憲法問題 アメリカの歴史教科書にはどう書いてあるか

占領憲法はアメリカ製であるとする保守系言論人の主張ばかり聞かされてきた。

しかし、彼らは、傍証を示さない。

たとえば、「アメリカの歴史教科書が教える日本の戦争」(高濱賛)によると、アメリカの教科書にてアメリカ製であるとの記述がある。

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憲法をめぐるふくざつな動きを細かに追っている日本の教科書に比べると、アメリカの教科書は「日本の憲法はアメリカが作ったものだ」という主張を前面に押し出している。

「6年間のアメリカによる日本占領で、マッカーサーは自由市場経済を導入することで日本の経済を改革した。その結果、日本は驚くべき経済復興を成し遂げた。マッカーサーはまた、日本の政府を作り変えるために努力した。また、マッカーサーは婦人参政権や基本的人権を盛り込んだ新憲法を作るよう要求した。当時ニューヨーク・タイムズは『マッカーサー元帥は軍神による専制的な政権を一掃し。それに代わって国民が自由な選挙で示した意思に基づき、ヒューマン・エンペラー(人間天皇)が司る民主的な政府を取り付けた』と報じた。そして日本人もそうした見方に賛同しているようだった。この日以降、日本人の憲法はマッカーサー憲法として知られるようになった」(『Americans』P593)

「マッカーサーが口述筆記させた憲法(A MacArther-dictated Conctitution)は、1946年に公布された。この憲法は軍国主義を放棄し、欧米スタイルの民主的な政府を導入した。この憲法は日本がその後数十年のうちに経済復興を果たし、世界にける協力な産業国家のひとつになる道を切り拓いた」(『Pageant』P884)

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改憲派に有利な情報である。

反米護憲派の学者たちは、アメリカの教科書の記述に関心がない点で護憲が盲目的な主張であることに気づかないようである。

数年前には、日本国憲法はアメリカ製だとするアメリカの政治家の発言もあった。

「日本国憲法はアメリカがつくった」 バイデン副大統領が明言
https://www.huffingtonpost.jp/2016/08/15/biden-japan_n_11538084.html


多分に認知症と言われるバイデン大統領の6年前の発言である。

憲法面から脱アメリカを目指す時がきたと言いたい。

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