人材不足の問題

仕事上の経験から言えることだが、上司、先輩、後輩問わず、大規模設備工事案件に係る仕様書が書ける人材がほとんど見当たらなかった。


業種は異なり、少し飛躍した話となるが、日本企業は、スマホ設計力(=消費者の立場としてみた場合の魅力的な仕様書作成力)がないため世界市場を失った。

同様のことが自動車市場において起きるとの予言がある。
一言で言うと、EV設計力の無さである。


自動車後進国になる日本、工業立国からも脱落する
https://www.thutmosev.com/archives/89293376.html


スマホ設計力、EV設計力とは、要するに、市場向け、顧客向けの「今まで存在しなかった、新たな価値創造に繋がる企画提言力」である。

一言で言うと、全世界のスマホユーザーを意識した、スマホ拡販に繋がる、気の利いたA4ワンペーパーの書類が作成できないのである。

そのせいで日本企業はスマホ市場を失った。

文書技術的には、技術的な仕様書(機能に関する仕様書)が書けない⇒仕様書の要約文書が書けない⇒スマホPR用の企画・提言文書が書けない、ことになる。

日本人は、個別の問題、個別原因分析等、答えがはっきりしている問題等の個別のリストアップ術、解決力は優れている。が、訴求力がある企画提案文書、コンパクトに纏め要約するスキルを得意としていない。


私個人は、30代前半でその種のスキル不足を当時の上司から指導され、今に至っている。

拙ブログは、提言力なき言論人のことを問題視しているが、それは言論界に限ったことではなく、日本社会(日本人)共通の課題なのである。

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