なぜ岸田政権は佐渡世界遺産登録に消極的なのか

世の中には有能な上司と無能な上司がいる。有能な上司の場合はすべてにおいてオールマイテイ。悪い面があっても、生涯尊敬されるべき存在として扱われる。

反対に無能な上司の場合はどうなるか。
部下にとって困ることばかり仕掛けようとする。何か事件が起きれば部下の仕業だと勘違いしたり、責任をとらされる事態となると部下に責任転嫁、手柄は独り占め。役員への報告はすべて独占。人事書類の改竄は日常茶飯事。

有名受験校の劣等生でコネ入社した人で、そういうタイプを一人知っている。
三流大卒が偏差値上位の大卒に異常に劣等感を抱くケースは多い。仕事ができないため、一度嫌った部下をとことん貶めることに、、、実は、東大卒の部下を嫌う上司は多い。

政界では誰が該当しそうか。言うまでもない。このまま行くと岸田が、、、。

どういうことか。

佐渡世界遺産登録の件、林外相は韓国からの妨害工作があることを知り、敢えて推薦を口にしなかった。これに対し、強力な安倍元首相支持派の保守派議員の一人、高鳥議員は、離島経済の起爆剤?となることを目論み、韓国政府の妨害があろうと世界遺産の政府推薦を働きかける事態となった。

この程度の案件で議員連盟とは、、、。離島経済にとっては死活問題なのであろう。


「佐渡島の金山」世界文化遺産に推薦を 自民 議員グループ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220118/k10013436571000.html


政界で何が起きているのか。

岸田首相、林外相の本心はどこにあるのか。4ケース想定されそうだ。

①韓国政府が日本の世界遺産登録に反対表明したので、佐渡世界遺産登録は難しくなったと勘違い
②上記について韓国政府に対する説得工作を開始しているため、時間調整中
③前回軍艦島での世界遺産登録と同じような後始末対応は避けたい、、、
④安倍支持派が係わる案件、とにかく妨害したくて仕方がない

皆様はどう思われるか。

直近の外交上の出来事を振り返りたい。

林外相がG7でのピアノ演奏を披露した。ところが、曲目から察するに、林外相が選んだ曲目から世界中に親中派と認識されるに至ったようなのだ。


林外相・英米保守が厭がるイマジン演奏は北京五輪祝福の親中メッセージ?
https://tomo3koko.com/yoshimasa-hayashi-imagine/


知っている人は知っていることだが、この時代のビートルズものはデイープステート派が好む曲ばかり。林首相はヘマをやらかしたということ。

実は、イマジンは楽譜が読める人ならだれでも弾ける。ピアノ初心者の私でも弾いた時期がある。これに対し、安倍元首相が弾いた曲(花は咲く)は、何度も聴かないと難しい。気持ちが乗らないと難しくかつ聞き手の評価は良くならない難曲である。


ピアノを弾いてみました
https://www.youtube.com/watch?v=VCUldo98d5o


天才女性ギタリスト村治佳織の同じ曲の演奏はご存じであろうか。


Kaori Muraji - Kanno: Hana wa Saku (Flowers will Bloom)
https://www.youtube.com/watch?v=G4LBVsdNy3c


「花畑が目の前にはてしなく広がっているような、幸せな気分」になれる演奏である。

聴き比べてみて、安倍元首相の演奏はプロほど華麗ではないかもしれないが、聴けるレベル(気持ちとして共感できるレベル)に達している。

つまり、林外相は目立とうとして各国首脳の前でピアノを弾き曲目選びで失敗、安倍元首相はそれくらいなら誰でも弾ける曲だと動画で証明して見せたような気がするのである。

では、各国首脳はまったくピアノは弾けないのか。そんなことはない。弾ける人は結構弾けるはずである。ピアノだけでなく、オペラ、文学、芸術、主要国の各国首脳は当然それくらいのことは心得ている、、、。

従って、林外相は、クリスマスイブに動画公開した安倍元首相に対し根に持っているはずだ。

少し前に、こんなことが起きた。

山口県副知事ら書類送検 衆院くら替え林氏後援会への入会勧誘容疑
https://www.asahi.com/articles/ASPDR7DWCPDRTIPE00W.html


なぜこんなことが起きるのか。林芳正議員は首相になることを明言しているとされる。つまり、安倍元首相の存在を相当前から苦々しく思い問題視しているということ。

これに対し、安倍支持派は、書類送検という妙手で応じた。(ようだ)

さらに、岸田首相のリアルでの訪米日程が決まらない状態が続いている。保守層の多くは、岸田が親中派なのでアメリカ国務省が訪米を拒否したとか、対中非難決議を迅速に行わなかったのでアメリカ側が相手にすること止めたと解釈している。が、本当にそれだけなのか。

アメリカ国務省は、実は安倍支持派だらけ(クアッド創設のことが強く影響している?)で、安倍元首相がちょっと一言言うだけで、岸田首相の訪米希望がアメリカ政界で無視される状態にあったのではないか。

そういう政界での暗闘(の気配)、情勢分析の前提で考えると、佐渡世界遺産登録は、前回軍艦島世界遺産登録事案を引きずっている可能性を疑わざるを得ない。

つまり、当時首相だった安倍首相は軍艦島登録を政治的成果とするべく(自分の手柄とするべく)、「対応不可能な後始末」を岸田首相に押しつけ、その対応をユネスコ大使が担ったことが可能性として考えられる。


世界遺産なんかなくて良い
https://www.thutmosev.com/archives/87605977.html


つまり、岸田政権は、前回軍艦島で起きたのと同様の後始末をさせられることを嫌い?、世界遺産登録推薦見送り?しようとしているのではないか。

そうでない場合、岸田派と安倍派の暗闘が続いているとみなくてはならない。

どちらが勝利するのか。優勢なのかはまだ判明していない。ただ、岸田側が仕掛ければ、安倍支持派は確実に反撃していることは確かだ。

安倍元首相が、対中非難決議、佐渡世界遺産登録に熱心なのはなぜか。

過去の対応経緯を知りつつ、無理難題レベルの処理を岸田政権に押しつけている面は多分にある。無任所の立場となったことで、政敵に対しやりにくいことをやれとけしかけることで、岸田首相、林外相の無能ぶりを保守層に印象づけようとしている可能性は十分にあるとみなくてはならないのである。


以上

この記事へのコメント

人気記事