実態的には、音楽教室は音楽教室内での先生として演奏をせず、優秀な生徒の演奏で代用したり、YOUTUBEでの演奏視聴を推奨することで著作権料支払いを免れることは可能である。
さて、本稿の目的は、以下の情報を踏まえ、JASRACを変えるために、弱体化させるために、どのような施策が考えられるか、検討結果を示すことにある。
音楽教室での生徒の演奏、著作権料「支払う必要なし」 最高裁が初判断
https://www.sankei.com/article/20221024-HDD32JJBGBKGNHTV3TEIRANBII/
【著作権料】「日本の音楽産業は衰退の一途を辿っていくことになる」 最高裁が判決も、JASRACの営業に「権利の逸脱」「銭ゲバ」の声
http://kuromacyo.livedoor.biz/archives/1998332.html
JASRACは変わることができるか
https://agora-web.jp/archives/221030013851.html
潜入調査の是非について、ネットで物議を醸していました
ヤマハのレッスンに潜入調査したJASRAC女性職員「主婦」と書いた理由
https://news.livedoor.com/article/detail/16748385/
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JASRACを変え、弱体化させるための提言(案)
(著作権使用料)
・音楽著作権使用料の大幅引下げ
(著作権徴収シエア)
・一定シエア以上の著作権徴収団体の新規著作権徴収行為の制限(JASRACのこれ以上の徴収拡大について、独占禁止法的視点から法規制により制限)
(著作権徴収対象の楽曲)
・教師が演奏した場合の著作権料徴収は、全曲演奏した場合に限定
・JASRAC条項を追加し、JASRACが著作権料を徴収できる範囲をさらに現状よりもさらに狭める(小規模ダンス教室の著作権使用料の対象外化、少人数のスナック等でのカラオケの著作権使用料の対象外化等)※ダンス教室、小規模スナック等の営業支援
・潜入調査実績での証拠等に基づき、判決によって著作権使用料徴収した業種・分野について、適用縮小を目的とする法改正を検討
(調査活動)
・著作権管理団体による潜入調査等の禁止(あるいは、調査を行う場合、事前に調査計画書を提出し調査料を調査対象企業、団体、個人に支払うこと)
・無断で潜入調査した調査員について、住居等不法侵入で刑事訴追可能とすること
(情報公開)
・著作権料徴収シエアが高い、著作権管理団体について、調査活動の情報公開を義務づける
・著作権料徴収シエアが高い、著作権管理団体について、苦情相談窓口設置および苦情処理内容の情報公開を義務づける
・著作権料徴収シエアが高い、著作権管理団体について、政府機関等に相談、陳情行為等行う場合、対応内容等の情報公開を義務づける
(組織体制)
・JASRACを営利優先団体とみなし民営化(あるいは著作権徴収事業そのものについて営利行為として課税対象とする)
(天下り)
・著作権料徴収シエアが高い、著作権管理団体について、社会的影響を考慮し天下り禁止団体に指定
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