歴史教育を根本から見直さなくていいのか

高市政調会長は防衛予算と予算原資等についてかく述べたそうだ。


高市早苗「防衛費10兆円必要!財源は国債」視聴者投票GDP2%に賛成90%・技術流出に危機感
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10年前に同様の発言をすると政治的に危険人物視されたが、今はそうではなくなった。安倍談話以降、徐々に歴史認識は敗戦国ベースの「侵略国としての謝罪史観」ではなくなりつつある。

さて、偶然、イギリスの歴史教育実態情報を見つけた。「図説 英国アンテイークの世界」(小野まり)から引用させていただく。


▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽

子どもが日本の小学校から英国の小学校へ転校したばかりの頃、まだ小学二年生(英国の三年生)でしたが、担任の先生から「次の学期の学習テーマは第二次世界大戦についてなので、授業を受けさせずに自習にしますか?」と質問されたのです。
小学校で戦争をテーマに授業を行うこと自体に驚きでしたが、その内容とは、まず美術の時間は、厚紙でガスマスク作り、理科社会の時間には、当時配給された食品類やその量を再現。実際にそれらを使ってパン生地をこねたり、簡単な調理体験。音楽の時間には、当時流行った軍歌を視聴。

つまり、国語と算数を除くほぼすべての教科を、過去の大戦をベースに学習していく………という授業内容でした。この学習方法はその学期に限ったことではなく、たとえば、その次の学期は一五世紀の英国テユーダー朝時代をベースに授業が進む、といった具合でした。

そして、私に向けられた質問の真意は、「敗戦国日本の出身者として、子どもを授業に参加させますか?」という意味だったのです。実際、同じく敗戦国であったドイツ系の子どもたちは、世界大戦がテーマの授業には、親の意思で参加しないことが多いそうです。

そして、私が感心したことは、こうした授業を通じてのこどもたちの習熟度の高さでした。それは日本の歴史授業では知り得ない事柄まで詳細に話す子どもからも察することができました。
そして中学校では、これまた第二次大戦のD-dayについて、最前線にいた兵士の日記制作が宿題。高校で歴史を選択すれば、一年かけて近代史のほんの数年間の出来事を徹底的に分析学習。高校では「歴史」は選択科目ですが、歴史を勉強するということは、社会に出たときにさまざまな事象に対処する能力がつくということで、就職にも有利というのが英国では常識となっています。

△△△ 引用終了 △△△


イギリスの歴史教育の狙いは、明らかに、国防に係わる国民の意識を高めることにある。

日本はどうか。ちょっとしたボランテイアを嫌う傾向は依然続いている。国を支えることはボランテイア精神なき人間には不可能である。自己犠牲を語るのではなく、実践することが先決。

確かに、防衛費を増やすこと、憲法改正することも必要だが、似たような手法で意識を高めることはできそうである。

一例を挙げたい。

修学旅行で希望者対象に(特に、一族で戦死者がおられた場合)、皇居訪問、靖国神社参拝するコースがあってもいいような気がするのである。

以上

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