個性的な選手は、コンパルソリーよりもフリー演技を好む。しかし、バランスのとれた、実力ある選手は、どれもきちんとこなす傾向にある。
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https://woodbat3.com/2752/
トリプルアクセルを得意とした伊藤みどりは、コンパルソリーが苦手でコンパルソリーでは常に下位出発ということが多かったようです。
逆に、渡部絵美はコンパルソリーの方が得意で、ショートプログラム、フリーと徐々に順位が落ちるということが良くありました。
フリーが好きという選手には、苦手、好きではないというコンパルソリーですが、世界上位の選手のほとんどは、コンパルソリーも綺麗に描くという選手が多くいます。
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ビジネスの世界に当てはめてみたい。
コンパルソリーを避け、フリーだけを選ぶ部下は、人事考課的にマイナス評価となりやすい。部下には仕事を選ぶ権利がないからだ。
言論界はどうか。
一言で言うとコンパルソリーをやりたがらない方が多い。なぜそうなるか。
言論界を担う学者たちが、学問の自由に甘え、コンパルソリー的な活動をしたがらないことに起因している。
日本学術会議、サンデーモーニングに出演する自称学者たちも同様。
やりたくないことはまったくせず、やりたいことだけでカネが貰える、不思議な世界と言わなくてはならない。
愛国だの保守だの真正保守だと語る人たちは、言論活動上のコンパルソリーを得意としてきたか。実態は、、、ではないのか。
仮に、(情勢がどう変化しようが、いつもいつも自由気ままでいたい)人たちに、安全保障的視点からの日韓関係のあり方というテーマで出稿していただいたとして、それなりのレポートが期待できるのか。
実は、このテーマに関して、規定演技レベルのレポートが存在する。
見出しはこうなっている。
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日本と韓国 アイデンティティのアジア政治
1 日本にとっての韓国の戦略的重要性
(1) 大陸との「陸橋」
(2) 3つの戦略的価値
(3) 日本外交における韓国の重要性
2 韓国が克服すべき課題 外交における現実主義と戦略性
(1) 克服すべき課題① 小国意識と絶対的無力感
(2) 克服すべき課題② 事大主義外交
(3) 克服すべき課題③ 米中間での中立志向
(4) 克服すべき課題④ 過剰な名分論と現実主義の回避
(5) 克服すべき課題⑤ 日本に対する甘えの構造
3 対日関係の改善と歴史問題の克服
(1) 日韓の歴史問題を外交利用する中国
(2) 近代国民国家としての韓国のアイデンティティの形成
(3) 大韓国主義と克日の審理
4 韓国における世代間のアイデンティティの相違
(1) 日本統治を経験した世代
(2) 386世代
(3) ポスト386世代
5 日本側の「保守化」と韓国の見方
(1) すれ違った日本と韓国
(2) 国内冷戦が終わった日本、始まった韓国
6 自由主義的国際秩序創設期における東アジア人のアイデンティティ
(1) 国民国家化という不可避の過程
(2) 新しいアジア人の歴史観と日本の使命
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これは、官界稟議書の参考資料となりえる文書の見出しである。
書名は「安全保障戦略」、著者は兼原信克。著者は元官僚。官僚なので規定演技レベルのレポート作成は苦にしない。
規定演技をしようとしない人に、自由演技としての言論活動が期待できるのか、ということなのである。
この場合の規定とは、文章化作業のことを指す。言論活動の基本中の基本である。