軍事侵攻前のウクライナ情勢に関しては、藤井厳喜の「紛争輸出国アメリカの大罪」という本が出ている。数年前に事前分析していた人について、私は批判対象とするつもりはない。
問題は、(少なくとも数年前に)事前分析を終えていない言論人の方である。
「プーチンは軍事侵攻」しないと専門家面して触れ回った言論人たち、「ウクライナの人たちは降伏すべき」と偉そうに宣った言論人たちについて、思っていることを書きたい。
彼らがなぜ読み違ったのか。
原因はいくつかあるように思う。
①そもそも政治的立ち位置が親露派
②安倍政権時代の平和条約交渉に登場した温和なプーチンのイメージに騙された
③馬淵睦夫の本など、プーチンがデイープステートと戦う、正義かつ親日の柔道家のイメージに騙された
④彼らはそれぞれの分野で自称専門家ではあるものの、追い詰められて武力侵攻を決断、ウクライナで軍事的に劣勢となったプーチンの心理状態を読み切れなかった
本当か嘘かは知らないが、ロシア軍は
・ウクライナの民間人を虐殺
・ウクライナの民間人を拷問
・ウクライナの子供をさらい、撤退時の人間の盾として利用
・ウクライナの民間人を集団で自国に強制移住
したとの報道がある。おそらく本当だろう。
偽旗攻撃情報もあった。おそらく本当だろう。
読みを外した(自称)専門家たちは、なぜ読み違えたのか。ウクライナで発覚した数々のの残虐行為は第二次大戦末期のソ連軍と変わりないのではないか。
多くの言論人たちは、第二次大戦時のソ連軍と比較して、プーチン時代のロシア軍、士気、軍事モラル面で向上していると勘違いしているのではないか。
「降伏すればいい」と偉そうに宣った言論人の説を受け入れることは、戦わずして進んでロシア軍の拷問を受けるに等しいことがわかった。
誰も拷問など受けたくはない、、、
橋下徹や玉川徹には理解不能…ウクライナ人が無条件降伏は絶対しない理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/713fe941580fd2622dc2a7a82fb43a59f57002d8
ロシア軍は、ソ連時代、いや赤軍時代と同様、追い詰められればどんな非情なことも不道徳なこともしてしまう軍隊であることが世界中に知れ渡った。
戦争に正義などない。大東亜戦争で日本海軍は、アメリカの商船を攻撃しようとしなかったとの情報があるが、アメリカ軍は躊躇なく日本の商船を攻撃、無差別爆撃を行った。
戦争とはそういうものである。
ウクライナの首都近郊で起きた大量虐殺は令和の通州事件と言ってもいい。
彼らは、戦争に勝つために、手段を選ばない時代に逆戻りしたのではなく、もともとそういう民族性の国なのである。かつての尼港事件、満州引上げ時代の日本人に残虐非道の限りをつくしたロシア人と現在のロシア人に大差はない。
尼港事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BC%E6%B8%AF%E4%BA%8B%E4%BB%B6
ただ、ウクライナとロシアは民族歴史的に共通点があると言われている。そこで、(報道されてはいないものの)ウクライナ軍もコッソリ似たようなことはやっているような気がする。
ゼレンスキー大統領は親日、政治的にはナチズム派の政治家と言われている。
プーチンが核兵器の発射ボタンを押すか否かに関心が移りつつある状況で、日本の世論は、憲法改正を当然とし、防衛費増、核共有を望む意見が増えてきた。
これは、プーチン効果である。そして、多くの日本人が、共産党、社民党など護憲派の政治的愚かさを知った結果でもある。
ウクライナ侵攻が日本人の意識にも強い影響を与えていたことが世論調査で判明、軍事的脅威を感じる人が増えている
https://you1news.com/archives/52597.html
以上