の新議連が半導体議連の二倍だったとする情報に私は驚いた。親中派の政治力の実態を垣間見た気がする。
安倍前首相は二つの議連に参加したとされる。前首相の本命は半導体議連の方のはずだが。一体何を考えておられるのか、お聞きしたい。

―― 参考情報 ――――――――――

同日同時間帯に開催された3Aの議連と二階の議連は、自民党国会議員にとっては踏み絵みとなった。自民党内は駆け引きが続いており、このまま解散まで、自民党劇場が続くことになるだろう。
https://blog.kuruten.jp/itagakieiken/460267

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こういう不可解な現象が起きている前提で、対中非難決議が潰された意味を考えたい。


■「対中非難決議」を潰した黒幕は林幹雄議員?

ネット情報によると、林議員が対中非難決議を潰した黒幕になっている。

二階幹事長主宰の議連の参加者が、半導体議連参加者の倍以上だったことを受けて、林議員は対中非難決議潰しができると考えた可能性はありそうだ。

私個人は、G7での対中制裁の取り組みが政権が期待したレベルでなかったことが、林議員の介入を招く原因となったとみている。

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「対中非難決議」潰した林幹雄と二階俊博・有本香の暴露に【自民党幹事長室】(林と二階)が抗議文書
https://ameblo.jp/deliciousicecoffee/entry-12681673813.html

「対中クラブ」の別の意味
https://sokokuhanihon.seesaa.net/article/482037926.html

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なぜそう考えるのか。

G7にて対中制裁強化に繋がる動きがなく、巨額インスラ投資で対抗する手段が新たに示されたこと、中共による「反外国制裁法」の存在、尖閣での中国海警の動きなどから、今国会での対中批判決議の菅首相の決断を最終的に思い留まらせた可能性はないのか。

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G7、対中非難から対抗へ 巨額インフラ投資計画
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021061200504&g=int

中国の「反外国制裁法」と問われる日本の覚悟
https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20210612-00242599/

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首相の意思として「何日の国会で決議したい」と自民党に伝達すれば、幹事長も林議員も妨害しなかったのではないか。
つまり、首相の意思があやふやだったので、林議員の介入を招いたということ。


視点を変えたい。


安倍前首相の動き、すなわち、前述の二つの議連の発足、LGBT法案などの政治テーマと関連づけ、なぜ「対中非難決議」が潰されるに至ったのか、以下に分析を試みる。

■LGBT法案推進者だった稲田朋美議員の珍説

LGBT法案は経緯的に「党の特命委員会で5年以上も議論を重ね、野党も大幅に譲歩した案でさえ、反対意見が噴出、 自民の案を自らつぶす形になった」とされる。法案推進者の稲田議員は『「保守」とは多様性を認めること』という珍説を披露している。

―― 参考情報 ――――――――――

【保守】自民・稲田朋美氏「保守とは多様性を認めること。他者の生き方認める謙虚さが国を強くする」 LGBT法に関わり
http://fxya.blog129.fc2.com/blog-entry-69059.html

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稲田議員には、福田恒存や中川八洋の保守思想の本などを読んでいないか理解が浅いようだ。法律には詳しいが政治思想オンチの可能性がある。

前首相がLGBT法案を潰したとの情報を踏まえると、潰された方(党内のリベラル親中派)としては、メンツを潰されたがゆえに、代わりに何かを潰したいという動機が生まれる。

―― 参考情報 ――――――――――

【LGBT法案】安倍前首相が絶対に通すなと攻勢
http://blog.livedoor.jp/abechan_matome/archives/58135627.html

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リベラル親中派が潰された案件は他にもある。

稲田議員が推進者だった夫婦別姓については、下村政調会長が巻き返しを図り、衆議院選挙後に論点整理し直すこととなった。

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自民が氏制度の論点整理 下村氏「衆院選後に議論」
https://www.sankei.com/article/20210616-56VLU5JWRBO6NBSCENQUCCDKBM/

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検討に際し、『夫婦の氏に関する制度の考え方について、「わが国の戸籍制度を大切にし、これを維持する」「家族を思う国民の気持ちを大切にし、子供に不利益が生じないよう十分配慮する」の2点を前提とすると明記する』との趣旨を下村政調会長は示したそうだ。別姓推進派からすれば大きく後退したシナリオと読める。


さらに、有識者会議での、女性・女系天皇見送り議論もあった。

―― 参考情報 ――――――――――

【朗報!】女性・女系天皇見送り/有識者会議、皇位継承資格を『男系男子に限定する皇室典範の規定を尊重』/現在の皇位継承順位を維持する方針を確認/今後旧宮家の男系男子子孫の皇籍取得も議論
http://totalnewsjp.com/2021/06/17/jyokei/

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すなわち、自民党内のリベラル親中派からみると、LGBT法案、夫婦別姓、女性・女系天皇シナリオすべて潰され、腹いせに「対中非難決議」を潰したと考えられるのである。


自民党内で、保守派とシベラル親中派が、長丁場の国会運営で疲弊しつつも、自民党内では結構な潰し合いをやった可能性を指摘するのである。


ただ、潰された「対中非難決議」は、諸情勢分析すると、①「道義国家であれば非難決議すべきである」が、②「G7が中共と真正面から戦う枠組みでは当面なさそうであることから、G7の政治的後ろ盾がない状態でアジアで日本一カ国が突出して対中急先鋒となることに菅首相が躊躇した」と考えるべきかもしれない。

以上

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