手筋が見えている政治家

外務大臣に就任した林芳正議員に関して3とおりの見立てがある。


■ケース1 昔から今までずっと左派、親中派

左派に豹変した岸田首相、外務大臣は『親中』林芳正
https://www.thutmosev.com/archives/87136629.html#more



■ケース2 日本を取り戻す民族派

『林芳正外務大臣は日本を取り戻す布石になる』第552回【水間条項TV】
https://www.youtube.com/watch?v=QuQes9FIJEE



■ケース3 政治課題をそつなくこなす実務派

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https://pachitou.com/2021/11/07/%e5%ad%a6%e3%81%b0%e3%81%ac%e3%80%81%e6%87%b2%e3%82%8a%e3%81%ac%e3%80%81%e7%9c%81%e3%81%bf%e3%81%ac/

昨日のブログ記事のツイートに対してこんなツイートをいただきました。

>政権の親中外相は誉めるのですかね?

こういうのは酷士様が大好きな思考方法なんだと思います。
結局の所、まずは100点以外は問答無用で否定する。
という考え方なんだろうと思います。

林芳正はたしかに日中友好議連の会長ですよ。

それで彼が大臣の権限を使って媚中政策をねじ込んだとかそういう話ってありますか?

たとえば、河野太郎は防衛大臣のときにしれっと
自衛隊の基地、駐屯地に対して使用する電力のうちの30%以上を自然エネルギーにする。
とかいうことをねじ込んでいました。

そういう話ってありますでしょうか?
困ったときの林芳正というくらいで大臣ポストに穴が空いた時に
困ったら林芳正を当てておけばとりあえずなんとかなる存在として知られています。

内閣がしっかりと
自由で開かれたインド太平洋、クアッドの戦略に立って
中共包囲網側として立ち回っていく事をが重要となります。

そうした方針がしっかりしていれば大臣として仕事はそつなくこなすでしょう。
それが林芳正という人物だと思っています。

||||| ここまで引用 ||||||||||||||||||||||||




目先外務大臣として方針を立て、対応明確化しなければならない事案は4つある。


■冬季北京オリンピック参加
欧米各国の動向を注視するなど、参加に条件をつける?


■習近平来日
無期延期方針表明

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https://www.sankei.com/article/20211111-G3QUG2ULMNNILP6KJWWDT6PZTU/?ownedutm_source=owned%20site&ownedutm_medium=referral&ownedutm_campaign=ranking&ownedutm_content=%E6%9E%97%E5%A4%96%E7%9B%B8%E3%80%81%E6%97%A5%E4%B8%AD%E5%8F%8B%E5%A5%BD%E8%AD%B0%E9%80%A3%E4%BC%9A%E9%95%B7%E3%81%AF%E8%BE%9E%E8%81%B7%20%EF%BC%93%E3%81%A4%E3%81%AE%E8%A6%9A%E6%82%9F%E6%8E%B2%E3%81%92%E3%82%8B
林外相、日中友好議連会長は辞職 3つの覚悟掲げる

中国の習近平国家主席の来日については、新型コロナウイルスの影響などを挙げて「今は具体的な日程調整をする段階にない」とした。

||||| ここまで引用 ||||||||||||||||||||||||



■中国人旅行者受入れ
当面なし?


■人権問題非難決議と措置
非難決議は最低ライン。人権問題に係わる独自措置できるかどうかが鍵。なるほどと思われる措置が実施されれば、有能との評価となる。

その他に、クアッド対応強化、日英関係強化などの案件もある。安倍外交の路線をどう継承するのかが注目される。



外務大臣就任前後の岸田政権としての対応順序はこうなっている。


①対応1 人権担当補佐官人事

日本の人権担当補佐官人事に中国が「外部の干渉許さず」
https://www.sankei.com/article/20211108-4CSZI2BCMFO7BMJ27ZHV2I4JMI/?ownedutm_source=owned%20site&ownedutm_medium=referral&ownedutm_campaign=ranking&ownedutm_content=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BA%BA%E6%A8%A9%E6%8B%85%E5%BD%93%E8%A3%9C%E4%BD%90%E5%AE%98%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E3%81%AB%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%8C%E3%80%8C%E5%A4%96%E9%83%A8%E3%81%AE%E5%B9%B2%E6%B8%89%E8%A8%B1%E3%81%95%E3%81%9A%E3%80%8D


②対応2 人権問題懸念発言

林元文科相、中国人権問題に懸念「どう考えても深刻」
https://www.sankei.com/article/20211109-PVLX7JLQMFLRXAQNCPF4GHVZ2Y/?ownedutm_source=owned%20site&ownedutm_medium=referral&ownedutm_campaign=ranking&ownedutm_content=%E6%9E%97%E5%85%83%E6%96%87%E7%A7%91%E7%9B%B8%E3%80%81%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E6%A8%A9%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%AB%E6%87%B8%E5%BF%B5%E3%80%8C%E3%81%A9%E3%81%86%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%A6%E3%82%82%E6%B7%B1%E5%88%BB%E3%80%8D


③対応3 日中友好議員連盟の会長を辞任

―― 参考情報 ――――――――――

林外相、日中議連会長辞任へ 「無用な誤解避ける」
https://www.sankei.com/article/20211111-XQDOQ5KZVZLHDHJ257LOTOPY6I/?ownedutm_source=owned%20site&ownedutm_medium=referral&ownedutm_campaign=ranking&ownedutm_content=%E6%9E%97%E5%A4%96%E7%9B%B8%E3%80%81%E6%97%A5%E4%B8%AD%E8%AD%B0%E9%80%A3%E4%BC%9A%E9%95%B7%E8%BE%9E%E4%BB%BB%E3%81%B8%20%E3%80%8C%E7%84%A1%E7%94%A8%E3%81%AA%E8%AA%A4%E8%A7%A3%E9%81%BF%E3%81%91%E3%82%8B%E3%80%8D

【第2次岸田内閣】林芳正外務大臣、「日中友好議員連盟」の「会長」を辞任
https://www.honmotakeshi.com/archives/%e3%80%90%e7%ac%ac%ef%bc%92%e6%ac%a1%e5%b2%b8%e7%94%b0%e5%86%85%e9%96%a3%e3%80%91%e6%9e%97%e8%8a%b3%e6%ad%a3%e5%a4%96%e5%8b%99%e5%a4%a7%e8%87%a3%e3%80%81%e3%80%8c%e6%97%a5%e4%b8%ad%e5%8f%8b%e5%a5%bd.html

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保守派からは、日中友好議員連盟会長であることを根拠に、岸田政権は親中派、林外務大臣は親中派であるとの認識が広まっている。

私は、どうか。色眼鏡で人を見ない様、若い頃に再三上司の指導を受けたこともあり、上述の4つの事案に林大臣がどう対応したかで評価したいと考えている。既に、習近平来日の予定はないと表明。

おそらくであるが、(信条的に親中派である可能性は高いが)そつなくこなす実務派として振舞う気がしている。
そつなくこなす実務派とする根拠は、岸田政権として直近で示した3つの対応(人権担当補佐官人事、人権問題懸念発言、日中友好議員連盟の会長を辞任)が、手筋を熟知したうえでの対応と考えられるためである。

私は、林大臣が心情的に親中派であろうがなかろうが関心はない。
外務大臣として国益に沿って決断、対応、必要な措置を実施いただければよいと考えている。

保守派は、政治家に対し、心の内面含め嫌中・嫌韓派であるべきとする傾向が強いが、私個人は、外務大臣の立場上、中共が嫌がる施策を淡々と対応実施いただければ不満はない。

今のところ、親中派のレッテルを剥がすべく、中共に親中派と誤解されない対応を取りつつある限りにおいて、林外務大臣は手筋が見えていると分析せざるを得ないのである。

以上

この記事へのコメント

  • Suica割

    私は中国に友好的なことまでは批判しない。
    媚中=服従的姿勢は批判する。
    親中=媚中=服従的姿勢という方程式はあまりにも近視眼的思考ではないかと私は思います。
    親中も媚中も日中で意見を突き合せ、相違を見つけ、解決を図るまでは同じ。
    しかし、親中はどうしても譲れない部分は合意しない。媚中は日中の意見の相違があれば、中国に寄せて合意するという基本姿勢の違いがあると思います。
    今のところ、林大臣は、親中であっても、媚中ではないと思います。
    2021年11月12日 18:03
  • 市井の人



    >Suica割さん
    >
    >私は中国に友好的なことまでは批判しない。
    >媚中=服従的姿勢は批判する。
    >親中=媚中=服従的姿勢という方程式はあまりにも近視眼的思考ではないかと私は思います。
    >親中も媚中も日中で意見を突き合せ、相違を見つけ、解決を図るまでは同じ。
    >しかし、親中はどうしても譲れない部分は合意しない。媚中は日中の意見の相違があれば、中国に寄せて合意するという基本姿勢の違いがあると思います。
    >今のところ、林大臣は、親中であっても、媚中ではないと思います。


    なかなか上手い定義と思い読まさせていただきました。
    2021年11月13日 06:16

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