一方、埋もれている本がたくさんある。
新刊当時あまり関心なかった分野の本を読む機会が増えた。埋もれた本には、思わぬ発見があるように思う。
以下はその一例。
・排日の歴史―アメリカにおける日本人移民 (若槻泰雄)
著者は日本人移民現地定住推進に係わった専門家。外国人留学生問題のあり方について問題視される方、戦前の日本人留学生がアメリカでどう振る舞ったかという視点で一読されんことをお薦めする。
・アメリカのユダヤ人迫害史 (佐藤唯行)
ユダヤ史というと即陰謀論の世界で語られることが多いが、この本は戦前のアメリカにおいて実際に起きたユダヤ人迫害史を扱っている。
日本人の排日活動との関連で読み進める価値がある。
・「帝国アメリカ」の真の支配者は誰か―金融支配階級が進める民営化・搾取・格差・貧困(ジェームズ ペトラス)
アメリカ政府を傀儡化し、アメリカ政府を通じて各国に圧力をかけ、多国籍企業がどのように儲けてきたのか。彼らの思考回路、脱法的な手口がわかる本。水道事業民営化について問題視される方に一読をお薦めしたい。
・アメリカのユダヤ人社会(丸山直起)
今や陰謀論の世界で語られるユダヤ支配論の世界であるが、この本は、歴史研究の次元にとどまっている。戦前の日本・ユダヤ関係史を正しく知るのに必要な一冊。書評等まったくノーマーク状態。
・ユーロの正体(安達誠司)
通貨の概念理解に役立つ一冊。
・マネーロンダリング入門(橘玲)
古今東西のマネーロンダリングの手口について、わかりやすく解説したている。北朝鮮の偽札、バチカン、アルカイダなど、活字化することがタブー視されてきたことについて、小説的なタッチで著者の見解が読める。
・ビルダーバーグ倶楽部-世界を支配する陰のグローバル政府(ダニエル・エスチューリン)
コロナ騒動を利用したワクチンビジネスがどういう動機に基づくものなのかについて、ヒントが得られる一冊。古書価格高騰状態のためとても買えません。
・アメリカの経済支配者たち(広瀬隆)
トランプ前大統領が現職大統領でありながら、なぜアメリカのマスコミから総スカンを喰らったのか。アメリカのマスコミ業界事情がわかりやすく書いてある。
高価な古書は図書館で借りて一読されんことをお薦めしたい。
無目的に新刊書を探し求めるよりは、見落としたテーマ、無関心だったテーマの既刊の本を探し読む方が政治活動上役立ちそうな気がするところである。
以上
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