一人目の話から始めたい。
大学時代、とある運動部に所属していた。私の時代は、学業放棄、競技成績優先主義が蔓延、留年する先輩が相次いだ。その一世代前は競技下手な部員はレギュラー選手に対する奉仕を強いられた。
その中に後に大学の教官となり、運動部の監督となった方がおられた。その時代の先輩たちは、自分たちの現役時代を卒業後も懐かしむ人たちが多かった。ある時、その先輩たちが所属するチームと団体戦で対戦することとなった。審判は前の試合の負けたチームの選手。私が打ったスマッシュがオンラインだったのに、見ていた観客がアウトだと言い出し相手チームの応援者がアウトコールし始めた。審判は、ずっと何も言わなかったが、30秒後にアウトとコールした。その試合、私のチームは私の試合の敗戦もあり負けた。負けた時に、その先輩は私に何と言ったか。「これで美味い酒が、、、」であった。
数年後、この先輩と同じ世代の先輩が部誌に投稿した。タイトルは、ルールとマナーを守れだった。私は、この先輩に対し、匿名で反論した。市中のスポーツ大会で一番マナーが悪いのは、あなたがた大学教官チームであると指摘した。
幸い、これ以降、恥ずべき先輩世代から、マナーを守れという部誌投稿はなくなった。
二人目は仕事上遭遇した人物である。
私の職場で不祥事沙汰は何度か起きた。新聞記事で知った不祥事もあった。しかし、その原因は、自分の出世のために、不祥事隠蔽を部下に指示したことにより、後日明らかとなったものだった。
別の、新聞記事沙汰にならない不祥事も起きた。このケースの場合、あれこれ年上の部下に指示した、年下の上司が、自分の責任を逃れるべく動き、年上の部下は最終的に懲戒処分を受け、左遷され、酒浸りとなり、すい臓がんで亡くなった。
年上の部下、年下の上司ともに私と同じ大学出身者である。
私は、悲劇の主人公となった、この年上の部下の家に線香をあげに行った。仏壇前で先輩の笑顔が浮かんだ。生前親しかった諸先輩(団塊世代)が弔問に訪れていなかったことも知った。なんと薄情な奴たちかと思った。上司、先輩たちのことをと犬畜生と同レベルかそれ以下と思うようになった。息子さんが先輩そっくりな顔立ちだったので、先輩が大学の教官たちからどれだけ期待されていた学生だったか、息子さんが生まれる前の時代のことをお話した。
その(年上の部下に全責任を押し付けた)上司は、私にもパワハラ行為を行った。パワハラ行為を知った取引先は、私の代わりにその上司を説教したことを私に告げに来た。思わぬ味方が現れたことを知ってホッとした。
その責任転嫁が得意なパワハラ好きな上司、大学時代は酒癖の悪さで有名、学業的には学科でビリの成績、懲戒処分責任転嫁に成功した以降は人事考課上はパッとせず、それでも元の上司の温情にすがり、関係会社に天下った。今は民生委員と聞いた。
世の民生委員たちの相当数が、このような性悪な人たちであろうと思うに至った。
卒業式で感動的な祝辞を述べた、当時の大学の学長が、このような卒業生がいることを知るとがっかりするのではないか。
ちなみに、その上司の氏名は、半島系、、、みたいな感じ。
三菱電機の場合はどうか。
パワハラだけでなく、仕様書違反の納品、虚偽データ報告がまかり通っていたようである。
三菱電機、年330件のパワハラ相談 214件解決、8件で懲戒処分
https://www.asahi.com/articles/ASPCB6DC2PCBULFA00Y.html
三菱電機8年で自殺5人何とも異常すぎる職場 長時間労働が横行、殺すと脅すパワハラも
https://toyokeizai.net/articles/-/337667
管理職関与で不正製造、試験せずに虚偽報告…半世紀にわたる品質軽視の企業風土 三菱電機
https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202205/0015332214.shtml
墜ちたダイヤ~三菱電機 不正の構図(上) 不正報告「言ったもん負け」の組織風土
https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202205/0015334221.shtml
三菱電機の電気製品を買ったことがあるが、不良品はなかった。液晶デイスプレイ、冷蔵庫は長持ちする良品と評価しているが、企業内がこんな実態にあることを初めて知った。
ただ、三菱電機で起きた不祥事は、自分の出世のために、不正やパワハラを見逃してきた組織風土が遠因にあるとみるべきである。
経験上は、それが特定の世代(戦後生まれ世代)に集中しているように思っている。
年上の人を面と向かって罵倒することは良くないことであることは承知しているが、ルールやマナーを守ろうとしない高齢者に対しては、「長幼の序」など捨てて対応しようと考えているところである。
以上