ウクライナ問題でしたたかに得しそうな国

プーチンのイスラエルへの謝罪があった時点から、ウクライナ問題に関して、イスラエルが重要な立ち位置にあると考えることにした。


プーチンの謝罪 何かある?
https://jisedainonihon.exblog.jp/31334541/


現実に、イスラエルに用心棒になって貰っている国が存在、ゼレンスキーの側近にイスラエルの前政権関係者がいる。

イスラエルに用心棒になって貰う国
https://jisedainonihon.exblog.jp/31342862/


▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆☆◇◆◇☆◆◇◆☆◇◆◇☆◇◆◇ 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和四年(2022)5月4日(水曜日)
        通巻第7320号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ゼレンスキー大統領のアドバイザーはリクード、ネタニヤフ広報担当だった
  彼らは宣伝戦争の心理、認知領域の感受性などのノウハウを助言した
*****」**********************************

 イスラエルの最大政党「リクード」を率いたネタニヤフ前首相は、反ネタニヤフの複数のミニ政党が野合した連立工作に負けて下野した。
とはいえ、現イスラエル政権の中枢は保守のベネットが首相、ガンツ(元イスラエル軍参謀総長)が国防相で、独自の外交を展開している。

 このイスラエルでリクードの広報担当だったスルキク・アインホーンが、ゼレンスキー大統領に戦略的なアドバイスをしていたことが分かった(『エルサレム・ポスト』、2022年5月3日)。またネタニヤフ前首相のスポークスマンだったジョナサン・ウリッチが、やはりゼレンスキーにアドバイスをしていた。ウリッチはその前にセルビア選挙に赴き、ブチッチ大統領の再選キャンペーンも担当していた。

 この二人に加えて戦略的な政策、宣伝方面でゼレンスキー大統領を動かしているのは、オルレリー・アレストビッチである。アレストビッチは、日本の新聞のインタビューにも登場し、ウクライナは近くロシアへの反撃的軍事行動にでると回答している。
 かれは「嘘をつねにつくことは重要です」と放言するほど、宣伝戦のノウハウにたけており、大學では心理学、神学を専攻した。若い日には演劇でも活躍した俳優だったというゼレンスキー大統領との共通項がある。

△△△ 引用終了 △△△



これらの事実から、イスラエルがウクライナ問題の鍵を握る立場にある?可能性が強いのではないか。

歴史的には、アメリカもしくは西側諸国が係わる紛争、たとえばイラク侵攻によって得をした国がイスラエルであるとする説がある。「アメリカのイスラエル・パワー」(ジェームズ・ペトラス)から該当箇所を引用させていただく。


▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽

イラク戦争で得をしたのは誰か
ではこの戦争で得をしたのはいったい誰だろう。恩恵を受けた者を調べれば、誰にこの人道犯罪を促す動機があったかがわかるはずだ。

まず、米国は世界中から非難され、人びとや企業は今もその影響を被っている。テロは増加し、治安はさらに悪化した。戦費も増大し、ある予測では二兆ドルを超えるとされ、米国の経済基盤をじわじわと蝕んでいる。イラクでイデオロギー的、人的、物質的損失が増大する中、帝国建設者の間でも、米帝国の勢力拡大は多くの政治的難問を招くという懸念が高まっている。OPEC諸国は当面、生産量を増やして石油価格の高騰を抑えようとする欧米の圧力を無視ー米国のイラク侵攻への反感もあってーしたため、石油価格はなかなか下がらず、結果として、米国や世界の経済に深刻な影響を与えている。
米国の石油会社は反植民地主義の抵抗運動に直面し、中東や中南アジアに広がる投資事業は頓挫している。大手石油会社にとって、これは予想外のことで、イラクでの事業もめちゃくちゃである。
一方、この戦争で唯一得をしたのがイスラエルで、彼らはアラブ最大の敵であるイラクーパレスティナの抵抗を政治的に支援していた最大の政権ーを米国によって破壊させることに成功した。長年にわたる米国のイラク攻撃は、イラクんも軍事および民間の技術インフラを非金だ帰化し、軍部を解体し、その統治体制を混乱させ、内戦の勃発さえ誘発して、イラクを分裂あるいは完全に消滅させようとしている。イラクは、イランやシリアとともに、パレスティナ人を追放し、パレスティナ全土を征服・占領しようとするイスラエルの拡大政策に対する中心的な抵抗勢力を形成していた。

△△△ 引用終了 △△△


判断する素材になりうる情報は他にもある。

ロシアがウクライナとの軍事紛争で経済的かつ軍事的に疲弊化、さらに経済制裁包囲網の強化によりロシアとイランの友好関係構築が難しくなり、イスラエルの宿敵とみられるイランが外交的に孤立、イスラエルは安全保障面で一安心しやすい情勢にある。



ロシアから読み解くイランの重要性
https://www.mita-hyoron.keio.ac.jp/featured-topic/2019/06-2.html

ロシアはイランの同盟国なのか?
https://jp.rbth.com/lifestyle/83091-roshia-ha-iran-no-domeikoku-na-no-ka

露の「保証」要求で一時中断 イラン核協議
https://www.sankei.com/article/20220312-ES5NPENVLVOGPPRUIFUJI7DTTA/

「ウクライナ戦争に反対」 政治交渉に期待―イラン外相
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022050900624&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit

イランの対ロシア輸出が増加
https://parstoday.com/ja/news/iran-i97462


目先、イランからロシアへの輸出が増加したそうだが、イランはウクライナでの紛争継続に反対を表明しつつ、ウクライナが戦争継続すればするほど、イランは動きにくくなり、その分イスラエルが得をしているのではないかとみるのである。

以上

人気記事