自民党に対する不満票の行方
https://jisedainonihon.exblog.jp/32065081/
参議院選挙比例得票数の異変(自民党の場合)
https://jisedainonihon.exblog.jp/32053228/
宇都隆史元議員と政治的主張が近いとみられ、保守系ブロガー、ツイッターアカウント等で参照・引用される機会が多い、愛国保守的傾向が強い候補について、前回、今回の得票数を比較した。
2016 2022 差
投票率 54.7 52.0
青山繁晴 481,890 373,861 -108,029
片山さつき 393,382 298,062 -95,320
山谷えりこ 249,844 173,604 -77,240
自見英子 210,562 213,359 +2,797
山田宏 149,833 175,835 +26.002
宇都隆史 137,993 101,736 -36,257
山田宏候補は2万5000票上積みに成功、自見英子候補は、小坪議員がネット界で応援要請したこともあり、小幅増加となった。
上記候補の得票数は、合計すると6年前との比較で大体30万票減少している。
投票率の減による得票数減は、5%相当とみられることから、実質28万票前後の票がどこかに移動した可能性がある。
愛国保守的傾向が強い候補の得票なので、得票の移動先は、リベラル政党、リベラルな候補とはならない。今回も愛国保守的な候補に投票していると考えるのである。
ここで、2016、2019、2022の政党別得票数を参照したい。
2016 2019 2022
投票率 54.7 48.8 52.0
自民 2011 1771 1825
維新 515 490 784
国民 - 348 315
NHK - 98 125
参政党 - - 176
ごぼうの党 - - 18.4
幸福実現党 36.6 20.2 14.8
日本第一党 - - 10.9
新党くにもり - - 7.7
維新政党新風 - - 6.5
安楽死制度を考える会 23.3 -
オリーブの木 - 16.7 -
労働者党 - 8.0 -
日本のこころ 73.4 - -
支持政党なし 64.7 - -
新党改革 58.0 - -
国民怒りの声 46.6 - -
実は、政策的に愛国保守的傾向が認められる、日本第一党、新党くにもり、維新政党新風の今回参議院選挙での得票数合計値が約25万票。
前回2016年は、青山繁晴、片山さつき、山谷えりこ、宇都隆史に投票し、今回山田宏、自見英子に投票した自民票は約3万票。
25万と3万を足算すると、上述の得票減少分の28万票とピタリ一致する。
維新政党新風の場合、(比例出馬に伴う死票発生による、左翼政党議席獲得増を懸念し)2013年の参議院選挙での出馬を取りやめた経緯がある。
と、考えると、2016年の、青山繁晴、片山さつき、山谷えりこ、宇都隆史が得た得票に、日本第一党、新党くにもり、維新政党新風の固定層の票が含まれ、その票が2022年の選挙で流出したと考えれば、数字的に説明つく。
本稿の結論となるが、
大幅に得票を減らした青山繁晴、片山さつき、山谷えりこ、宇都隆史の票の移動先は、自民党内では、山田宏、自見英子、他党では、日本第一党、新党くにもり、維新政党新風に移動したと考えるのである。
以上