イスラエルの立ち位置の流動化

「ヒトラーにユダヤ人の血」と発言したロシア外相発言にイスラエルが神経を尖らせている。


「ヒトラーにユダヤ人の血」、ロシア外相発言 イスラエルが非難
https://www.afpbb.com/articles/-/3403072


イスラエルは、ロシア、ウクライナとの関係が深く、「ロシアのウクライナ侵攻を非難する国連安保理決議への賛同を求める米国の要請を拒否」した。

ロシアに依存するインドが、ウクライナに支援物資を輸送しようとした日本政府の要請を拒否したことも参考とすれば、インド以上にイスラエルは国際情勢的に微妙な立ち位置にある。


「ロシア・ウクライナ危機で中立を保ちたいイスラエルの指導者は、薄氷の上にいるようなものだ」と専門家
https://www.arabnews.jp/article/middle-east/article_61776/

イスラエルから見たウクライナ問題
https://www.theheadline.jp/articles/25

イスラエルがロシアを静観してきたその理由は ウクライナ危機の深層
https://www.asahi.com/articles/ASQ2S6HWZQ2SUHBI00C.html



さて、「アメリカのイスラエル・パワー」(ジェームズ・ペトラス)にて、訳者高尾菜つこは、アメリカはイスラエルに植民地化されていたと指摘している。


アメリカがイスラエルの植民地だった?時代
http://gendaishi.jugem.jp/?eid=1395



一方、ウクライナの現政権を支援する黒幕もまたユダヤ人であり、ゼレンスキーはホロコースト生存者の孫であるとされる。


ウクライナ・ゼレンスキー大統領の黒幕を暴く
https://ameblo.jp/furutorifumiyasu/entry-12732482537.html

ロシア「ウクライナの非ナチ化を」ホロコースト生存者の孫のゼレンスキー大統領「私がどうしてナチスに?」
https://news.yahoo.co.jp/byline/satohitoshi/20220301-00284106



ロシアの外相が思わず本音を口にしたこと、ヒトラーと昭和天皇の写真掲載などを通じて、ウクライナの現政権がナチズム指向であることが世界に知れ渡ってしまった。そういう性格のウクライナ政府に対し西側諸国は軍事支援を強化しつつある。(ナチズム指向の国家を西側諸国が支援強化することなどから)イスラエル政府は困ったことになったと思っているはずである。



ヒトラーと一緒に昭和天皇の写真 ウクライナ政府が動画から削除、謝罪
https://mainichi.jp/articles/20220425/k00/00m/030/013000c

ウクライナ侵攻、西側の報道に異論:「非ナチ化」の意味をもっと掘り下げよ
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2022030100008.html

明るみに出たロシアの本音「ウクライナ国民も “ナチズム”の共犯」…「処罰しても “戦犯”にならない」
https://www.wowkorea.jp/news/korea/2022/0405/10342551.html

ドイツ大使館「悲しいが、ナチズムの専門家みたいなもの」ロシア大使館のツイートに痛烈な反論
https://news.yahoo.co.jp/articles/72bce43d40abaab6a191c0a549881175f4e317c1



イスラエルは、ロシア、ウクライナ、東欧方面からのユダヤ人移住者が多い国と言われる。従って、イスラエルとしてはロシアとウクライナが紛争状態になることは、国内世論上都合が悪い。
ホロコーストビジネスで強権的な政治力で封印してきたナチズムが、その実相が如何なるものだったか、イスラエルはホロコーストビジネスを通じてナチズムを徹底批判、全否定しつつ被害者ビジネス化することに成功してきたとみられる。が、その闇が、ウクライナとロシアの紛争を通じ明らかになりつつある。

さらに、ウクライナの政治力、軍事力が強大化すればするほど、アメリカでのイスラエルの政治力は相対的に弱体化しそうな状況にある。

ひょっとするとアメリカ政界がナチズムの植民地となってしまう可能性も無いとは言えない。

よって、ウクライナの現政権が最終的にロシアとの戦争に勝利した場合、敗戦国ロシアだけでなく、「ナチズムを全否定しつつ被害者ビジネス化し、アラブとの戦争をアメリカにけしかけた、中東の小国イスラエル」は政治外交的に八方塞がりな状態に陥る?と予想する。

目先、各国の通貨と比較し円安が加速した事実などを根拠に日本がウクライナ問題の敗者であるとする説が日本の言論界にて支配的であるが、国際情勢を注意深く観察すると、ウクライナが軍事紛争に勝利した場合、ロシア以外の意外な(潜在的)敗戦国が存在することが予見されるのである。


以上

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