某国元大使館職員に遭遇したことがある。
その人物に対し、(外交問題に関心を持つ政治ブロガーであることを隠し)酒を飲みつつ世間話を始めると、各分野の国内市場動向について、あれも知っている、これも知っていると得意げに語り始めた。
そこで持ち上げつつ、さらに聞き出すと、どうやら商品別に市場動向を調べ報告書として外国人上司に提出していることがわかった。
その人物の話ぶりから、拙ブログがお盆休暇の息抜き感覚で作成したスイカの国内市場動向などは、某国大使館において、おそらく日本人スタッフの誰かが詳細市場レポートを作成、本国提出済の扱いとなっていることを確信した。
―― 参考情報 ――――――――――
なぜ不揃いのスイカを売ってないのか
https://sokokuhanihon.seesaa.net/article/482900298.html
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その後、その人物とは、ある事由から距離を置くことにした。
経歴的には、日本生まれ、日本の大学を卒業しているものの、親の職業、家族の渡航歴、就職先などから出自的に、、、である可能性が高いとの結論に達した。
その人物は、個々の市場調査レポートは自分が作成したという趣旨で述べていた。
一方、「ゴールドマン・サックスが分れば世界経済を操る大謀略が見えてくる」(鈴木啓攻)という本によると、調査困難な分野はコンサルタントに発注しているそうだ。
重要と思われる箇所を転載させていただく。
||||| ここから引用開始 ||||||||||||||||||||
知らない間に「米国のスパイに使われた男」の怒り
そのような中、その某大手シンクタンクから「日本産業に関する調査研究」(本当の名称は別のものだが、ここではこのように表記しておく)の依頼が来た。だが、その時、相手は「何のために行うのか」という話をしなかった。先に述べたような次第で、これは「異常なこと」なのだ。
だが、その時に私は深く気にかけなかった。相手は気心の知れた仲だし、同シンクタンクでは独自にいくつものレポートを発行している。また親会社は証券会社だ。
中略
つまり、米国は日本のシンクタンク等を使って詳細な個別情報を全部吸い上げていた。その情報収集の末端要員として、(知らない間に)私も「使われた」ということだ。本当の依頼主が米国サイドであることがわかっていたら、私は仕事を引き受けなかった。私がやった仕事(日本産業の実態を調査研究して報告書を提出した)は、「スパイ」そのものではないかも知れないが、実質的には「米国のためのスパイとして使われた」としか思えないのだ。それが私には腹が立つ。真の依頼主が米国サイドとわかっていれば、私は仕事を受けなかった。私は「エサに尻尾を振る犬」ではないのである。
中略
こうして会社設立以来、私は「一人CIA」という意気込みで調査研究に従事してきた。その自分が「米国のスパイとして使われた」というのは、許せないほどの屈辱なのである。
||||| ここまで引用 ||||||||||||||||||||||||
農産物分野で対日輸出拡大を目論み外交圧力をかけ続けた、某国があったことを思い出した。
私が遭遇した人物は、某国の尖兵として業務遂行した(業務遂行させられた?)ようである。その人物にスパイの自覚はない。
一方、前述の本の著者は、スパイとして利用されたことに激怒。
対照的である。
(某国)大使館職員になることは、自覚の有無にかかわらず、国を売る仕事をやっている(やらされている)ことを、本原稿作成を通じ改めて再認識した次第である。
以上
この記事へのコメント
Suica割
普段はこういうことはあまり考えないのですが。
ただ、果物の対日輸出拡大を考えている某国諜報組織は、Suica割さんが書かれた趣旨で文書で作成、本国の農水省にレポートとして報告していると予想します。各商品レベルでそういう趣旨の調査レポートを作成したとみられる元スタッフ(日本人)に遭遇したことがあります。
>今回の記事でスイカのときのコメントの意味をより納得できました。
ここからは今回の記事の感想ですが、私は、こういう分析をする層はもっと厚く、上下に広がっているものと思います。
情報収集なら、程度の良い大学生なら、割が良ければ真面目にやるだろうし、仕事はきちんとやるけど、仕事の社会的意味を考えない優秀な処理能力を持つ人材なら日本にもたくさんいますから、ただの事務処理感覚で広義のスパイ行為をやっている人間は多いのではないかと思います。
命令者や発注者がそういった裏を探られないような上手い依頼をしているというのもあるとは思いますが。
市井の人
>Suica割さん
>
>個人的事情を述べますと、猛暑続き、堅めのテーマが連日続く中で、読まれる方の息抜きを兼ね、少し柔らかめの庶民的テーマを選び、お盆休暇感覚でお読みいただこうという趣旨、位置づけでの原稿です。
>普段はこういうことはあまり考えないのですが。
>ただ、果物の対日輸出拡大を考えている某国諜報組織は、Suica割さんが書かれた趣旨で文書で作成、本国の農水省にレポートとして報告していると予想します。各商品レベルでそういう趣旨の調査レポートを作成したとみられる元スタッフ(日本人)に遭遇したことがあります。
>
>>今回の記事でスイカのときのコメントの意味をより納得できました。
>ここからは今回の記事の感想ですが、私は、こういう分析をする層はもっと厚く、上下に広がっているものと思います。
>情報収集なら、程度の良い大学生なら、割が良ければ真面目にやるだろうし、仕事はきちんとやるけど、仕事の社会的意味を考えない優秀な処理能力を持つ人材なら日本にもたくさんいますから、ただの事務処理感覚で広義のスパイ行為をやっている人間は多いのではないかと思います。
>命令者や発注者がそういった裏を探られないような上手い依頼をしているというのもあるとは思いますが。
>
エージェントが多数いる?商社経由案件が考えられます。疑う人はいないと思います。