なぜ大臣宛てとしたか。理由は、3つある。
一つは、当該許認可に関して、下手をすると行政訴訟の事態が予見されたため、当該許認可手続き上の欠陥を是正する必要があった。弁護士資格ない私でも、許認可とは「関係法令に抵触していない前提」での行政機関の執行権限であることくらいは理解している。薬害エイズ事件のような、行政の不作為は放置すべきではない。
二つ目は、当該許認可省庁担当課が一般からの電話を厳しく制限、業務多忙を理由に電話口に出ることを拒んでいることを知ったからである。すなわち、行政機関に直接郵送した場合、文書的に放置されてしまう可能性があった。
三つ目は、省庁政務官事務所に電話したが、来客を理由に立て続けに電話を切られたことである。
国民の一人として、行政機関に許認可行政の問題点を指摘しようと準備しているのに、対応がひどすぎて、腹が立った。
もともと不作為傾向が強い官庁、かつ一般からの問合せに対応することを避けようとする官庁、政務官ですらまともに話を聞こうとしない官庁にどう対応すべきか。
突破する手段は、二つくらいしか思いつかない。
①大臣宛てに書留で要望書を郵送するか、②国会議員の紹介で対応するか。
後者はふさわしい議員(使命感を以て対応いただけそうな議員)がみつからない。そこで前者を選択することにした。
そこで、昨日から2日がかりで要望書提出のための資料作成、編集に取りかかった。
前から取りかかっていた文書等、今回添付すべきと判断した文書は7文書に達した。添付書類の頁数だけで70頁を突破。
しかし、下手をすると要望書本文は10頁近くに達してしまう。
常識的に考えて、要望書本文はいくら長くても3頁が限度。
どうすれば要望書本文の頁数をを少なくできるか。
考えた末に出した結論は、1頁分の経緯文書を別に作成することであった。時系列的に、発生したこと、対応したこと等を箇条書きで日付けを付けて編集するのである。
経緯文書は、添付書類の冒頭に入れた。こうすることで、どういう順番で何が起きているのか、先方に伝わりやすくなった。
歴史書や伝記本では、巻末に年表を入れるケースが多い。そのことも参考とした。
今まで、添付文書が多い要望書の編集に難儀したが、これからは経緯文書を差し込むことで、より簡潔明瞭な要望書になりそうな気がしているところである。