なぜ不揃いのスイカを売ってないのか

スイカの生産量が最盛期の1970年代と比較し、三分の一以下に激減していることをご存じだろうか。


―― 参考情報 ――――――――――

スイカの生産量
https://ieben.net/data/production-fluit/japan-tdfk/suika.html

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そのスイカは、長期間10a当たりの収穫量の変化がない。

生産量激減、単位面積当たりの収量の上昇が見込めない、この二つの要素などから、スイカは価格低下しにくい農作物となった。さらに、スイカは農作業的に手間がかかり重い。
高齢化が進むと言われる農村で、スイカが生産者側から敬遠されやすい農作物となったのは必然な気がする。


家庭菜園でスイカ栽培に挑戦する方もいる。ただ、突然の雨で収穫直前のスイカが割れたとの連絡が入った。

消費者に売る販売者の立場に立って考えてみたい。食品も他の商品と同様、より品質管理された物がスーパー店頭に並ぶ時代となった。その中で、スイカは、当たりはずれの多い商品のままである。外見はまともでも中身が腐っていたりすることがある。私も一度経験した。


消費者は、不揃いでいいので安いスイカを求めている。これに対し、売る方は、当たりはずれあった商品の販売責任を追及された場合のことをどうしても考える。


よって、スーパーの店頭に、不揃いでない、比較的大玉のスイカが並ぶことになる。近年、店頭ではカット品が目立つようになった。これにより、不良品を売らず苦情件数が減るメリットがある。在庫がなくなれば倉庫にあるスイカをカットすればいい。不良品スイカは店頭に並ぶ前に廃棄処分ということで、スイカのカット品は今や惣菜感覚の商品となった。


生産量の減少、収量の増加が見込めず、商品管理徹底化の時代、かつてのように不揃いのスイカを見比べて店頭で買える時代はどうやら終わったようだ。

スイカ好きは、リスク覚悟で重く高価な大玉を買うか、美味しそうなカット品、どちらかを選ぶべき時代となったのである。

この記事へのコメント

  • キラーT細胞

    ×なぜ不揃ひのスイカが賣つてないのか
     是では人に非ざる西瓜が賣るべき何かを賣つてゐないと云ふ意味になつて仕舞ひます。正しくは「なぜ不揃ひのスイカを賣つてないのか」又は「不揃ひのスイカが賣られてないのか」或いは「不揃ひのスイカが姿を消したのか」です。
     最近世間で此の樣な助詞の誤用が目に附く樣になりましたが、注意して欲しいですね。
    2021年08月13日 10:37
  • 市井の人



    >キラーT細胞さん
    >
    >×なぜ不揃ひのスイカが賣つてないのか
    > 是では人に非ざる西瓜が賣るべき何かを賣つてゐないと云ふ意味になつて仕舞ひます。正しくは「なぜ不揃ひのスイカを賣つてないのか」又は「不揃ひのスイカが賣られてないのか」或いは「不揃ひのスイカが姿を消したのか」です。
    > 最近世間で此の樣な助詞の誤用が目に附く樣になりましたが、注意して欲しいですね。


    何度かタイトルを思案、とりあえず出稿、外出先で変だなと気づき、戻ってから直そうと思っていた矢先にコメントを頂戴しました。
    失礼いたしました。
    2021年08月13日 12:20
  • Suica割

    これに対し、売る方は、当たりはずれあった商品の販売責任を追及された場合のことをどうしても考える。
    >これは、カット品が広がった原因の一つとして大きいと思います。
    それと、もう一つ原因を上げるなら、カット品がサイズ的にちょうどいいというのもあるかと考えます。
    わかりやすいようにまず、王のままのスイカの難点をあげます。
    大きいので、冷蔵庫の場所を大きく取ってしまう。
    食べきるのが少人数だと大変。今は核家族や単身世帯が多く、一個を一回で食べきる機会がなかなかない。
    よって、お腹や冷蔵庫のスペースにありがたいカット品が広がったのではないかと考えます。
    2021年08月13日 12:46
  • 市井の人



    >Suica割さん
    >
    >これに対し、売る方は、当たりはずれあった商品の販売責任を追及された場合のことをどうしても考える。
    >>これは、カット品が広がった原因の一つとして大きいと思います。
    >それと、もう一つ原因を上げるなら、カット品がサイズ的にちょうどいいというのもあるかと考えます。
    >わかりやすいようにまず、王のままのスイカの難点をあげます。
    >大きいので、冷蔵庫の場所を大きく取ってしまう。
    >食べきるのが少人数だと大変。今は核家族や単身世帯が多く、一個を一回で食べきる機会がなかなかない。
    >よって、お腹や冷蔵庫のスペースにありがたいカット品が広がったのではないかと考えます。

    購入する側の論理(世帯人数の減少)を見落としておりました。その通りと思います。
    2021年08月13日 13:19
  • Suica割

    https://www.kudamononavi.com/graph/category/ca=21
    国内生産が減った分、輸入しているかと思ったら、輸入自体も本当にごく僅か。
    日本人が過去よりスイカを食べなくなっているみたいです。
    胃袋は一定と考えると、流通量ベースで見ると、他の食材との競争に敗れたという見方ができます。
    ここからは推論や仮説みたいなものを述べます。
    高価格帯のスイカ生産に移行し、低価格帯スイカ生産は撤退という見方もできます。
    本当は他の食材との競争に敗れ、安くなるところが、生産者の撤退が早く、供給が絞られ、値崩れしないという見方もあります。
    卸売値や物価変動率等、もう少しデータを探しきれればもう少し確度のあるものをかけたのですが。
    2021年08月13日 21:06
  • 市井の人



    >Suica割さん
    >
    >https://www.kudamononavi.com/graph/category/ca=21
    >国内生産が減った分、輸入しているかと思ったら、輸入自体も本当にごく僅か。
    >日本人が過去よりスイカを食べなくなっているみたいです。
    >胃袋は一定と考えると、流通量ベースで見ると、他の食材との競争に敗れたという見方ができます。
    >ここからは推論や仮説みたいなものを述べます。
    >高価格帯のスイカ生産に移行し、低価格帯スイカ生産は撤退という見方もできます。
    >本当は他の食材との競争に敗れ、安くなるところが、生産者の撤退が早く、供給が絞られ、値崩れしないという見方もあります。
    >卸売値や物価変動率等、もう少しデータを探しきれればもう少し確度のあるものをかけたのですが。

    仮説としてはそのとおりの可能性があります。
    なお、市場分析については、国内、海外の分析が重要となるでしょう。

    日本の青果物を海外に伝えたい。
    http://jpfruit-export.jp/index.html

    個人的事情を述べますと、猛暑続き、堅めのテーマが連日続く中で、読まれる方の息抜きを兼ね、少し柔らかめの庶民的テーマを選び、お盆休暇感覚でお読みいただこうという趣旨、位置づけでの原稿です。
    普段はこういうことはあまり考えないのですが。
    ただ、果物の対日輸出拡大を考えている某国諜報組織は、Suica割さんが書かれた趣旨で文書で作成、本国の農水省にレポートとして報告していると予想します。各商品レベルでそういう趣旨の調査レポートを作成したとみられる元スタッフ(日本人)に遭遇したことがあります。
    2021年08月14日 00:36

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