都議会議員選挙結果の分析は百花繚乱状態。
―― 参考情報 ――――――――――
かつて自民党に後ろ足で砂をかけた小池、今度は都民ファを裏切る
http://yukokulog.blog129.fc2.com/blog-entry-4239.html
緑の狸 バタッと倒れても本望と粋がる
http://ponko69.blog118.fc2.com/blog-entry-6230.html
小池都知事の支持率上昇?
http://endokentaro.shinhoshu.com/japan/post8123/
都議選、小池百合子に騙されて都民ファが予想外の大健闘!自公は過半数に届かず!愚民が多い東京都
http://deliciousicecoffee.jp/blog-entry-8319.html
アクトレス小池
https://kotobukibune.at.webry.info/202107/article_4.html
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なぜ分析結果がかくもバラけるのか。
理由は簡単。分析の視点が短期的であるために起きる現象。目先の視点で書けば、私もそうなる。
そこで、当事者である小池百合子の立場になって、都知事選立候補の時点から分析を進めたい。
小池百合子は、都知事選に立候補するに際し、①自身の政治家としてのイメージ、②支持層の投票行動を綿密かつ詳細に検討したはずである。
①、②を文章で書くとどうなるか。
自身の政治家としてのイメージは、エコ指向のリベラルな雰囲気の保守系政治家。(本心は異なる。ここがポイント!)
都民ファーストの支持層のイメージはどうか。エコ指向、ナイーブで正義感溢れる、いわゆるナイセストピープル集団の可能性はないか。日本企業がアメリカでとあるキャンペーンを成功させたことがある。ご存じだろうか。
―― 参考情報 ――――――――――
スーパーカブ CA100|北米市場でホンダ躍進の起爆剤となった「アメリカのカブ」の秘策、ナイセスト・ピープル・キャンペーンって何だ
https://motor-fan.jp/article/10011935
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ホンダの企業イメージの原点はここにある。つまり、小池百合子の選挙参謀は、ホンダで成功したナイセスト・ピープル戦略を真似した可能性があるということ。
さて、私自身は約30年前、ホンダ本社に手紙にて車の仕様改善に係わる提言を行ったことがある。直後に投入されたホンダCMに、「ナイセスト、、、」なる(気味の悪い)キャッチフレーズが挿入された。手紙の返事にも「ナイセスト、、、」の文言があった。
ホンダは、消費者をナイセスト、、、と持ち上げた。実際、持ち上げられてしまった消費者が多かったようでホンダは、小型車販売台数でニッサンを抜くこととなった。
そこで、小池百合子支持者のホンダ車のウエートが高いのかそうでないのか、興味がわく。もしホンダユーザーが多いのであれば、拙ブログの見解が当たっているということになるだろう。
小池百合子は政治家としては、別名「緑のたぬき」と言われる。「たぬき」の意味については解説する必要はない。
問題は「緑」の解釈である。
ここで言う「緑」とは、選挙カラーとしての「緑」のことだけではない。緑という色の持つ意味には、エコ指向の他に、都議会自民党の醜態、過去のしがらみなど一切の泥船からも無縁という意味が含まれる。
―― 参考情報 ――――――――――
泥舟からさっさと降りて逃走中。「小池百合子」の正体を暴き、徹底批判した書が発売。
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/7489/
「緑のたぬき」こと小池百合子氏のインチキぶり—都知事になってからの公約はほぼ未実現
https://www.yoshiepen.net/entry/2020/06/19/172435
やっぱり「緑のたぬき」? 小池百合子という政治家の本質―編集長コラム
https://the-liberty.com/article/13592/
小池百合子が「緑のたぬき」と暗喩される理由 - Hachibachi
https://www.hachi8.me/why-yuriko-koike-as-green-raccoon/
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ここで、エコ指向、泥船嫌い、ナイーブ、正義感溢れる、ナイセスト・ピープルが都民ファースト支持層であった場合、都議会選挙でどのような投票行動に出るのか分析したい。
■論点1 4年間さしたる実績ない都知事を都民ファースト支持層はどう評価、都議会選挙にどう対応しようとしたか
約半数は棄権を予定、約半数は4年前に投票したという理由での責任意識から引続き支持だったのではないか。
■論点2 都民ファースト支持者は選挙直前の小池都知事の入院をどう受け止めたか
都知事入院後に都民ファースト支持率が上昇したとされる。この事実は、都民ファースト支持層の相当数(約半数程度?)が極めてナイーブなナイセスト・ピープルであることを裏付けている
もちろん、小池都知事の選挙参謀は、4年前から都民ファースト支持層の投票行動を綿密に分析、おそらく滅多に棄権しない無党派層(ナイセスト・ピープル)のウエートが高かったことを熟知していたのではないか。
■論点3 議席を伸ばした自民党側からみて都知事の入院はどう映ったか?
二階幹事長の立場で分析したい。二階幹事長は、小池百合子の入院によって自民党に恩を売ったとみているのではないか。
自民党支持とみられる有名保守系ブロガーが、都知事選挙直前での小池都知事の入院を、「(希望の党に続き)都民ファーストを見捨てたと判断した事実」を参考としたい。
自民党支持層からみた「都民ファーストを見捨てたに等しい入院」は、「自民党に復党したいので自民党に恩を売る行為」と解することができそうだ。私は、小池百合子に(仮病?)入院を勧めたのが二階幹事長ではないかと疑っている。政権要職(官房長官など)にある政治家が、選挙に強いジンクスが参考となろう。二階のアドバイスはこうだったのではないか。「どっちみち、議席を減らすのがわかっているなら、入院すれば同情票が増え、入院したことは都民ファーストを政治的に見捨てたことを意味し、形のうえで自民党に恩を売ったことになる、、、」
よって、かくも老獪な選挙勝負師、小池百合子の仮病入院?に、都民ファースト支持者はしてやられたことになる。
そして、都民ファーストは議席を減らした。
が、しかしこれは小池百合子にとって敗北を意味するのであろうか。
小池百合子本人は敗北とは思っていないのではないか。
今回の都議選の結果、小池百合子は自民復党と都民ファーストの二つの選択肢を手にした。仮病?入院で自民党に恩を売ったとみられるからである。
少し脱線するが、ここで、小池百合子の「エコ感覚」がどのようなものか、分析しておきたい。
小池百合子が希望の党をどう扱ったか。見込みないとわかった途端、バッサリ捨てたことを思い出したい。
図式的にはこうなる。
見込みがない=世の中に不要=不要なものはさっさと捨てる=エコ?という感覚なのである。
「計算高い女」が「条件の良い男」を選ぶのに似ている。比較して条件が悪い男はさっさと捨てるのである。
小池百合子のエコ感覚は、かように冷徹なのである。
使えるモノを長く使うのがエコと思ってきたが、小池百合子のエコは「さっさと捨て、条件の良い方に乗り換える」のがエコのようなのだ。
一方、支持層の相当数は滅多に棄権しないナイーブな無党派層。
―― 参考情報 ――――――――――
無党派層の投票先、割れる 都民ファ25%・共産16%・自民15%・立憲15% 都議選出口調査
https://www.asahi.com/articles/DA3S14961713.html
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そこで二階は、小池百合子と小池百合子のナイーブな支持者をどう利用するか。思案しているのではないか。
自民党が二階を幹事長から追い出そうとすれば、小池や公明党と組む?と宣言するかもしれない。これにリベラル化した稲田がくっつくとどうなるか。小池は自民党に復党する際に、自分の後継者に(まさかとは思うが)リベラル稲田を指名する?などの芸当をやるかもしれない。
都議会選挙が終わり、都民ファーストが議席減となったものの、政権与党内にやっかいな火種が残ったことは確かだろう。
以上
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