教養の差

ゼレンスキー大統領の抑制された国会演説について、語彙や表現方法に限った分析手法から、明らかに意図があったと中川八洋は述べている。


ゼレンスキー閣下の国会演説「基礎知識」解題
https://nakagawayatsuhiro.com/?p=2231#more-2231


わからない人のために、中川八洋はヒントを示している。

ゼレンスキー国会演説原稿作成者は、普通の日本人以上の日本文化通、それも日本文学の専門家であるとしている。

「“俳句や連歌を嗜む日本人”を出発点にして、日本人に忖度させる/連想させる内容にし、具体的な語彙と直接的表現を極力避けている。例えば、次のように、「福島第一原発事故(2011年)」「地下鉄サリン事件(1993年)」「日本の奇跡の戦後復興(1945~55年)」等を示唆している内容が羅列されているのに、それを指す具体的な語彙はいっさい使用されていない。」という指摘は特に重要。

中川八洋は演説の多くの箇所にて、同様の傾向があるとしている。

つまり、ゼレンスキーの演説原稿は、日本人の意識・精神構造を理解した教養ある人による渾身の作品であり、演説者であるゼレンスキーは、核攻撃を辞さないロシア軍に侵略され、暗殺の危機に直面しつつ、相手国国民の情に訴えようと必死かつ冷静な原稿を読みつつ、ウクライナは親日国であるとさりげなく語る、、、

教養の粋を集めた一種の芸術作品ということになる。

当然、聴く側にもそれなりの品位ある態度が求められる。日本側当事者である外務大臣の態度がどうだったか。

外交辞令を含め作法を弁えないことは許されない。

本原稿にて、ウクライナとロシアの歴史的経過において、どちらが正しいとかどちらが正しくないと述べるつもりはない。ただ、軍事侵攻された国の国家元首が(相手国民の情に訴えるべく、必死の思いで作成され準備された)原稿で演説していることを知らず、欠伸したり足を組みふんぞり返って聞く態度が、今後の外交関係に如何なる悪影響をもたらすのか、ということについてわが国外務大臣が気がついていないことについて指摘せざるを得ない。


嫌われる人の聞く態度、よくある7大NGは?
https://toyokeizai.net/articles/-/172869?page=2


ウクライナ側は、外務大臣面会遅延させた件、国会演説中の欠伸とふんぞり返った態度を根拠に、西側諸国首脳(あるいは西側諸国のスポンサーに)、日本の政治家の中で誰が信用できる人物か再通知したはずである。

自国の文化を知らず、最低限の外交辞令を弁えず、外交上の非礼を非礼として認識しない、学歴偏差値のみ優秀な政治家(名家育ちのお坊ちゃま君、東大法学部卒、ハーバード大卒)が国際社会で通用するはずがないのである。


以上

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