安倍元首相なき政界 政治家に必要なもの

岸田首相については、先手番を握ろうとしない、事が起きてから、周囲を見渡しして決断する、孤独感の中意思決定を迫られているとする分析がある。


岸田総理の行動原理とは何か
https://kotobukibune.seesaa.net/article/2022-11-03.html


特に気になる点を引用したい。

▽▽▽ 引用開始 ▽▽▽

https://kotobukibune.seesaa.net/article/2022-11-03.html

岸田総理は、対ロシアに限っては、やけに強硬発言し、G7や、対米追従姿勢が目出つ印象があるのですけれども、もしかしたら、林外相が"媚中"であるが故に、アメリカその他西側各国から疑念の目で見られていることを感じ取っていて、それとのバランスを取るために、殊更、ロシアに対して強硬姿勢を取って見せているのではないかとさえ思えてきます。

ただ、バランスを取るだけのリアクション政治では、状況に流され、ただ対応していくだけにもなりかねません。それに加えて誰も助けてくれない「孤独」な状態に岸田総理があるのだとすると、それで正しい判断が出来るのか非常に不安です。

こうしたいという政策がないまま、バランスを取ることだけを選択し続けると、その場限りの政策となり、ぐるぐると迷走することだってあるからです。

△△△ 引用終了 △△△


一方で、誰もしない提言をすることは勇気がいる。

日本製携帯端末が世界市場を制覇した時代、日本企業は、携帯に代わる次世代の携帯端末(スマホ)、そんなに高音質とは言えないMP3プレーヤーが主流になることを見逃した。

どちらもそんなに革新的な技術ではなかったと言われている。当時の日本企業の判断として、今売れている製品を根底から覆すような仕様の製品化が出来なかった。


なぜできなかったか。

売れすぎて慢心、製造者の論理を優先し過ぎ(自社仕様に固執)、市場調査に基づく消費者ニーズを後回しにしたからである。

当時の役員や上司に対し、「今売れに売れている製品」を否定するような(劣化仕様の)製品が主流となります、とは言えない企業風土にあったからである。

日本人の企画提言力の無さの、証左となりえる典型的な例である。

役員や上司が嫌がる「正論」を言えない、、、結果、アップルや中韓の企業に市場を奪われたのである。


新しいことをやろうとすれば反発する人たちが必ず存在、提案者はいつも孤独、、、
孤独に耐える精神力がない人に、企画提案はできない。


岸田首相は、首相になって初めて自分に何が欠けているのか気がついたはずである。

一方、安倍元首相が各国で評価されたのは、安全保障分野における前例のない構想である、クアッド創設、自由で開かれたインド太平洋戦略等、を立案、各国に提言しつつ現実化した結果である。


自由で開かれたインド太平洋戦略
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%81%A7%E9%96%8B%E3%81%8B%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%88%A6%E7%95%A5


偉大な政治家として評価されるには、企画提言力、孤独に耐える精神力が欠かせないのである。

人気記事