公明党の影響力 かつてほどではない?

本稿は自公連立政権での公明党の影響力低下傾向について分析を行うことを目的としている。



■公明党の比例得票数の推移

得票数が750万を超えたのは、2016年の参議院選挙が最後。今後は710万前後しか期待できそうにない。


2003衆議院 873万
2004参議院 862万
2005衆議院 898万
2007参議院 776万
2009衆議院 805万
2010参議院 763万
2012衆議院 711万
2013参議院 756万
2014衆議院 727万(52.66%)
2016参議院 757万(54.7%)
2017衆議院 697万(53.68%)
2019参議院 653万(48.8%)
2021衆議院 711万(55.93%)
※カッコ内数値は全国投票率



過去原稿を参照しておきたい。

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https://sokokuhanihon.seesaa.net/article/468333544.html
参議院比例 党派別得票数からみた分析結果

前回参議院選挙よりも投票率が伸びている状況で、公明得票数の伸びが鈍い。
高齢化等により、公明票の伸びしろが期待できない。

今後、投票率が上昇した選挙で自公は議席を大きく減らす可能性がある。

https://sokokuhanihon.seesaa.net/article/464645656.html
「自公連立」終了のタイミングは近づいている!

当然のことながら、自民党が、連立を組みたい相手は、「低投票率で議席が得られる政党」ではなく、「投票率が上昇した局面で議席増となる改憲派の政党」である。

自民党が政権を維持する目的での、自公連立は歴史的使命を終えた可能性が出てきたのである。

||||| ここまで引用 ||||||||||||||||||||||||

要するに、公明票はもはや伸びしろがない可能性大ということ。



■自公連立解消しやすい地域はどこか?

2021衆議院得票率.jpg

2019参議院2021衆議院比較結果.jpg

地域別得票率、政党別比例得票率から、公明党の得票率が高いのは九州。低いのは北陸信越。北陸信越が低いのは仏教の宗派の分布と関係ありそうな気がする。自公連立解消が最初にできそうなのは、北陸信越方面となる。自民が大量に議席を失った近畿は他の地区とさして変わりがない。



■公明票を失い落選した議員はいたのか

過去衆議院選挙で14戦無敗だったが、立憲に鞍替えしたため公明票がなくなり、今回初めて落選したケースがあった。

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https://www.nikkansports.com/general/news/202110310001370.html

【衆院選】当選14回「無敗の男」中村喜四郎氏敗れる 茨城7区

後援会「喜友会」を中心とした強固な組織で14戦無敗を誇ったが、今回は立民入りしたため、公明党が離れ、選挙区内の首長も過去5回比例復活の自民党の永岡桂子氏(67)の支持に回った。

||||| ここまで引用 ||||||||||||||||||||||||


■将来の自民票の動向 明るい兆しはないのか

若年層の投票率が上昇傾向にあり、10代の自民党支持率が高いとする情報に注目したい。

||||| ここから引用開始 ||||||||||||||||||||

https://agora-web.jp/archives/2053738.html

今回は自民も立憲も負けたとみるのが正しい


1 若い世代ほど保守的
2 立憲と共産は高齢者ほど支持されている
3 高齢者は右と左で明確に分かれている
4 維新の支持層は30~50代の現役

ということがわかります。朝日バイアスがかかっているので、実際には立憲と共産はもっと少なく、自民や維新はもっと高い。

つまり団塊の世代に共産や立憲の支持が多く、団塊ジュニアの次の年代層は維新が強い。つまり自民に不満がある層が多い。

人口ピラミッドを見てみましょう。

現在、人口が多いのは団塊の世代の70-74歳。つまり立憲や共産のメイン支持層ですが、2030にはそうしたみなさんは鬼籍に入ったり認知症になったり歩けなくなったりして投票率ががっくりと落ちます。代わって台頭するのが現在45~49歳の団塊ジュニアです。この人たちが高齢になって暇になったら投票率も上がります。

つまり維新や国民民主のような政党が躍進し、左派政党は激減ということが簡単に予測できます。

自民も票を減らすのは確実で、近い将来は「自民・維新連立政権」が誕生する可能性が大きいと思います。

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【衆院選分析】40歳未満では自民300議席獲得していたことが判明「立憲共産党の支持者は高齢サヨクだった」
http://blog.livedoor.jp/abechan_matome/

10代の若者の投票率、めっちゃ上がっていた。2019年の参議院選挙に比べて18歳は15ポイント余り高い51.14パーセント 日本の将来明るそう
https://tsuisoku.com/archives/58656969.html

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加藤清隆(文化人放送局MC)
@jda1BekUDve1ccx
·
衆院選の10代の投票率が大幅改善。18歳と19歳の投票率は43%。18歳だけなら51%。恐らく自民党善戦の要因の1つがこれだろう。安倍政権の頃から若者は自民を支持し、高齢者は立憲、共産を支持という傾向が強い。


若者ほど「自民党支持」“比例代表”に注目でわかること
https://twitter.com/i/events/1455176818781134852

||||| ここまで引用 ||||||||||||||||||||||||



■近い将来予想されることと効果的な施策

①若年層の投票率上昇の可能性⇒若年層をターゲットとする現金給付により流れを加速させる

②若年層の自民支持率上昇⇒若年層をターゲットとする現金給付を最優先

③このままでは自民党は大都市圏での選挙に苦戦することが確定的⇒大都市圏の無党派層受けする政策強化(介護士、保育士、看護師の給与引き上げ?)

④公明党票の伸びしろがない懸念⇒自公連立の間は低投票率選挙を指向(政策的な争点を敢えてはっきりさせない選挙?)

一方、公明党は、18歳未満の子供を対象とする現金給付にこだわっている。

―― 参考情報 ――――――――――

【動画】18歳以下への現金給付 高市氏公明党が主張している18歳以下の子どもへの一律10万円給付について「自民党の公約とは全く違う」/ネット「自民党は自党案を曲げるべきではない」「公明党とは手を切るべき。何かにつけ選挙協力をネタに自民党に圧力をかける
http://totalnewsjp.com/2021/11/09/takaichi-108/

現金給付は、創価学会員からお布施を巻き上げるために行っています
https://anatani-yakudatu-item.com/1321.html

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給付された現金の相当額が支援団体に寄付されることを公明党は期待しているという見方がある。

そうでないとすれば、(先に皇籍離脱した皇族と同様)親の言う事を聞かず投票に行かない(公明党支持の)子供が増えている状況で、どうしても投票所に行かせる施策として、現金給付にこだわっている可能性がある。

どちらにせよ、岸田自公連立政権が実現しようとしている、18歳未満に手厚い現金給付は自公両党にとってWINーWIN的施策であるようだ。


以上

この記事へのコメント

  • Suica割

    https://youtu.be/8RUhTdSQecI
    若くて元気ありそうな幸福の科学ですら、内情はこうですからね。
    2021年11月12日 18:20
  • 市井の人



    >Suica割さん
    >
    >https://youtu.be/8RUhTdSQecI
    >若くて元気ありそうな幸福の科学ですら、内情はこうですからね。
    >


    久しぶりに面白い動画を見ました。息子さん、政治家向きと思います。
    2021年11月13日 06:19

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