菅政権の実績 突破力の実相と源泉

本稿は、菅首相自身がメモに書いた30項目に達するとされる政権実績とその突破力の実相と源泉を分析することを目的としている。


―― 参考情報 ――――――――――

菅義偉、『菅政権の実績』を紙に書いて周辺に見せていた 携帯料金の値下げなど約30項目列挙「1年間でこれだけやってきた」
https://tweetsoku.com/2021/09/05/%E3%80%90%E6%82%B2%E5%A0%B1%E3%80%91%E8%8F%85%E7%BE%A9%E5%81%89%E3%80%81%E3%80%8E%E8%8F%85%E6%94%BF%E6%A8%A9%E3%81%AE%E5%AE%9F%E7%B8%BE%E3%80%8F%E3%82%92%E7%B4%99%E3%81%AB%E6%9B%B8%E3%81%84%E3%81%A6/

菅政権 これだけの実績を残したのだが。。。  和田政宗議員
https://ameblo.jp/wada-masamune/page-2.html

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上記30項目に関して、政治ブログ歴足掛け12年の経験と勘などから、「菅首相自身が実績であるとカウントする可能性が高いと考えられる事項」、「実績として評価するか別として菅政権として取り組んだ事項」に分けてリストアップさせていただく。

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■菅首相自身が実績とカウントする可能性が高いと考えられる事項(計25項目)

・オリンピック開催
・コロナワクチン確保
・国家レベルのワクチン接種実施
・台湾へのワクチン供与

・日米豪印クアッドの枠組み実現
・過去最高額の防衛費(概算要求ベース)
・国産対艦ミサイルの大幅増強を閣議決定
・国家安全保障上重要な土地等に係る取引等の規制等に関する法律の成立
・改正国民投票法成立

・改正産業競争力強化法成立
・改正銀行法成立

・デジタル庁創設
・マイナンバーカードの普及拡大
・行政への申請手続きにおけるは押印原則廃止

・携帯料金引き下げ
・電波既得権の開放に向けた取り組み

・福島原発処理水の海洋放出決定
・種苗法成立
・日本学術会議改革
・歴史教科書における従軍慰安婦という表現を不適切とする答弁書の閣議決定
・不妊治療の助成額大幅拡充
・35人学級実現
・改正少年法成立
・こども庁の設置に向けた準備室立ち上げ
・改正著作権法成立


■実績として評価するかどうか別として菅政権として取り組んだ事項(計11項目)

・新型コロナウイルス特別措置法成立
・コロナ対策補助金
・皇位継承有識者会議
・中小企業基本法見直し
・レジ袋有料化
・最低賃金引上げ
・オンライン診療拡大
・地球温暖化対策計画策定
・2050年の脱炭素化計画策定
・アフガニスタン邦人救出のための自衛隊派遣

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見落としあるにせよ、せいぜい3項目前後と思う。

長丁場の国会となった理由がやっと理解できた。これらを1年で片づけるのは剛腕としか言いようがない。


視点を変えたい。


なぜかように実績続出の政権であるのか考えたい。逆らう官僚に対し、合理的議論の余地を認めない、人事権発動がまず考えられる。

―― 参考情報 ――――――――――

菅氏と闘った元官僚の激白「抵抗したら干される恐怖」
https://www.asahi.com/articles/ASN9C3HB9N97UPQJ009.html

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合理的議論なしに、従わない部下を左遷することは、ビジネス社会ではよくある話。社運をかけたビッグプロジェクトの場合はそういうことがまま起きる。私の会社では、経理部長が会社が破産すると言っても社長が耳を貸さず、正義の経理部長がある日突然左遷人事されたことがあった。以降、社長に盾突く部長は現れなくなった。私の場合、自分が所属する事業部門の効率化を仕事上担当させられたことがあった。上司である責任者は、何の落ち度もない他の事業部門抹殺を笑顔で社長に提案、そのことによって出世しようとした卑しい人物(事務屋)だった。


政界にも、国益を棄損、国民の不利益、不便を嬉しそうに提案、法制化しようとする政治屋がいる。大臣になった途端、国民を見下すような目線で語るあの大臣が、レジ袋大臣と揶揄されるのはその結果である。

そのレジ袋大臣を生んだ菅政権は、人事的には内閣支持率低下する中、岸田に二階降ろしを仕掛けられ、二階幹事長切りを余儀なくされた。
今回の総裁選では、(政権発足時安倍政権継承を表明したはずだったが)意外にも河野太郎支持を表明。これは、①同じ神奈川県を地盤とする候補者だから支持する、②そもそも政治的立ち位置が親中派だったこと、③政治思想的に共産主義者?だったことが影響しているような気がする。

菅首相は、政治手法的には、部下には徹底的に冷徹、それでいて「官邸広報」という、自分の言葉で国民各層に対し、やわらかかつ平易な言葉で語りかける能力は今一つ。最終的に民意を掴むことに失敗。

同様のことは、すぐカッとなりやすくパワハラ疑惑があり、首相になった以降もブロック継続宣言した河野太郎についても当てはまる。杉村太蔵にパワハラ疑惑を指摘された時の、河野太郎の顔色は、桃色に近い真っ赤だった。あんな真っ赤なになった河野太郎を初めて見た。あれでは、体が持たない。国会の論戦を乗り切ることは無理だ。あの動画は、総裁になれたとしても(体力的に)短命政権となる根拠となりうる。


しかし、河野太郎を推薦・支持した議員は、一様に河野太郎の突破力を高く評価している。

その実相はどうか考えたことはあるのだろうか。


世間が評価する河野太郎の突破力とは、菅首相と同様、党内あるいは部下(官僚)に対し、逆らえば排除する、干す、左遷する、恫喝することを前提とした政治手法なのではないか。上に立つ指導者として、一旦決心してしまったら、国益に逆行、国民の不利益、不便等があろうと顧みることはない。そこには、合理的な議論を認めない、独裁的政治手法が前提として存在しているのではないか。

河野太郎を支援するレジ袋大臣がまさにそうだったではないか。アイヌ新法もしかり。


河野一族の政治思想の本籍が共産主義であるとする指摘もある。

―― 参考情報 ――――――――――

“「対ロ/対中」売国奴三代”河野太郎(「原発ゼロの会」)は、日本の領土・国土・経済を中ロに献上し、経済力と国防力すべてを失い窮乏と絶望の地獄の淵で日本民族が絶滅するまで、その共産革命に爆走し続ける
https://nakagawayatsuhiro.com/?p=2022

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同様のことは、突破力を評価する(推薦)議員にも当てはまるのではないか。

―― 参考情報 ――――――――――

総裁選が告示、河野・岸田・高市・野田氏が立候補/推薦人:高市陣営「西村康稔、古屋圭司、城内実、高鳥修一、山谷えり子、片山さつき、山田宏、小野田紀美」、河野陣営「平将明、石原宏高」、岸田陣営「猪口邦子、今井絵理子」、野田陣営「三原じゅん子、浜田靖一」等
http://totalnewsjp.com/2021/09/17/jiminto-36/

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河野太郎を支持する自民党議員は、河野一郎が朝日新聞出身で政治思想の源泉がどこにあるのか気がついていないのではないか。


そういう意味で、河野太郎の突破力に期待する議員・官僚・国民は、ハンコ屋の廃業対策を顧みることなく押印効率化に拍手喝采したのと同様、明日は我が身が廃業・排除・左遷対象となることを予見・理解しない点において、無類のお人好しと見做せるのである。



以上

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