自民党に対する不満票の行方

自民党の参議院選挙比例の議席が一つ減少した。

保守票の受け皿の中で、前回参議院選挙よりも得票増となったのは、維新、NHK、参政党である。



     投票率 自民 維新 国民 NHK 参政

2019参議院  49  1771 490 348 98  -
2021衆議院 55 1991 805 259 97 -
2022参議院  52 1825 784 315 125 176

維新の獲得票は左翼政党への失望感が原因とすると、自民党に対する不満票はNHK党、参政党に流れたことになる。

そして、次回参議院選挙では、安倍元首相暗殺犯が統一教会の存在を問題視したことも加わり、自民党と統一教会の関係を問題視する批判票がNHKや参政党に流れそうな状況にある。

そのうえで気になる現象を一つ指摘しておきたい。今まで当選枠とみられてきた、防衛枠の候補が今回落選したことである。

https://www.sankei.com/article/20220717-EJRXOXJYYNP6FKDKQG2K2O6WIU/?outputType=theme_election2022
2022参議院選挙比例.jpg



落選した候補者は宇都隆史元議員。
宇都隆史.jpg


どちらかと言うと保守正統派路線の候補者である。本人はショックだろう。産経は安倍元首相死去に伴う保守離れと報道したが、私は違うと思う。
警察予備隊時代からの(固定票だったはずの)自衛官OBの方が亡くなったこと、田母神俊雄の政界への影響力低下が原因のような気がする。

要するに、世代交代が加速する防衛票の取り込みに宇都候補は失敗したのではないかと言いたいのである。

以上

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